犬にラムネを与えてはいけない理由と大量に摂取してしまった際の対処法
一緒に暮らしていると犬が人間の食べ物を欲しがることがあるかもしれませんが、安易に与えないほうがよいものがあります。そのなかのひとつがラムネ飲料やラムネ菓子です。ひと口程度であれば摂取したからといって命の危機にさらされることはありませんが、大量に摂取したり日常的に与えてしまうと、健康に悪影響をおよぼす恐れがあります。
この記事では、犬にラムネを食べさせてはいけない理由や、大量に摂取した場合の対処法などを解説します。
目次
ラムネは犬に与えてはいけない
一口程度であれば、ラムネを飲んだりラムネ菓子を食べてしまっても大丈夫ですが、あえて与える必要はありません。また、飼い主が与えなくても、愛犬が誤って摂取しないように管理に注意しましょう。
摂取した量によっては健康を損ねる可能性があるので、おやつを与えるのであれば犬用のものにしてください。
犬がラムネを摂取してはいけない理由
犬がラムネ菓子やラムネ飲料を口にすることには、以下のようなリスクがあるため食べさせてはいけません。
糖分の過剰摂取になる(飲料・菓子)
糖分の摂りすぎになるため、ラムネ飲料・ラムネ菓子を与えてはいけません。糖分の過剰摂取は肥満の原因になり、糖尿病などの病気を引き起こす可能性があります。
胃拡張・胃捻転になる恐れがある(飲料)
犬がラムネ飲料を大量に飲むと、胃拡張や胃捻転になる恐れがあるので安易に飲ませてはいけません。
ラムネ飲料を飲むとお腹に炭酸ガスが溜まってしまい、そのせいで胃拡張を起こす恐れがあります。また、胃拡張を起こすと胃が捻れてしまう「胃捻転」なることも多く、血液の循環不全を起こし生命に危険が生じてしまうことがあります。
犬にラムネを与えないことはもちろん、誤飲しないようにも注意しましょう。
キシリトールが含まれている場合がある(菓子)
ラムネ菓子には、犬にとって有害なキシリトールが含まれている商品もあるため、犬に与えてはいけません。
ラムネの主な原材料は、片栗粉やコンスターチ、ブドウ糖、クエン酸、重曹などですが、甘味料にキシリトールが使用されていることも珍しくありません。
犬がキシリトールを摂取してしまうとインスリンが放出され、それにより低血糖を招き、さまざまな症状を引き起こしてしまうことがあります。
目の届かないところで、愛犬がラムネを大量に食べてしまったといったトラブルが実際起きているので、愛犬がうっかり食べてしまわないように注意が必要です。
犬がラムネを大量摂取してしまった際の対処法
愛犬が誤ってラムネを大量に摂取してしまったときは、落ち着いて以下の対処をしましょう。
対処法【1】原材料・摂取した状況を確認しておく
まず、愛犬が口にしてしまったラムネの原材料や、食べた時間・量を確認しましょう。もしキシリトールが含まれている場合は、摂取した量にかかわらず動物病院に連絡したほうが安心です。
その際、いつ・どのくらいの量を食べたのか、現在の愛犬の様子も伝えるようにしましょう。そうすることで診察が必要かどうか獣医師が判断しやすくなります。
対処法【2】獣医師に連絡し指示を仰ぐ
すでに気になる症状が見られる際は、速やかに連絡し指示を仰ぎましょう。夜間に愛犬の様子がおかしくなった場合は、最寄りの夜間救急病院に連絡してください。
胃拡張や胃捻転は短時間で死に至ることがあるので、早めに対応することが肝心です。
犬がラムネを大量摂取してしまった際に考えられる症状
犬がラムネを大量に摂取した場合、以下のような症状が起こり得ます。
症状【1】低血糖による嘔吐・虚脱・けいれんなど
キシリトールを摂取して低血糖になると、嘔吐や虚脱、けいれんなどの症状が引き起こされることがあります。キシリトール中毒の症状は、摂取してから30分~1時間以内に出ることもあれば、12時間以内に発症する場合もあるので注意が必要です。
症状【2】大量のよだれ・えずくけれども吐けない
ラムネを大量に飲んでしまい胃拡張や胃捻転になった場合は、大量によだれが出る・吐きそうにするけれども吐けないといった症状が見られます。このほか、お腹がパンパンに張る・落ち着きがなくなるなども胃拡張・胃捻転の主な症状です。
症状は摂取してから数時間以内に現れることが多いといわれています。
愛犬がラムネを摂取しないよう管理に気をつけましょう
ラムネを舐めたり、ひと口飲んだりする程度であれば問題ありませんが、日常的に与えてしまうと健康を損ねる可能性があります。犬にラムネを与えることはデメリットでしかありません。興味本意で安易に与えないようにしましょう。
気づかないうちに愛犬がラムネを大量に摂取してしまったときは、原材料をチェックするとともに愛犬の様子を観察し、焦らず対処してください。気になる症状が見られた際は、速やかに動物病院に連絡し獣医師の指示を仰ぎましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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