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【獣医師監修】犬の逆くしゃみとは|逆くしゃみ症候群が起こる原因や対処法などを知っておこう

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愛犬が突然、フガフガと苦しそうな呼吸をして驚いたことのある飼い主さんは少なくないのではないでしょうか?

これは「逆くしゃみ」と呼ばれるもので、健常な犬でも一般的に見られる生体反応です。単なる生理現象の場合、特段心配する必要はありませんが、病気が隠れている可能性もあります。

この記事では犬の逆くしゃみの原因や治療法、予防法などについてご紹介します。

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目次

  1. 犬の逆くしゃみはどんな症状?
  2. 逆くしゃみが起こる原因は?
  3. 犬の逆くしゃみは治療で対処できる?
  4. 犬の逆くしゃみを予防する方法
  5. 愛犬の様子が気になったら獣医師に相談しましょう

犬の逆くしゃみはどんな症状?

犬 くしゃみ

くしゃみは空気が鼻や口から急速に押し出される現象ですが、逆くしゃみは鼻孔から空気を急激かつ連続的に吸い込む発作性の呼吸です。犬特有の症状で、くしゃみを吸おうとしているような様子からこのように呼ばれています。

逆くしゃみの症状

逆くしゃみの発作が始まると、犬は首を前方に伸ばし「フガフガ」「ガーガー」「ブーブー」と鼻を鳴らします。突然始まり数秒から2分くらいで終わりますが、その後はケロッと何事もなかったかのように過ごします。中には、おさまったように見えても少し経ったらまた同じ症状を繰り返す子もいます。

逆くしゃみは他の犬や人間にうつる?

犬の逆くしゃみは生理現象であるため、他の犬や人間にうつる心配はありません。

逆くしゃみが起こる原因は?

パグ

犬の逆くしゃみの原因についてご紹介します。

犬の逆くしゃみが起こる原因1.生理現象

逆くしゃみは健常な犬にも起こる生理現象です。くしゃみ同様、鼻腔に刺激があった際に起こります。

犬の逆くしゃみが起こる原因2. 発作のきっかけになり得るもの

ほこりや植物の種などの異物が鼻に入ったときや、鼻炎、歯周病、鼻の中にできた腫瘍などが逆くしゃみを引き起こすことがあるとされています。

かかりやすい犬種や年齢はある?

小型犬全般によく起こるとされていますが、特に見られやすい犬種としては、トイプードルパピヨンチワワなどが挙げられます。

犬の逆くしゃみは治療で対処できる?

パグ

犬の逆くしゃみは生理現象であり、ほとんどの場合は治療を必要としません。 ただし、逆くしゃみの頻度が増える、高齢になってから突然始まる、発作の後に失神してしまうといった場合には、鼻咽頭部の異物や腫瘍など他の疾患を併発している可能性が考えられます。このような場合は、原因を特定するために、早めに適切な検査を受けることをおすすめします。

動物病院を受診する際には、自宅での発作の様子を動画で撮影し、発作が起きるタイミングや時間、回数を伝えましょう。

治療にかかる費用

単なる逆くしゃみだけであれば、基本的に治療は必要ありません。しかし、何らかの原因によって逆くしゃみのような別の症状が引き起こされているような場合には、本当に逆くしゃみなのかを特定するために、詳しい検査が行われることがあります。

原因を特定する検査としては、血液検査やレントゲン検査、全身麻酔下で行うCT、MRI検査などがあります。選択される検査によって費用は異なり、数千円~数万円とかなりの幅があります。

自宅でできる対処法

犬の逆くしゃみは自然におさまるので、そっとしておきましょう。 好物の臭いを嗅がせたり、鼻に息を吹きかけることで発作の時間を短縮できることがあるようです。

犬の逆くしゃみを予防する方法

犬

犬の逆くしゃみは原因が解明されていないため、明確な予防策や対策はありません。

再発する可能性

犬の逆くしゃみは何度も再発することがあります。通常治療は必要ありませんが、まれに症状が進行することがあります。逆くしゃみの回数が増えたり、長時間あるいは毎日起こる、元気がないなど他の症状を伴う場合には、何らかの病気が隠れている可能性があるので動物病院に相談しましょう。

愛犬の様子が気になったら獣医師に相談しましょう

犬

逆くしゃみは病気ではありませんが、飼い主さんには逆くしゃみなのか、病気なのか判断することがなかなか難しいかもしれません。

徐々にひどくなったり、舌が紫になり酸欠状態(チアノーゼ)になってしまうような場合には、逆くしゃみではない病気の可能性が高いので、きちんと動物病院で診てもらう必要があります。

自宅で犬の様子を撮影した動画は、原因の特定に役立ちます。撮影が可能であれば、病院を受診する際に用意して持って行きましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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