柴犬のしつけは難しい?しつけにおける注意点をご紹介
日本国内にとどまらず世界中で人気の柴犬ですが、最近では街を歩けば必ずと言っていいほど見かけることも増えたのではないでしょうか。洋犬にはない魅力に惹かれ、ペットとして柴犬を検討されている方も多いと思います。本記事では、柴犬のしつけについて徹底解説していきます。今柴犬を飼っている方もこれから柴犬を迎える方も是非参考にしてみてください。
柴犬の特徴や性格は?
柴犬のしつけについて解説していく前に、まずは柴犬の特徴や性格を押さえておきましょう。
柴犬の特性や性格を理解しておくことで、正しいしつけ方が分かる上に、うまくいかなかった時の対処法も明らかになります。
柴犬は元来狩猟犬として活躍していた歴史があるため、他のワンちゃんよりも警戒心が強い性格をしていると言われていますが、このような場合、子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせ、社会化をしてあげることで無駄吠えや嚙みつくなどのトラブルを防ぐことができます。
また、柴犬が外飼いされていた頃は番犬としての役割を持っていたことも多く、飼い主に対しては忠実であるものの、外部の人間に対しては懐きにくく、警戒心の強さも相まって吠えやすいです。しかし、これも子犬期にしっかりと社会化を行うことで必要以上に警戒吠えをしなくなります。
柴犬の特徴や性格について詳しく書かれている記事もありますので、気になる方は是非参考にしてみてください。
柴犬の特徴や性格に関する記事はこちら
柴犬のしつけはいつまでにすればいい?
では、柴犬のしつけはいつまでにすればいいのでしょうか。
しつけは早ければ早いほどいいと聞きますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
いつまでにしつけなければならないといったような明確な期間は決まっていませんが、できるだけ子犬のうちにしつけておくのが良いと言われています。
一般的に、ワンちゃんの生後3週齢〜12週齢までは「社会化期」と呼ばれ、さまざまな刺激を受け入れやすい時期と言われています。
そのため、この社会化期にあたる子犬の頃から、さまざまな人間やワンちゃん、車やインターホンの音などに慣れさせておくといいでしょう。
先ほども軽くご紹介した通り、数ある犬種の中でも柴犬は特に警戒心や強い犬種なので、この社会化期にいろいろな経験をさせることで、無駄吠えや噛みつきなどといったトラブルを防ぐことができます。
柴犬のしつけのポイント
では実際に、柴犬のしつけについて子犬・成犬・老犬の時期に分けてそれぞれのポイントをご紹介していきます。まずは子犬期のしつけについてです。
柴犬のしつけ~子犬編~
噛み癖
子犬期の噛み癖に悩まされている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
柴犬の子犬は、家具を噛んだりトイレシートをぐちゃぐちゃにするといったようないたずらをすることがあります。
子犬の時期は歯が生えそろっておらず、その痒みを解消するためにさまざまなものを噛む習性がありますが、癖になってしまうと直すのに時間がかかってしまいます。
噛み癖がついてしまってなかなか噛むのをやめない場合は、噛んでもいいおもちゃを与えたり、気をそらすなどしてやめさせましょう。
また、このように子犬がさまざまなものを噛んでしまう原因としては、ストレスや運動量が足りていないことも考えられます。
そのため、愛犬がものをよく噛むようであれば、遊びや散歩の時間を積極的にとり、噛んでもいいおもちゃを与えたりしてストレスを軽減させてあげましょう。
無駄吠え
無駄吠え対策も、嚙み癖と併せて押さえておきたいです。
ご存じの通り柴犬は警戒心が強い性格をしているため、インターホンの音や来客時など、初めて聞いた音や初めて見たものに警戒し、吠えてしまうことがあります。
そのため、特に生後3週齢〜12週齢の社会化期において、さまざまな環境に慣れさせておくことで、将来的に吠えるリスクが少なくなります。
無駄吠えのしつけ方法としては、柴犬が吠えるものに対して、吠えなくなった時や注意した時に静かにできたら、ご褒美におやつをあげましょう。
そうすることで、「吠えるのをやめるとおやつを貰える」と認識することができ、最終的には無駄吠えをしなくなることがあります。
柴犬は比較的頭のいい犬種なので、これを繰り返すことできちんと学習してくれます。
散歩
「散歩にもしつけが必要なの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
散歩は飼い主と愛犬の主従関係を築くのにうってつけの機会です。
柴犬を散歩させる際は、愛犬に対して飼い主さんが必ず主導権を握りましょう。
理想は、飼い主の隣をピッタリとくっついた状態で歩き続けることですが、このような状態になるには相当な訓練が必要です。
