子犬がなかなか鳴き止まない時はどうすればいいのか悩んでしまいますよね。子犬が鳴いてばかりいると子犬自身はもちろん、飼い主さんもストレスを感じてしまい、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまいます。そこで本記事では、子犬が鳴き続ける理由や改善するための環境作りについて解説していきます。

子犬が鳴く理由
子犬を鳴き止ませる前に、まずは子犬がどうして鳴くのかを頭に入れておきましょう。子犬が鳴く理由を理解して見分けてあげることで、スムーズに対処することができます。ここでは、子犬が鳴く理由をご紹介します。
【1】飼い主さんに甘えている
飼い主さんや家族に甘えたりかまってほしいときに子犬は鳴く場合があります。この場合は、子犬の相手をしてあげると「鳴いたら遊んでくれる」と子犬が思ってしまい、無駄吠えに発展してしまう場合があるので注意が必要です。
【2】環境に不安を感じている
家にやってきたばかりの子犬が鳴くのは、急な環境の変化による不安が原因となっている場合が考えられます。小さな子犬が母犬や兄弟犬から離れて新しい場所にひとりでやってきたのですから、不安になって当然ですよね。
【3】生理的欲求を伝えようとしている
子犬はお腹が空いていたりトイレがしたかったりなどの生理的欲求を飼い主さんに伝えるために鳴く場合があります。
【4】興奮している
子犬は興奮しているときに鳴くことがあります。特に運動不足でエネルギーが有り余って遊びたいときには「キャンキャン」と大きな声で鳴きます。
【5】居心地が悪い
暑い・寒い、うるさい、汚れているなど、寝床の環境が悪いと落ち着いて眠ることができず、飼い主に訴えるために鳴くこともあります。
子犬を「鳴かせない環境」を作る
子犬が鳴くのを止めさせるために効果的な方法は、「鳴かせない」ための環境作りに取り組むことです。ここでは、子犬をそもそも鳴かせないための環境作りのコツをご紹介していきます。
生活リズムをしっかりと作ろう
子犬のうちは生活リズムをしっかりと作ることが大切です。子犬がお腹を空かせて鳴かないように食事は数回に分けて与えるようにしましょう。特に夜から朝は空腹の時間が長くなると低血糖症を起こす恐れもあります。
また、子犬はまだ排泄のコントロールがうまくできないためトイレの回数が多いです。数時間おきにトイレをさせるためにサークルの外に出してあげたり、寝る前にトイレの習慣をつけるようにしましょう。犬は綺麗好きなので、トイレのスペースを常に清潔に保つことも大切です。
家族のそばに寝床を設置してみる
子犬が家にやってきたはじめの数日間は、不安な気持ちを感じています。特に夜になると、ひとりで寝たことのない子犬は不安を感じて夜鳴きをしてしまうことも少なくありません。
不安による夜鳴きを予防するためには、はじめの数日間は子犬のサークルやケージの横など、子犬の視界に入る場所で寝てあげるのがおすすめです。新しい環境に慣れれば落ち着くケースがほとんどなので、安心して眠れる環境を作り、少しでも早く不安がなくなるようにしてあげましょう。
分離不安は知育玩具やおやつで防ごう
飼い主さんが離れると不安で鳴いてしまう分離不安傾向のある子犬は、知育玩具やおやつで気を紛らわしてあげるようにしましょう。家族がお出かけする直前におやつを詰めた知育玩具や噛んで遊べるおやつを子犬に渡しておくことで夢中になるので、子犬の不安な気持ちを和らげてあげることができますよ。また知育玩具は頭を使うため程よい疲労感が得られ、知らぬ間に寝てしまうケースも多く、寝ている間に飼い主さんが帰ってきたという状況をつくることもできます。
ただし、子犬はいろんなものを噛み砕いて飲み込んでしまう場合があるので、誤飲してしまうようなサイズのものは避けてください。
留守番前に子犬を少し疲れさせよう
子犬を留守番させる場合は、事前に少し疲れさせるようにしましょう。子犬を少し疲れさせてから留守番させることで、留守番中は子犬がぐっすりと眠ってくれるので、不安になって鳴いてしまうのを防ぐことができます。
また、留守番だけに限らず、「サークルに入れたら鳴く」「車に乗ったら鳴く」などのさまざまな場面でも、事前に少しだけ疲れさせてあげることで子犬が鳴くのを防ぐことができることもあるので、試してみてください。
子犬を鳴き止ませる方法
子犬が鳴きやまない場合はどうすればいいのでしょうか?ここでは、子犬を鳴きやませるために飼い主さんができる3つの方法をご紹介します。
原因を冷静に見極めよう
まずは子犬が鳴いている原因を冷静に見極めるようにしましょう。子犬が生理的欲求で鳴いているのであれば、その欲求を満たしてあげることであっさりと鳴き止むケースは少なくありません。
サークルやクレートを嫌がって吠える場合も、サークルで過ごす時間を少しずつ伸ばしていくことで吠えることが減っていきます。サークルやクレートは自分にとって嫌な場所ではなく、安心できる場所だと教えてあげてください。
少しずつ慣らしてあげよう
子犬が何らかの不安を感じて鳴いてしまう場合は、子犬が不安に感じている状況を改善するか、少しずつ慣らしてあげるようにしましょう。
例えば、ひとりで留守番をするのに子犬が不安を感じてしまうのであれば、初めから1時間留守番させるのではなく、5分などの短い時間から少しずつ慣らしてあげることが大切です。また、寝床の位置が車通りの多い道に面した場所にあり、外から聞こえる物音が気になってしまうのであれば、別の場所に移動してあげるといった対策も有効でしょう。子犬が何に対して不安を感じているのかを把握して、対応してあげてください。
無視をする
子犬が飼い主さんや家族にかまってほしくて吠えている場合は、あえて子犬を無視することも必要です。家族としては小さな可愛い子犬を無視するのは心が痛むのですが、ここで相手をしてしまうと「鳴けばかまってもらえる」と学習してしまい逆効果となります。
子犬がなかなか鳴き止まない場合は、サークルに布をかぶせて暗い状態にしてあげると落ち着いて鳴きやむこともあります。子犬が鳴き止んだら、しっかりと褒めてあげてたくさん遊んであげるようにしましょう。
子犬のしつけは根気よく取り組みましょう
ここでは、子犬が鳴くのを止めさせる方法についてご解説していきました。子犬が鳴くのには何らかの理由があることを頭に入れて、その原因から適切な対策方法を考えるようにしましょう。
なかなか子犬が鳴き止まないと飼い主さんまでストレスを感じてしまう場合がありますが、しつけは時間がかかるものです。思い詰めることなく、忍耐を持って気長に取り組むようにしてくださいね。
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