犬に揚げ物を食べさせてはいけない理由と誤って食べてしまった場合の対処法
人間にとっては美味しい「揚げ物」ですが、犬の健康には好ましくないということをご存知でしょうか。
本記事では、犬に揚げ物を与えてはいけない理由と、誤って食べてしまったときの症状や対処法をご紹介します。万が一に備え、理解を深めておきましょう。
目次
犬に揚げ物を与えても大丈夫なのか?
結論から言うと、犬には揚げ物を与えないほうがいいです。揚げ物には大量の油を使用しているため、食べた犬が体調不良を起こすことがあります。
また、油の摂りすぎは命に関わる病気に発展することもあります。「少量なら大丈夫」と思わず、与えないことが大切です。
犬に揚げ物を食べさせないほうが良い理由
揚げ物が犬の健康に良くないということはわかりましたが、具体的に揚げ物の何が悪影響を及ぼすのでしょうか?詳しい理由を解説していきます。
理由1:膵臓に負担がかかる
過度な油の摂取は膵臓に大きな負担をかけます。膵臓とは、膵液という消化液の分泌や血糖値の調整などを行っている臓器です。
犬は脂肪の消化が得意な動物ですが、その能力を上回る脂肪を摂取すると、膵炎(すいえん)という膵臓の病気に発展します。犬の命にも関わる病気ですので、揚げ物のような高脂肪なものは避ける必要があります。
理由2:肥満の原因になる
揚げ物は脂質が高く、肥満の原因になります。肥満は健康トラブルを引き起こしやすいため、事前に防ぐことが大切です。
持病を抱えている犬の場合、肥満によって症状が悪化することも考えられます。体重管理という意味でも、揚げ物は避けたほうがいいでしょう。
犬が誤って揚げ物を食べてしまった場合の対処法
故意に揚げ物を与えなくても、「犬が勝手に食べてしまった」という状況もあるかと思います。そんなときに、どんな対処をすればいいのかについて解説していきます。
対処法1:吐かせる
揚げ物に使用した食材が玉ねぎのような中毒を起こす食材であった場合は、速やかに動物病院へ相談するようにしてください。
塩やオキシドールを用いて吐かせる方法もありますが、素人判断で行うと中毒や誤嚥、食道を痛めることに繋がり危険です。必ず、獣医師の指示を仰いで下さい。
揚げ物に中毒性のものがない時
揚げ物に中毒を引き起こすような食材を使用していなかった場合は、無理に吐き出させようとせず、経過を観察しましょう。
対処法2:症状がある場合は動物病院へ相談する
揚げ物は、少量食べたぐらいでは無症状であることがほとんどです。しかし、大量に食べてしまっていたり、何かしらの症状が見られる場合は、動物病院へ相談しましょう。
自分の判断で対応しようとせず、獣医師からの適切な指示を受けるようにしてください。
犬が揚げ物を食べた際に考えられる症状
犬に揚げ物を与えてしまっても、少量であれば症状もなく、普段通りの生活を送ることができます。しかし、大量に食べてしまった場合は、それに伴った様々な症状が現れます。
これから紹介する症状に当てはまっている場合、適切な対応をしてあげてください。
症状1:嘔吐・下痢
犬も人間と同じように、揚げ物を大量に食べると、油による胃もたれで消化不良を起こします。それに伴い、嘔吐や下痢といった症状が見られます。
あまり症状が酷くなかったり、吐いた後もピンピンしているようであれば、経過観察だけでも大丈夫です。
しかし、後から危険な状態になることもあるため、心配な場合は動物病院へ電話し、「いつ、どこで、何を、どのくらいの量を食べたか」を伝え、適切な指示をもらうようにしましょう。
症状2:元気がなくなる
嘔吐や下痢に加え、元気がなくなったり、食欲不振などが見られた場合には急性膵炎を引き起こしている可能性があります。
急性膵炎とは、一度に大量の油を摂取したことが原因で、膵臓に炎症が起きる病気です。
犬の体調に明らかな異変が見られるようになるので、速やかに動物病院で治療してもらう必要があります。膵炎は重症化する病気ではありますが、早期の治療によって良い経過を望めるようになります。
判断に迷ったら、まずは動物病院を頼るようにしましょう。
症状3:体を痒がる
下痢や嘔吐に加え、体を痒がるような素振りを見せる場合は、アレルギーを発症しているかもしれません。揚げ物の衣などに使用される小麦粉は、犬のアレルギーの原因になりやすい食材です。
また、揚げた食材や油自体にアレルギーを示している場合もあるため、時間とともに症状が治まったとしても、一度アレルギー検査をしてみることをおすすめします。
愛犬が揚げ物を食べてしまわないように注意しましょう
揚げ物は油が大量に含まれていることから、犬が食べてしまうと体調不良や病気を引き起こすことがあります。
故意に与えなくても、勝手に食べてしまうということもあるため、犬の手の届かない位置に置くなどした対策をとるようにしましょう。
万が一食べてしまったら、症状によっては動物病院へ相談し、適切な指示を受けるようにしてください。飼い主さんが率先して、犬の健康と安全を守ってあげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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