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犬のお腹がキュルキュル鳴るのはなぜ?原因と考えられる病気を解説

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「犬のお腹からキュルキュルと音がする・・これって大丈夫?」と気になったことはありませんか?人はお腹が空いているときにお腹が鳴ることがありますが、犬も空腹でお腹が鳴るのでしょうか?それとも、お腹がキュルキュル鳴るのは病気のサインなのでしょうか?今回は、犬のお腹がキュルキュルと鳴る理由や、注意すべきパターン、隠れているかもしれない病気について詳しく解説していきます。

犬のお腹がキュルキュル鳴るのはなぜ?原因と考えられる病気を解説

目次

  1. 犬のお腹がキュルキュル鳴る・・原因は何?
  2. 犬のお腹がキュルキュル鳴るときに考えられる病気
  3. 犬のお腹がキュルキュル鳴るときにできることはある?
  4. 大きな音や頻繁な場合は獣医師に相談!

犬のお腹がキュルキュル鳴る・・原因は何?

犬
fattycorgi Unsplash

犬のお腹がキュルキュル鳴るのには、たくさんの理由がありますが、まず第一に考えられるのはお腹が空いているということです。お腹が空っぽになると胃や腸は収縮運動を始めます。この収縮運動中に消化できなかった食べ物や空気が動くことで発生するのが空腹時に鳴る音です。これは生理現象なので心配する必要はありません。また、空腹時以外にも犬が緊張していたり、不安に感じていたりする時には腸の動きが一時的に活発になるためお腹が鳴ることがあります。

空腹以外の原因は?

空腹を感じているとき以外にも以下のような理由からお腹が鳴ることがあります。

消化している

食後は食べ物を消化するために胃腸が活発に動き出すので、お腹が鳴ることがあります。また、腸の蠕動運動によってもお腹から音が聞こえることがあります。消化時に聞こえる音は空腹時と同じ生理現象のため、心配はいりません。

お腹にガスが溜まっている

人間と同じで、早食いにより食べ物と空気を一緒に飲み込んでしまうことでお腹にガスが溜まりお腹が鳴ることがあります。この場合はおならやげっぷをすることがあるので、お腹が鳴るほかにこれらの様子が見られるのであれば、お腹にガスが溜まっているかもしれません。

異物誤飲

乾電池やクリップ、ボタンなどの異物を誤飲してしまった場合、異物により腸が刺激されお腹が鳴ることがあります。嘔吐や下痢、よだれが多いなどの症状が伴うことが多いため、お腹の音だけでなくこれらの様子も見られたら速やかに動物病院に連れていきましょう。

胃腸機能の低下

運動不足によって腸の動きが低下したり加齢により胃腸の機能が低下することで、食欲不振、軟便・便秘などのほか、お腹がキュルキュル鳴ることがあります。

消化不良

食べているドッグフードが犬の体質に合っていないと、消化器官に負担がかかりお腹が鳴ることがあります。この場合、食欲の低下や下痢や便秘、毛艶が悪くなるなどの様子も見られます。

犬のお腹がキュルキュル鳴るときに考えられる病気

犬
jamie452 Unsplash

お腹が鳴るのは体の自然な働きによるものですが、お腹が鳴る以外にも異常な症状を伴う場合は、深刻な病気のサインかもしれません。お腹が鳴る音が通常とは違ったり、大きかったりする場合も注意が必要です。 

寄生虫

寄生虫により消化器官の働きが妨げられ、お腹が鳴ることがあります。この場合、元気はあるのに食欲が低下したり、嘔吐や下痢、血便などの症状も見られることがあります。

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腸閉塞

異物誤飲や腫瘍、胃拡張胃捻転により腸が塞がることで、腹痛や食欲不振、下痢や嘔吐などの症状のほかにお腹が鳴ることがあります。

腸閉塞は手術が必要になる可能性があるだけでなく、場合によっては死に至ることもあるので、早急に動物病院を受診しましょう。

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胃拡張・胃捻転

胃拡張胃捻転は大型犬によく見られる急性疾患で、落ち着きがなくなったり、お腹が張る・鳴る、吐きたくても吐けない、大量のよだれが出るなどの症状が現れます。早食いやごはんを大量に食べた後に水をたくさん飲んだり、すぐに運動することなどが引き金となる可能性があると考えられています。放置してしまうと数時間で死に至ると言われているので、迅速な対応が重要です。

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膵炎

膵炎は急性と慢性がありますが、犬はほとんどの場合が急性だと言われています。膵臓から分泌される酵素が自分の膵臓を消化してしまう病気で、お腹が鳴る、食欲低下、下痢・嘔吐、よだれが増えるなどの症状が見られるほか、かなりの腹痛を伴うことから祈りのポーズと呼ばれる、前肢を伸ばして腰を上げる姿勢も見られます。

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犬のお腹がキュルキュル鳴るときにできることはある?

犬
Christian Domingues Pexels

空腹やちょっとした不調が原因で犬のお腹が鳴っているのであれば、小さな工夫で対策することができます。ここでは、犬のお腹がキュルキュル鳴らないようにするための対策を紹介します。 

24時間の絶食

軽い不調が原因でお腹が鳴っているのであれば、24時間絶食させてみましょう。絶食をすることで、胃腸を休ませ、体内の不要物を排出するための時間を確保することができます。この場合、トイレをいつでもできるようにしておくことが大切です。 

ごはんの回数を増やす

お腹が空いてお腹がキュルキュル鳴っているのであれば、ごはんの回数を増やすことで対策することができます。ただし、ごはんの量を増やすと肥満の原因になる可能性があるので、普段と同じ量を複数回に分けて与えるようにしてください。

それでもお腹が空いているようであれば、低カロリーのフードに変え、量を少しだけ増やしてみましょう。

大きな音や頻繁な場合は獣医師に相談!

犬
_redo_ Unsplash

犬のお腹がキュルキュル鳴るのは、ただ単にお腹が空いているからということもあれば、一時的な不調や病気が隠れている可能性もあります。お腹がキュルキュル鳴る以外に異常な症状がないのであれば、基本的には心配する必要はありませんが、大きな音がしたり鳴りやまない場合は、かかりつけの獣医師に相談するようにしてください。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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