ラフコリーのしつけ方のコツ!性格に合った方法と得意な遊び・スポーツまで
映画「名犬ラッシー」にでてくる忠実で家族思いなラッシーのモデルとして知られるラフコリー。ふわふわの毛並みや優しい顔立ちと育てやすい穏やかな性格で、世界中で人気がありますが、日本ではまだまだ見かけることは少ない犬種です。今回は、そんなラフコリーの性格に合ったしつけのコツや遊び方、飼育環境について紹介していきます。
ラフコリーはどんな性格?
ラフコリーに適したしつけ方や遊び方、接し方を知るためにまずは犬種のルーツについて少し紹介していきます。
活躍の歴史
ラフコリーはスコットランド(イギリス)原産の牧羊犬です。2000年前にローマ人がイギリスへ持ち込んだ牧羊犬が先祖と考えられています。1500年代から水難救助や荷物の運搬などの作業犬、牧羊犬として活躍していましたが、ラフコリーが歴史に登場し始めたのは1800年代とされています。
1860年頃に、犬好きで知られるヴィクトリア女王がコリーを気に入り、ペットとして飼い始めたことで注目を集め、上流階級を中心に広がりを見せました。さらにラフコリーをモデルにした映画「名犬ラッシー」が公開されたことで、一般家庭でも飼育できる賢く優しい犬として広く知れ渡り、市民にもペットとして飼育されるようになりました。
得意なこと
ラフコリーは、非常に賢く物覚えがいいため、教えられたことをどんどん吸収できます。
牧羊犬としての洞察力と判断力があり、飼い主の行動や感情を読んで先回りしようとするほど知能が高いのです。穏やかで落ち着きもあるため、トレーニングを得意とします。また、身体能力も優れており体力もあるため、家族と一緒にスポーツやアウトドアを楽しむのも大好きです。
苦手なこと
ラフコリーは従順で落ち着いていますが、運動不足やコミュニケーション不足などによるストレスが溜まると問題行動を起こしたり、お腹を壊してしまうこともあります。
もともと牧羊犬として長時間働いても疲れないほどの体力をもつラフコリーに必要な散歩量は、1日2回、各1時間程度が目安です 。お迎えする前に毎日しっかりと運動させてあげることができるか検討しましょう。
ラフコリーの性格に合ったしつけ方
ラフコリーはとても賢い犬なので、しつけには苦労しないでしょう。しかし、賢さゆえに甘やかして育ててしまうと言うことを聞かなくなってしまう可能性も。子犬の頃から一貫性のあるしつけを行い、飼い主がしっかりリーダーシップをとりましょう。
飽きっぽい性格のため短時間の訓練を
穏やかで知能の高いラフコリーは、大型犬の中でも扱いやすいと言われています。しかし、賢さから警戒心が強く、防衛本能が強い子もいます。攻撃性を見せる子はあまりいませんが、体が大きく力が強いため、いざと言うときにコントロールできるようにしつけましょう。
ラフコリーは、飽きっぽい傾向にあります。物事に執着しないという点では扱いやすいですが、長時間の訓練は飽きてしまうこともあります。しつけのコツとして、ラフコリーが集中できる短時間での訓練を毎日行った方が、効率的に学習してくれるでしょう。
ラフコリーにおすすめの遊び方
ラフコリーは牧羊犬として活躍してきたため、運動量は多めです。若いうちはこの散歩時間でも運動量が足りないこともあり、ドッグランや広い公園などで思いっきり走らせてあげるなど、プラスαで遊びを取り入れてあげる必要があります。
高い知能を生かしたドッグスポーツがおすすめ
ラフコリーは長年人と共に暮らしてきたので、人と一緒に活動することが大好きです。作業意欲が高く、知能と運動神経も優れているため、ボール遊びなどの単調なものよりもドッグスポーツがおすすめです。
アジリティやディスクドッグなどのドッグスポーツは、飼い主との信頼関係を深いものにし、コミュニケーションも密にとることができます。特に走るスピードの速いラフコリーはアジリティが得意です。
快適に過ごせる環境づくりが大切
ラフコリーは、寒い地域の出身で分厚いダブルコートの被毛を持った犬種です。そのため、寒さには強いですが暑さにはかなり弱いです。夏場のキツイ暑さでは熱中症にかかる可能性が高まるため、冷房による室温・湿度管理が可能な室内で飼育してあげるようにしてください。
人間が快適だと思う冷房の設定温度は、犬にとってはまだ暑く感じるようです。犬が快適に過ごせる気温は22度程度だと言われています。冷房と一緒に扇風機や犬用のクールマットなどを活用しながら、快適に過ごせる環境をつくりましょう。
性格や特徴をしっかり理解してお迎えすること
ラフコリーは、非常に賢く穏やかで初心者の方でも扱いやすい犬種と言われています。しかし、毎日の散歩時間は計2時間と運動量が多く、食費や医療費、光熱費も多くかかります。運動不足やコミュニケーション不足によるストレスでラフコリーの良さを潰してしまわないよう、毎日愛犬と接する体力と時間があるかどうか、金銭的な余裕があるかしっかりと検討して迎えるようにしましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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