チワワの平均寿命は何歳くらい?注意したい病気や長生きの秘訣を解説!
犬を新しく家族に迎えようとしている方は、いつかお別れが来ると分かっていても、少しでも長く一緒に暮らしたいと考えていることと思います。そのためには適切な健康管理が欠かせません。
今回は、人気犬種であるチワワに焦点をあてて、平均寿命やかかりやすい病気、長生きさせるための秘訣について解説していきます。
チワワの平均寿命は?
人間と比べて犬は短命で、人間の年齢に換算すると1年で人間の数年分の歳をとります。7歳になれば(人間でいう40歳半ば)中年期の始まりですし、11歳(人間でいう60歳)では本格的にシニア期です。もちろん、寿命には個体差がありますが、一般的にチワワはどれくらい生きることができるのでしょうか。
平均寿命
チワワの平均寿命は、13~16歳です。中型犬は12歳前後・大型犬は9歳前後が平均寿命と言われており、小型犬になるほど比較的平均寿命が長い傾向にあります。しかし個体差や、日々の健康管理、生活環境など飼い主の努力によっても変わってくるので、一概には言えません。
最高齢
日本国内で、正式に確認がとれる最高齢のチワワはいませんが、ブログなどで紹介されているチワワの中には20歳前後の子たちも多くいます。
チワワの長生きの秘訣とは
愛するチワワには長生きしてほしいですよね。チワワの長生きの秘訣を解説していきます。
理想体型の維持
個体差もありますが、チワワの平均体重は1~3kgとされています。もちろん、中には遺伝で生まれつき大きく、3kgを超えてしまう子もいますので、平均体重を気にしすぎる必要はありません。
チワワの理想体型は、身体を触った時に骨を確認できるくらいが理想です。また、上から見た時にウエストがなだらかな曲線を描いていれば問題ありません。
それ以下であれば痩せぎみ、それ以上であれば肥満傾向になります。とくに、去勢・避妊済みの犬の場合は太りやすいので注意が必要です。
運動
超小型犬に分類されるチワワは運動は必要ないと思われがちですが、活発な犬種のため日々のお散歩は欠かせません。室内を動き回っているだけで必要な運動量は確保されますが、ストレスの解消や肥満防止のためにも、1日2回、20分ほどのお散歩に行きましょう。雨の日は室内で引っ張りっこなどの遊びをしてあげると好奇心が満たされ喜びます。
デンタルケア
意外と知られていないのが、デンタルケアです。犬は2歳以上になると、約8割が歯肉炎や歯周病になったりその予備軍であると言われています。こうしたトラブルを抱えてしまうと、食欲不振による体力低下だけでなく歯肉から細菌やウイルスが侵入し、感染症のリスクが高まります。そのため、犬も毎日の歯磨きが大切になります。
定期的な健康診断
病気の発症リスクが低い傾向にある成犬期であったとしても、年に1~2回の健康診断を受けるようにしましょう。健康診断で血液検査をすることで、病気を早期に発見し早期に治療を進めることができます。とくに、慢性腎臓病や心臓病などは、症状が出る頃には病気が進行していることが多いため、早期発見・治療が大切です。
ストレスを与えない
チワワはストレスに弱く寂しがり屋な性格をしています。そのためちょっとした環境の変化にも敏感で、すぐにストレスを感じてしまいます。私たちもそうですが、ストレスは病気、ひいては寿命に繋がります。チワワにとって快適な住環境を整え、ストレスのない生活を心掛けましょう。
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温度管理
チワワはメキシコ出身の犬種のため、寒さには強くありません。冬はスムースコートのチワワは特に、犬用ヒーターや毛布などを活用して暖かい環境を整えてあげることが大切です。また、ロングコートのチワワの場合は、毛が長いため熱がこもりやすく皮膚炎になることもあるので、夏場はひんやりした犬用ベッドを用意したり、エアコンが効いた部屋にケージを移動するなど工夫してあげましょう。
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チワワがかかりやすい病気は?
チワワには、犬種特有の病気や小型犬特有の病気などがあるため、早期発見・早期治療が寿命に大きく関わってきます。
気管虚脱
気管が押しつぶされて変形することで発症する病気です。呼吸困難・体温調整がうまくできなくなるといった症状が出ます。
水頭症
先天性が大半で、脳内の奇形によって起こる病気です。症状はさまざまで、行動異常・斜視・痙攣・不全麻痺などがあります。
慢性腎臓病
腎臓の機能が低下することによって起こる病気です。多飲多尿が代表的な症状ですが、この時点ですでに病気は進行しているので、早期発見・早期治療がとても大切な病気です。慢性腎臓病は完治困難なため、病気とうまく付き合っていく必要があります。
僧帽弁閉鎖不全症
心臓内にある僧帽弁の変形により、血液が逆流してしまう病気です。初期では、大きな症状は見られませんが、症状が進行すると疲れやすい・寝る時間が増える・咳といった症状が出るようになります。完治することは困難なので、症状を抑えながら病気とうまく付き合っていく必要があります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝にある膝蓋骨がもともとの正常な位置からずれてしまう病気です。小型犬は先天的な原因で発症することが多いですが、高所からの落下や、交通事故などの外傷により生じることもあります。スキップするような歩き方になったり、内股で歩くような仕草が見られます。軽症の場合は保存療法として投薬や運動の制限などが行われますが、症状が重い場合は手術となることもあります。
チワワが健康で長生きするために
チワワは比較的長生きする犬種です。小型犬特有のかかりやすい病気や、日ごろの生活でのストレスをケアし、大切な家族であるチワワが健康に長生きするために、今からできることを始めてみませんか?愛犬との絆も深まり、より楽しくより密度の濃い時間を共に過ごすことができるでしょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!