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【獣医師監修】犬が陰部を舐めるのはなぜ?オスとメスで共通・異なる理由と気を付けるべき病気

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愛犬が陰部を舐める仕草は、飼い主さんは時々見かけるのではないでしょうか?犬に限らず動物は陰部を舐めていることがよくありますよね。でも、あまりにも頻繁に舐めていると、何かの病気ではないかと心配になってしまうと思います。この記事では、犬が陰部を舐める理由やオスとメスで異なる理由、対処法についてご紹介します。

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目次

  1. オスとメスで共通する陰部を舐める理由
  2. 陰部を舐める理由とは|オスの場合
  3. 陰部を舐める理由|メスの場合
  4. 異変に気がついたらすぐに動物病院へ

オスとメスで共通する陰部を舐める理由

犬 ベッド
brookecagle Unsplash

オス犬とメス犬は生殖器の構造が異なり、陰部を舐める理由にも違いがあります。まずは、オスとメスに共通する理由をご紹介します。 

【1】陰部をきれいにするため

最も一般的な理由は、排尿後に陰部をきれいにするための行動です。生理的な行動であり通常は問題ありませんが、長時間舐め続けたり、噛み始めたときは身体に違和感がある、病気である可能性もあるので、獣医さんに相談しましょう。 

【2】泌尿器系の病気がある

膀胱炎や尿石症などの泌尿器系の病気になると、排尿後の残尿感が不快に感じられて、陰部を舐めることがあります。何度もトイレに通っている、排尿姿勢をとるのにもかかわらず尿が出づらそう、尿に血液が混じるというようなときは病気の可能性が高いので、動物病院を受診しましょう。 

【3】ストレスを感じている

犬は不安や緊張などでストレスを感じると、自分をリラックスさせるために身体を舐める仕草をすることがあります。特に寂しがりな性格、分離不安症の子や散歩に連れ出してもらえないときなどは、身体を舐め続けることで脱毛してしまうこともあります。

【4】注目してほしい

犬が頻繁に身体を舐めているときに、声をかけていることはありませんか?犬は飼い主さんの気を引くために、飼い主さんを横目で見ながらペロペロと舐めることがあります。舐める仕草をしたときに声をかけてしまうと、犬は身体を舐めれば飼い主さんが注目し、気を引くことができると覚えてしまいます。声をかけると余計に舐めるようになってしまうので、このようなときは反応せず、取り合わないようにしましょう。 

陰部を舐める理由とは|オスの場合

犬
tomhills Unsplash

オス犬が陰部を気にして舐めている場合、次のような理由が考えられます。 

【1】包皮炎など

陰茎の表面やそれを包む包皮の内側が細菌感染し、炎症を起こすことを包皮炎と言います。陰茎の先の毛が長い犬や足の短い犬種など、陰茎の先が不衛生になりやすい犬は細菌感染を起こしやすくなります。また、マウンティングのしすぎで陰茎が傷つくことも発症のきっかけになります。包皮炎になると、包皮から黄色~緑色の膿や分泌物が出ます。

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【2】勃起時に舐める

興奮したときなど、陰茎の勃起時には陰部を舐めることがあります。通常は特に問題はありませんが、先の毛が陰茎に絡まり、陰茎が包皮内に戻れなくなっているなどの理由で舐め続けることもあります。ペニスは血行障害を起こすと壊死してしまうこともあるので、執拗に舐めたり包皮から陰茎が出た状態が続くようであれば獣医さんに相談しましょう。 

陰部を舐める理由|メスの場合

ヨークシャーテリア
choco@Nerima

メス犬が頻繁に陰部を舐める場合には、次のような理由が考えられます。 

【1】生殖器の病気

膣炎や子宮蓄膿症などの生殖器の病気になると、陰部を舐めることがあります。子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まる病気で、放置すると命に関わることもあります。避妊していない犬で2週間以上継続的に発情出血のような出血が見られたり、膿のような臭いがしたり、飲水量の増加、腹部膨満、食欲不振などの症状を伴う場合は子宮蓄膿症の疑いがあります。

【2】発情出血

発情出血は、いわゆる生理のことです。陰部から出血するため、多くのメス犬は気にして分泌物を舐めとります。生理的なものなので、通常は心配ありませんが、舐めすぎることで細菌感染を起こすことがあるので注意が必要です。なるべく舐めさせたくない場合は、犬が嫌がらなければマナーパッドやおむつを着用させても良いでしょう。

異変に気がついたらすぐに動物病院へ

犬 こちらを見ている
Dids Pexels

犬は生理的に陰部を舐めますが、ずっと気にして舐め続けるようであれば何らかの病気の可能性もあります。舐め続ける理由が解らなかったり、あまり執拗に舐めているようであれば様子を見ずに早急に動物病院を受診することをお勧めします。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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