犬の性格診断をしてみよう!「キャンベルテスト」で分かる愛犬のタイプとは?
子犬を家族として迎える場合、責任を持って最期まで育てていくために、子犬がどんな性格なのかを確認しておくことが大切です。とはいっても、初対面の子犬の性格を見極めることは難しいですよね。そんなときに役立つのが、「キャンベルテスト」と呼ばれる子犬の性格診断テストです。今回は、キャンベルテストをするメリットややり方、診断結果から分かることをご紹介します。
目次
犬の性格診断ができる「キャンベルテスト」ってなに?
キャンベルテストとは、おおよその子犬の性格を診断するテストです。テストを提案した人物名が由来となり、キャンベルテストと呼ばれています。
主に生後5〜7週齢の子犬に行い、以下の5項目について調べることで、その子犬が持っている性格の特徴を知ることができます。
- 人についてくる性質を調べる、追いかけテスト
- 社会生活に対する興味を調べる、呼び込みテスト
- 社会生活での支配性を調べる、さすりテスト
- 体を持ち上げられたときの支配性を調べる、持ち上げテスト
- 束縛された状態下における支配性を調べる、押さえつけテスト
キャンベルテストをするメリットとは
子犬を迎えるにあたって、キャンベルテストをして子犬のおおよその性格を把握できれば、飼い主の生活スタイルや家族構成に合っている犬なのかなど、相性を見極めることができます。
犬種ごとに性格の特徴はあるものの、犬にもそれぞれ個性があることから、同じ犬種であっても好奇心旺盛で活発なコもいれば、警戒心が強い臆病な性格のコもいます。また、同じ親犬から生まれても、兄弟で全く違った性格になることも少なくありません。
子犬のどこを見れば性格の特徴がわかるのか、そのポイントを知っていれば、ブリーダーの犬舎などに見学に行った際に、個々の違いを把握することができます。
もちろん、犬の性格は生育過程で変わる可能性が大いにあるので、キャンベルテストの結果が全てではありません。しかし、非常に参考になる結果が得られると言えます。
愛犬の性格診断をしてみよう!キャンベルテストのやり方について
キャンベルテストは、どこかの機関などに申し込むなどではなく、犬舎などに子犬の見学をしに行った際に自分でできます。ただし、必ずブリーダーの許可を得てから行うようにしましょう。ここでは、キャンベルテストのやり方についてご紹介します。
先述したテストをする5項目には、「dd、d、s、ss、i」の5つの選択肢があり、子犬の行動が、この5つの選択肢のどれに当てはまるのかを調べていきます。それぞれのテスト項目におけるやり方とチェックポイントは、以下の通りです。
テスト1|社会生活に対する興味をチェック
子犬から少し離れたところに座って軽く手を叩き、子犬がどんな反応を示したかチェックします。
- dd:尻尾を上げてすぐに近寄った後、飛びついてきて手を噛む
- d:尻尾を上げてすぐに近寄った後、前足を出す
- s:尻尾を下げてすぐに近寄ってくる
- ss:尻尾を上げて戸惑いながら近寄った後、飛びついてきて手を噛む
- i:全く近寄ってこない
テスト2|人についてくる性質をチェック
声をかけたり軽く手を叩いたりしながら子犬の周りを歩き、子犬がついてくるかをチェックします。
- dd:尻尾を上げてすぐに近寄ってきた後、足を噛む
- d:尻尾を上げてすぐに近寄ってきた後、足にまとわりつく
- s:尻尾を下げてすぐに近寄ってくる
- ss:尻尾を上げて戸惑いながら近寄ってくる
- i:全く近寄ってこない、もしくは立ち去る
テスト3|束縛された状態下における支配性をチェック
子犬を仰向けにし、優しく胸元を30秒間抑えて、どのくらい抵抗するのかをチェックします。ただし、子犬を強引に扱わないように注意してください。
- dd:足をバタバタさせ、激しく暴れて噛む
- d:足をバタバタさせて激しく暴れる
- s:暴れるものの、しばらくして静かになる
- ss:おとなしくしていて、手を舐めてくる
テスト4|社会生活での支配性をチェック
犬の近くにしゃがんで、子犬の頭から背中にかけて優しく撫でて、人の手や顔を舐めるなどの甘え行動が出るかどうかをチェックします。
- dd:飛び上がって前足を出し、唸ったり噛んだりする
- d:飛び上がって前足を出す
- s:体をくねらせたり、手を舐めてきたりする
- ss:ひっくり返った状態になり、手を舐めてくる
- i:立ち去る
テスト5|体を持ち上げられたときの支配性をチェック
子犬のお腹に手を当て、すくうようにして持ち上げて抱っこします。その状態を30秒間キープし、どんな反応を示すのかをチェックします。
- dd:大暴れして唸ったり、噛んだりする
- d:大暴れはするものの、唸ったり噛んだりはしない
- s:暴れるものの、やがて静かになり手を舐めてくる
- ss:おとなしくしていて、手を舐めてくる
犬の性格診断キャンベルテストで分かることとは?
テストをしてどの選択肢が多かったかによって、以下のことがわかります。
sやssが多い場合は家庭犬として飼いやすい犬
「sが3つ以上」の場合は、特に問題なく飼える一般的な家庭犬の性格です。犬を初めて飼う人でも育てやすいでしょう。
「ssが2つ以上」の場合は、信頼関係が築きやすい従順な性格です。ただし、とても従順がゆえに厳しく接すると恐怖心を抱きやすいので、やって欲しくないことをした際の注意の仕方には十分に気をつける必要があります。
iに該当する場合も家庭で飼うのに向いている性格の犬
iに該当する場合も、問題なく飼える家庭犬向きの性格です。ただし、該当するddが1つでもあった場合は、支配性が強い部分も持っているので、しつけはやや難しいです。
ddやdが多いほど支配的な性格の犬
「ddが2つ以上+dが1つ以上」の場合は、支配性が強く取り扱いが難しい犬です。そのため、犬の接し方に熟知していて、犬の正しいしつけができる人でないと扱えないでしょう。
「ddが1つ以上+dが3つ以上」の場合は、平均よりもやや支配性が強く、こちらも少し扱いが難しい性格です。しつけにはそれなりの根気が必要になる可能性が高いため、犬を初めて飼う人には向いていません。
犬を飼い始める人は性格診断テストをしてみて!
キャンベルテストの診断結果が絶対に合っているわけではありませんが、おおよその性格の傾向を知るうえで参考になるはずです。子犬を迎えて「うちの家族とは相性が合わないかも……」ということにならないために、ブリーダーや店員さんの許可を得て性格診断テストを試してみるのも手ですね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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