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【獣医師監修】犬の呼吸が荒い場合はどうしたらいい?ハアハアと苦しそうな原因と対処法について

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愛犬がハアハアと苦しそうな呼吸をしていたり、ガーガーと大きな音のする呼吸をしていたら、とても心配になりますよね。呼吸が荒くなる原因は、生理的なものから命に関わる病気までさまざまです。この記事では犬の呼吸が荒いときに考えられる原因や病気、対処法についてご紹介します。

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目次

  1. 犬の呼吸が荒くなる原因は
  2. 犬の呼吸が荒い場合に疑われる病気
  3. 犬の呼吸が荒い場合の対処法について
  4. 犬の呼吸が荒い場合に注意すべき症状
  5. 呼吸が荒いと感じたら愛犬の様子をよく観察しておきましょう

犬の呼吸が荒くなる原因は

犬

犬の呼吸が荒くなる、呼吸数が増える原因は多岐に渡り、生理的に呼吸が荒くなることもあれば、病気により呼吸が荒くなることもあります。

体温調節によるもの

人間は汗をかくことで体温調節をしますが、犬の皮膚には汗腺がありません。

犬の肉球には汗腺がありますが、発汗しても体温調節にはあまり影響しないといわれています。犬が体温を下げるときには、ハアハアと開口呼吸(パンティング)を行うことで体温を調節しているため呼吸が荒いように見えます。

精神的なもの

緊張したときや不安なとき、興奮したときなど、交感神経が優位に働いている場合に呼吸が荒い状態になることがあります。

その原因が排除されれば、荒かった呼吸は落ち着き、徐々に元の状態に戻ります。

病気や痛みの影響

犬が何らかの病気にかかっているときや、怪我や腹痛による痛みが原因で呼吸が荒くなることもあります。

呼吸が荒くなったり呼吸数が増える病気の中には、早急に対処できなければ命を落としてしまう病気もあるため、適切な処置が求められます。

犬の呼吸が荒い場合に疑われる病気

犬

犬の呼吸が荒いときには、呼吸器系や循環器系の病気、熱中症、胸水や腹水、重度の貧血などが疑われます。ここでは、代表的な3つの病気についてご紹介します。

肺炎

犬の肺炎は細菌やウイルス、誤嚥(ごえん)などにより肺が炎症を起こした状態です。

状況によっては急激に悪化することがあるので、呼吸が荒い、咳き込む、舌の色の変化など初期の兆候を見つけることが大切です。

僧帽弁閉鎖不全症

小型犬の心臓病の中で最も多い病気が、僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。高齢の小型犬に多く見られますが、例外としてキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは若齢から発症します。

僧帽弁は左心室と左心房の間に位置する弁ですが、この弁が変性し上手く閉じなくなることで、血液が逆流してしまいます。

熱中症

犬は暑いとき、体温調節のために舌を出してハアハアと呼吸しますが、それでも下げられないほどに体温が上昇してしまっているときには、熱中症に陥る危険性があります。

犬の熱中症は命に関わるので、呼吸が荒いときにはタオルでくるんだ保冷剤で内股や脇の下を冷やし、早急に動物病院で治療を受けましょう。 

犬の呼吸が荒い場合の対処法について

トイプードル

犬の呼吸が荒い場合、呼吸困難の原因となっている状況や病気への対処が必要です。

原因に応じた処置をする

犬の呼吸が荒い原因が単純に暑さによるものであれば、涼しい場所に移動させたり保冷剤で冷やすことによりで呼吸が改善されますが、気管支炎や肺炎が原因であれば抗炎症剤や抗生物質などの投与が必要です。犬に胸水や腹水が溜まっていれば、利尿剤の投与や、胸水・腹水を針などで抜く処置をすることもあります。

呼吸が荒い原因が全くわからない場合は、詳しい検査を受ける必要が出てくるので、愛犬の症状や経過をメモしたり、呼吸の様子を携帯の動画で撮影しておいて、病院を受診する際に正確に伝えましょう。

犬の呼吸が荒い場合に注意すべき症状

犬

犬に元気や食欲がない、少しの運動で息切れする、安静時でも呼吸が荒いといった場合は、何らかの病気にかかっている可能性があります。

起座呼吸やチアノーゼ

犬は呼吸が荒い状態で胸を圧迫すると苦しいときには、おすわりをした状態で前足を開き、首を伸ばして呼吸します起座呼吸。また、血中の酸素が低下すると舌が紫色になる「チアノーゼ」の状態になります。チアノーゼは非常に危険な状態なので、すぐに動物病院を受診しましょう。病院で順番を待つ間にも呼吸状態が悪化する可能性があるので、到着したらすぐに酸素室に入れてもらうと良いかもしれません。

呼吸が荒いと感じたら愛犬の様子をよく観察しておきましょう

子犬

いかがでしたか?犬の呼吸は通常、小型犬で1分間に約20回、大型犬では15回くらいです。30回を越えると異常のサインといわれているので、呼吸が荒い状態や速いと感じたら、1分間の呼吸数を数えてみましょう。

普段、健康な時に愛犬の呼吸数が何回くらいなのかをチェックしておくと、具合が悪そうな時に比較できるのでおすすめです。

呼吸が荒いときは、生理的なものではなく、病気や怪我の可能性もあります。異常があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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