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チワワに多い斜視(しゃし)について|原因や治療、気を付けたいことなど解説

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斜視は左と右の視線がそれぞれ違う方向に向いている状態のことを言いますが、これは人間にも犬にも起こりうるものです。特にチワワに多く見られる印象があり、飼い主さんとしてはとても心配ですよね。今回はチワワに多くみられる【斜視】の原因や治療、なってしまった時に気を付けたいことなど解説していきたいと思います。

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目次

  1. チワワの目の構造について
  2. チワワに多い斜視とは?
  3. なぜチワワに斜視が多いのか
  4. 斜視に対する治療の必要性
  5. 斜視を伴う病気と主な症状
  6. チワワの先天性の斜視は治療する必要はないが、日頃の観察は重要

チワワの目の構造について

チワワ

まずはチワワの目の構造についてご紹介したいと思います。

小さなお顔にパッチリ目が特徴的なチワワですが、なぜこんなにも目が大きいのか不思議に感じたことはありませんか?

実は眼球の大きさ自体は他の犬種と変わりありません。大型犬でも小型犬でも目の大きさはどの犬種も同じくらいなのです。

眼球自体が小さくなることはないので、小型化すればするほど、頭も顔の面積も小さくなり目が大きく見えるということなのです。チワワは世界最小と呼ばれるだけあって頭自体がとても小さく、顔の面積自体もとても小さいです。また顔の作りも平面的なので眼球の受け皿が浅くなり、目がギョッと見えたり飛び出してみえるのです。

チワワに多い斜視とは?

チワワ

犬の斜視とは、左右の黒目がそれぞれ視線の先を向かない状態のことです。斜視の症状は原因によってさまざまで、両目に症状が表れることもあれば、片目のみに表れる場合もあります。黒目が内側に向くものは内斜視外側に向くものは外斜視と呼ばれていて、上下や斜めを向くこともあります。

チワワの斜視の原因は?

斜視の原因は大きく先天性後天性に分けられます。

先天性は遺伝(生まれつき)のことを示します。犬種などが関係しており、比較的早い時期から視線のズレを確認することができます。斜視の表れ方(内斜視か外斜視か)は、身体のどの部分が原因になっているかによって異なります。

後天性の場合は元々目に異常はなかったものの、成長してからある日突然斜視が現れます。斜視を伴う病気もあるので、目の様子がおかしいと感じたらすぐに病院で診察してもらいましょう。斜視自体は病気の原因ではありませんが、先天性でも後天性でも病気のサインが隠されている可能性があるので普段から愛犬の目は気にかけてあげてくださいね。

斜視による症状や影響は?

チワワの斜視は生活する上で問題になるのかならないのか、とても気になりますよね。

チワワが斜視でも、日常生活に問題がないこともあります。斜視の症状として

・歩きにくそう。真っ直ぐ歩きづらい。

・エサやおやつが食べにくそう

・壁や物ぶつかったり、ひっかかったりしている

などがあります。いずれも眼の焦点が合わないために起こっていますが、犬には斜視による視力の影響はないと考えられています。

なぜチワワに斜視が多いのか

チワワ

チワワを含む短頭種(★)に斜視は多いです。

★短頭種とは・・・頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが極端に短い犬種のこと。チワワの他にフレンチブルドック、パグ、ペキニーズ、シーズー、ヨーキー、マルチーズなども短頭種に含まれます。

なぜ短頭種に斜視の子が多いかというと眼窩(がんか※☆)のサイズが小さくて、本来は中に収まるはずの眼球が押し出されていることが理由です。

☆眼窩(がんか)・・・眼球やその付属の構造物が入っている骨の部屋のこと

眼球が大きくみえる犬種に起こりやすいと言われていて、パグやキャバリア、ブルドッグ、ペキニーズなどが当てはまります。また、チワワやポメラニアン、トイプードルなどの小型犬にも先天性の外斜視が見られることがあります。

斜視に対する治療の必要性

チワワ

チワワの斜視は殆どが遺伝性の斜視で、視線のズレだけが問題とされます。病気であれば適切な治療が必要ですが斜視だけの場合は治療が必要ないケースが多く、日常的生活には何ら問題はありませんので無理に治そうとする必要はありません。

ただ、後天性の場合あ病気が原因で斜視になっている可能性があるので他の神経症状が見られる可能性も高いです。下記のような症状が見られた場合は、なるべく早く動物病院に相談してください。

【注意すべき行動や症状】 

・歩き方がふらふらしている

・同じ場所を何度も回っている

・眼球が往復するように揺れつづけている

・呼びかけても反応がぼんやりしている

・性格が攻撃的になる

・ずっと眠っていて少しの刺激では目覚めない

・食欲がなくなる

・痙攣を起こしている

斜視を伴う病気と主な症状

チワワ

斜視が先天的なものという視点で触れてきましたが、斜視がある病気から引き起こされているケースがあります。

水頭症(すいとうしょう)

チワワに多いといわれているのが水頭症です。後天性外斜視になることがあります。

犬の水頭症は脳にある脳室と呼ばれる室内に「脳脊髄液」が過剰に蓄積してしまう病気で、脳脊髄液が必要以上に溜まると、脳が圧迫されさまざまな神経症状が現れる病気です。

水頭症になる原因は、【先天性】と【後天性】の2つに分けられます。ただ犬の水頭症は殆どの場合、先天性のものが大部分で、完治する可能性は低く、長期的な治療が必要になります。

先天性】の原因は、遺伝が疑われます。生後数か月で診断されることも多いのですが、具体的にどのように遺伝学的な要因が関わっているのかは明らかにされてはいません。

後天性】(生後、何らかの原因で起こった)の原因としては、事故など頭を殴打することで脳が損傷を負うことのほか、脳内出血、髄膜炎、脳腫瘍、脳炎など脳のトラブルによることが大多数を占めます。

初期症状は、「落ち着きがない」「異様に攻撃的になる」といった症状が見られ、病気が進行していくと「視覚障害」「意識障害」「歩行障害」といった症状が現れてきます。

脳腫瘍

脳腫瘍は高齢犬によく見られる病気です。犬種としてはゴールデンレトリバー、ボストンテリア、パグ、ブルドッグなどは比較的発症しやすいと言われています。

脳腫瘍は脳にできる癌であり原因は様々ですが、遺伝的なものやたばこの煙が原因で発症することも考えられます。

症状は斜視の他にも痙攣・てんかん、同じ場所をぐるぐる回る、食欲がなくなる、性格が変わるなどがあり、認知症のような症状も見られるようです。

チワワの先天性の斜視は治療する必要はないが、日頃の観察は重要

チワワ

今回はチワワに多い斜視について解説していきました。犬の斜視の多くは基本的に治療の必要がなく、日常生活に支障がなければ様子を見ていい場合が殆どです。

また、先天性(生まれつき)の場合は子犬から成犬に成長する過程で斜視の状態が良くなることもあるそうです。

ただ症状によっては、病気のサインとして現れている場合もあります。目の様子がおかしいと感じたら自分で判断をせず、まずは病院を受診することが重要です。

そしてたとえ愛犬が斜視になってしまっても家族として迎えた以上、その一生を背負っていく義務が私達飼い主にはあると思います。どんな障害をもっていても最後の最後まで最上級の愛情をかけて育ててあげましょう。

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ずーこ

この記事のライター

ずーこ

動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!

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