このように、散歩において飼い主が主導権を握る癖がつくと、柴犬が途中で立ち止まったり、行きたい方向に引っ張ったりということがなくなります。
散歩中のしつけとしては、リードが緩んだ状態を保つのが基本とされています。
リードが張ったら一時停止して、リードが緩んだらまた進む、という動作を繰り返し行いましょう。
トイレ
トイレトレーニングも子犬の頃から完璧にしておきたいですよね。
犬は、自らの匂いに気付かれないようにするために、自分の寝床ではできるだけ排泄をしない習性があると言われています。
そのため、トイレを設置する際は、ゲージ内とケージ外の2か所にセットし、トイレとゲージとの距離は1.5m以上あけてあげるといいでしょう。
また、迎えたばかりの時は自分の匂いが無い状態なので、トイレを設置していても失敗することがほとんどです。
その場合は決して叱るのではなく、その排泄をした場所にトイレを設置して同じ場所で排泄できるようにしてあげましょう。
これを繰り返すことで、トイレシートの上で排泄する癖が付き、失敗することがなくなってきます。
また、愛犬が床の匂いを嗅いだり、その場でくるくる回ったりするような仕草をしていたら、トイレの場所まで誘導して、トイレシートの上で排泄させてあげましょう。
柴犬のしつけ~成犬編~
柴犬のしつけは、基本的に子犬の時期にマスターできるようになることが理想ですが、覚える速さや習得度は個体差もあるので、なかなか完璧にできない子もいます。
子犬期をすぎてもなかなか覚えてくれないことがあると焦ってしまいますが。成犬になってもしつけのやり直しは可能です。
子犬の頃に行ったしつけがうまくいかなかったのは、何かしらの理由があるので愛犬の気持ちに寄り添いながら、根気よくしつけることが重要です。
また、成犬のしつけ直しがうまくいかない場合は、トレーナーさんに依頼したり、しつけ教室に連れて行くのも一つの手段です。
柴犬のしつけ~老犬編~
老犬になってもしつけ直しは可能です。
しかし老犬は成犬や子犬と比べると体力の衰えなどもあって、しつけ直しをするとなると心身ともにストレスがかかってしまいます。
そのため、過度なしつけ直しは行わないようにしましょう。
また、老犬が噛んだり、吠えたりなどの行為を急に起こす場合は、病気やけがの痛みを訴えている可能性が考えられるため、いつもと変わった様子が見られた場合はかかりつけの獣医さんに診てもらうことをおすすめします。
柴犬のしつけにおける注意点
ここでは、柴犬のしつけにおける注意点をいくつかご紹介します。柴犬をこれからしつける方は必読です。
短い時間で完結させる
柴犬をしつける際は、必ず短時間で済ませるようにしましょう。
ワンちゃんにとって興味のないことを長時間やっても集中力が切れてしまうだけです。
そのため、目安としては5分以内の練習を1日に数回繰り返すことをおすすめします。
これを毎日繰り返すことで、柴犬も学習しできるようになります。
また、しつけがうまくいった時はすぐに褒めたりご褒美を与えたりして、ワンちゃんの集中力が切れないようにテンポよく進めましょう。
ルールをコロコロ変えない
しつけを行う際は、ルールをコロコロ変えないようにしましょう。
柴犬は頭のいいワンちゃんなので、ルールを曖昧にしたりその日の気分によって指示を変えたりしてしまうと、混乱したり自分の要求を通そうとして問題行動に繋がってしまうことがあります。
そのため、一度決めたルールは最後まで守り、一貫性を持ったしつけを行いましょう。
うまくできなくても叱らない
しつけがうまくできなくても決して怒鳴るような行為はNGです。
うまくできない時に叱られてしまうと、ワンちゃんにトラウマを与えてしまうことがあり、トラウマを抱えてしまうとワンちゃんは萎縮してしまい、しつけから逃げてしまうようなことがあります。
そのため、しつけがうまくできなくても怒ったり、叱ったりしないようにしましょう。
成功したら褒める
しつけが成功したら、どんなに小さいことでも褒めてあげましょう。
褒めながらしつけを行うことで、柴犬のモチベーションを保つことができ、しつけがうまくいくことがあります。
褒めると同時に、ご褒美におやつを与えると更にワンちゃんのモチベーションもアップするのでおすすめです。
しかし、おやつの与えすぎは肥満になってしまうので注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では柴犬のしつけとしつけにおける注意点をご紹介しました。
これから柴犬を迎える方にとっては参考になったのではないでしょうか。
柴犬に限らずどのワンちゃんにおいてもしつけは重要ですので、迎えた日からしっかりしつけを始められるよう準備しておきましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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