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【獣医師監修】犬の爪切りで出血してしまった場合の対処法とおすすめの止血剤

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愛犬の爪切りの際に、切りすぎて血が出てしまった経験を持つ飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか?それ以来、犬の爪切りに苦手意識を持ってしまった方もいるかもしれません。今回は犬の爪を切る際に気をつけること、もしもまた出血してしまった場合の止血方法やおすすめの止血剤を紹介します。もちろん失敗しないことが一番ですが、万が一のために是非覚えておいてくださいね。

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目次

  1. 犬の爪は血管や神経が通っているので切りすぎないように注意
  2. 出血してしまった際の対処法
  3. 万が一の時のためにおすすめの止血剤
  4. 爪切りで出血してしまっても落ち着いて止血を

犬の爪は血管や神経が通っているので切りすぎないように注意

犬 爪切り

犬の爪には人の爪とは異なり、血管と神経が通っています。そのことが犬の爪切りを難しくさせている要因の一つかもしれません。 ただ、犬の爪の構造をしっかりと理解しておくことで、犬の爪切りがスムーズにできるようになっていきますので、まずはそこからチェックしていきましょう。

黒い爪の場合

血管の位置を目で確認することが難しい黒い爪の場合は、まずは少しずつ爪を切っていきます 切り進めていくと爪の中心部の色が白っぽく変わって見えてきます。この色が変わった部分の少し先に血管と神経が通っていますので、色が変わったのが確認できたら爪切りはそこまでにし、あとはやすりなどを使って角を丸く整えてあげるようにしましょう。

白い爪の場合

白い爪を持つ子は、黒い爪の子よりは爪切りはやりやすいです。白い爪の場合、爪の根元付近をよく観察すると薄いピンク色の部分が見えます。この薄いピンク色のところが血管と神経が通っている部分ですので、うっかりそこまで切ってしまうと出血をしてしまいます。 ただし、確認してもらうと分かる通り、血管と神経は爪の先端まで伸びてきている訳ではないので、それを切ることさえしなければ出血は起こりません。ギリギリではなく、血管と神経から3ミリほどの部分まで、少し余裕を残して切ってあげましょう。

出血してしまった際の対処法

こちらを見ている犬
ArminEP

犬の爪切りをしていた時に、うっかり切りすぎてしまい出血させてしまった場合にはすぐにティッシュをギュッと押し当てて圧迫止血を行います。少し血がにじむ程度であれば割とすぐに血は止まりますので、そのままやさしく血液を拭き取り、安静にさせて様子を見る程度でも大丈夫です。

出血量が多いとき

ポタポタと血が垂れてしまうような出血量の多い時には、ティッシュ、清潔なガーゼ、ハンカチなどで血が出ている部分を抑えてしばらくはしっかりと圧迫止血を行います。これに加えて、このあと紹介する止血剤を万が一のときのために準備しておきましょう

万が一の時のためにおすすめの止血剤

犬 包帯 怪我

犬の爪切りで血管を切ってしまった際におすすめの止血剤をご紹介します。自宅で爪を切る習慣のある飼い主さんは、一つだけでOKですので用意しておくと安心できると思います。

1.天然薬剤で安心!止血用パウダー

パウダー状の止血剤です。天然薬剤だけが使用されており、止血だけでなく、創傷鎮痛・滅菌・抗炎症の効果が期待できます。フタを開けると赤茶色の粉がでてくるので一瞬躊躇してしまいますが、副作用などもなく、安心して利用することができます。綿棒などで患部に塗布してあげましょう。 

  • 品名:优悠屋/スティプティックパウダー
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2.プロトリマーも愛用!止血用パウダー

犬用の止血剤としては古くから使われているもので、プロであるトリマーさんなどもこれを利用している方は多くいらっしゃいます。 パウダー状の止血剤で、血が出てしまった箇所にふりかけてガーゼなどで圧迫をしておきます。即効性があるので長時間圧迫する必要はありませんが、患部が少ししみるので犬が若干嫌がる可能性もあります。止血剤があるからといって頻繁に出血を繰り返すと、爪切り自体をすごく嫌がるようになってしまうことがあるので注意が必要です。なるべく怖がらせたり痛い思いをさせずに、爪切りをスムーズに終わらせましょう。

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3.小麦粉が止血剤の代用になる

もしも家に止血剤が無い時には、小麦粉で代用することもできます。ただし、小麦粉は血が凝固するサポートをするだけであって止血剤ではありませんので、止血剤を利用する時よりも圧迫止血を行う時間は少し長めに取るようにしてください。 

爪切りで出血してしまっても落ち着いて止血を

こちらを見ている犬
marslady Unsplash

犬の爪切りをしていて、万が一出血をしてしまった時には、慌てず速やかに圧迫止血を行うようにしましょう。血が出たことに驚いて、飼い主さんが慌てたり騒いだりすると、犬も一緒になって興奮してしまいますそうなっては止血することもできませんし、犬の血が家のあちこちに付いてしまいます。そんなときこそ、落ち着いて対応できるようにシミュレーションしておくといいかもしれませんね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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