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【獣医師監修】犬の虫歯の初期症状とは|治療法や費用、注意点を解説

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人間の場合、口腔トラブルと言えば、まず虫歯を思い浮かべる方は多いと思います。しかし、犬が虫歯になったという話はあまり聞きませんよね。ここでは、犬も虫歯になることはあるのか、その場合の症状や動物病院での治療法などをご紹介します。

【獣医師監修】犬の虫歯の初期症状とは|治療法や費用、注意点を解説
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目次

  1. 犬も「虫歯」になることはある?
  2. こんな症状が出たら虫歯の可能性も
  3. 犬の虫歯を治療する方法とは
  4. 虫歯は早期発見・早期治療をして愛犬の健康を守りましょう

犬も「虫歯」になることはある?

犬 歯ブラシ

日本では、3歳以上の犬の80%以上が歯周病を発症していると言われています。そして犬も人間と同じように、虫歯ができることがあります。

犬に虫歯ができにくい理由

犬が虫歯になりにくい理由としては、主に口内環境と歯の形、2つの要因があります。

口内環境

人間の口内環境は虫歯になりやすい「弱酸性」ですが、犬の口内環境は人間と違い「アルカリ性」です。 アルカリ性の環境下では虫歯はできにくいのですが、歯周病の原因となる菌が繁殖しやすいという特徴があります。 また、人間と違い犬の唾液にはでんぷんを糖に変える酵素(アミラーゼ)が少ないため、虫歯菌が繁殖しにくいともいわれています。

歯の形

人間の歯の多くは臼のような凹凸のある形状で、虫歯菌が溜まりやすい構造になっています。 犬は哺乳類の「食肉目」というグループに属する動物であり、歯は肉を切り裂くことに適した鋭い構造になっているため虫歯菌が溜まりにくく、虫歯になりにくいとされています。

こんな症状が出たら虫歯の可能性も

犬 歯

次のような症状が見られたら、虫歯になっている可能性があります。

歯に見られる症状

人間と同じように犬も虫歯になると歯が茶色くなりますが、進行するにつれ黒色に変色し、もろくなった歯に穴が開いてしまうことがあります。 更に進行すると、歯髄(歯の神経)にまで感染して歯髄炎になり、歯髄が壊死してしまいます。

その他の症状

初期段階では目立った症状は現れませんが、痛みを感じるようになるとフードを食べにくそうにしたり、残すことが多くなります。口臭がひどくなり、歯磨きなどの口腔ケアを嫌がるようになったり、歯の痛みや口内の違和感から口を前肢で掻くような仕草が見られることもあります。

犬の虫歯を治療する方法とは

犬 口 診察

犬が虫歯になったかもと思ったら、症状が進行する前に動物病院を受診しましょう。動物病院での治療法や費用の目安、通院頻度と通院期間についてご紹介します。

犬の虫歯の治療法

初期段階では虫歯を削り取り、詰め物をして修復します。歯髄にまで達している場合には、歯髄を取り除いたり、抜歯することもあります。 犬は人間のように口を開けたまま静止した状態を保つことができないので、事前の血液検査などで麻酔に耐えられるかどうかを判断したうえで、全身麻酔をかけて治療することになります。

虫歯治療にかかる費用の目安

虫歯になっている歯の本数や症状の程度によって異なりますが、手術前の検査や全身麻酔、薬の処方などに3万円程度かかることが多いようです。抜歯は一本につき5.000〜10.000円程度が相場です。 費用には幅があるので、気になるようなら事前に動物病院に問い合わせてみましょう。

通院頻度と期間の目安

人間と違い、犬は虫歯と診断されたら即日治療が行われるということはあまりなく、全身麻酔のために絶食するなど事前の準備が必要になります。まずは診察を受け、麻酔をかけて治療を行う日程を決めます。

歯科治療は一般的に、手術前の検査を含め日帰りで行われることが多いですが、その子の健康状態によっては泊まりになることもあります。歯の治療が終わってその後問題がなければ通院の必要は無いので、2回程度の通院になるでしょう。

虫歯は治療後もアフターケアが重要

せっかく虫歯を治療しても、歯磨きなどの日々のケアを怠ってしまうと再び虫歯ができる可能性があります。自宅に戻った後もきちんとケアを継続してあげましょう。 虫歯の治療内容によっては、麻酔をかけて処置した直後は避けて、少し時間が経ってからの自宅ケアが望ましいこともあるので、獣医師に確認しておきましょう。

虫歯は早期発見・早期治療をして愛犬の健康を守りましょう

犬 歯ブラシ 

歯の病気は他の病気と比べ何となく軽視されがちですが、歯周病を患った犬は飼い主さんの想像以上に苦痛を感じています。また、病気の進行具合によっては心臓病や腎臓病、肝臓病などの全身的な疾患を引き起こしてしまう危険性もあります。歯の病気は食欲の低下につながり、さまざまな悪影響を及ぼしますので、毎日自宅でも定期チェックを行い、病気の早期発見につとめましょう。

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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