グレートデンはどんな性格?上手なしつけ方とおすすめの遊び方
全ての犬種の中で最も体高があり、体重もトップクラスの超大型犬。それがグレートデンです。 日本ではあまり見かけない犬種なので、道で会ったらあまりの大きさにびっくりしてしまいそうですが、そんなグレートデンの性格は見た目とは裏腹に、とても友好的といわれています。今回はグレートデンの性格の特徴と、それに合わせたしつけの方のコツや遊び方などをご紹介します。
グレートデンはフレンドリーな性格?
まずはグレートデンの性格について解説していきます。歴史を紐解き、得意なこと・苦手なことも見ていきましょう。大きな体格ながら愛情深い一面が見えてきます。
活躍の歴史
グレートデンの祖先はマスティフ犬だとする説が有力で、ドイツに古くからいたブレンバイザー(狩猟犬)などの土着犬と交配していく中で生まれました。人間との関わりは非常に深く、狩猟犬や軍用犬として長く活躍してきました。特にイノシシなどの害獣に対しては、その大きな体を生かして果敢に立ち向かっていきました。
1880年にベルリンで開催されたドッグショーで初めてスタンダードが定められ、AKC(アメリカンケネルクラブ)だけでなくFCI(国際畜犬連盟)や日本のJKC(ジャパンケネルクラブ)などで広く認定されています。またスタンダードの管理も厳しく、数年に一度の割合で修正が加えられています。
得意なこと
その大柄な体格は迫力満点ですが、性格は友好的で優しく、とりわけ人間の子供に対しては献身的なほどフレンドリーです。いたずらに興奮することがなく、落ち着いており、自信に満ちた雰囲気はいかにも頼りがいがありそうな印象ですね。警戒心が強いということがないため番犬には向いていませんが、家でじっとしているだけで侵入者は物怖じすることでしょう。
苦手なこと
基本的に優しくて友好的な性格ですが、超大型犬ということもあり、きちんとしたしつけやトレーニングが必要となります。しつけができていないと気ままな性格になることもあり、人間の力では制御できなかったり、人間や他の動物に危害を加える可能性もあります。
自治体によっては危険特定犬に指定されているほどですから、一緒に暮らす場合には子犬の頃からしっかりしつけをすることが重要になります。
グレートデンの性格に合ったしつけ方
グレートデンと暮らすにあたり、しっかりとしたしつけやトレーニングは必要不可欠です。思わぬトラブルを起こさないためにも、飼い主さんの責任は重大です。
性格を踏まえたしつけのコツ
グレートデンの子犬を迎えたなら、子犬の頃から人間や他の動物と積極的に接するようにしましょう。飼い主さんがコマンドを覚えさせることと並行して、周囲の環境に慣れさせることが大事です。元来フレンドリーな性格ですから、社会性を身に付けることで攻撃的でなくなっていきます。
まだ体が小さいうちから外へ連れ出してあげることも大切です。リードを短く持ち、しっかりリーダーシップを取りながら飼い主さん主導で歩かせるのです。散歩中に気ままな行動をさせないことが重要ですね。
グレートデンの性格を活かした遊び
元来はイノシシを追うなどの役目を負っていた狩猟犬ですから、グレートデンが大好きな遊びをさせることも大切なこと。そこで得意な遊び方をご紹介していきます。
活発な性格を生かしたボール遊びがおすすめ
日本では、欧米のように広い庭がある家庭環境はなかなかありません。そこで日々の散歩以外の運動の機会として、ドッグランを積極的に活用していきましょう。 ただ他の小さいワンちゃんがいると、体の大きなグレートデンが遊ぶのは少々危険です。広めに場所を取るか、空いている時間帯を見計らって利用しましょう。
狩猟犬の性質を持っているため動くものは大好きです。ボールを遠くへ投げてやり、持ってこさせる遊びがおすすめです。またロープを使った引っ張り合いっこも大好きですが、力が強いために子供では負けてしまうため、大人の男性が引っ張るようにしてください。
グレートデンが得意な運動・スポーツ
次におすすめのドッグスポーツを紹介しますね。グレートデンはあまりジャンプなどが得意ではありません。そのため走ることに特化したスポーツが得意という傾向があります。
ルアーコーシング
狩猟犬としての犬の本能を競い合うスポーツです。小動物に見立てたルアーを追いかけるもので、視覚ハウンドの犬種グループに属する犬が得意な競技ですが、特に犬種は問いません。ルアーに対して意欲的にゴールまで走り切ることが条件ですから、集中力を養うと同時に筋力も鍛えられます。
ドッグタイムレース
文字通り50メートル走ってタイムを競うもので、グレートデンの大きな体格を生かした豪快な走りが魅力です。 また呼び戻しのトレーニングも兼ねていますから、飼い主さんとの信頼関係も問われるところです。
グレートデンに適した環境とは
グレートデンにとって、快適に過ごせる環境を作ってあげることは何より大切なこと。ストレスが溜まらないよう配慮すべきことを挙げていきましょう。
子供だけで散歩させないこと
しつけやトレーニングをしているからといって、子供だけでの散歩はおすすめできません。不慮のトラブルを防止するためにも、きちんと制御できる大人が必ずリードするようにしましょう。
余裕のある住環境
いくらペットOKのマンションだからといって、グレートデンのような超大型犬とは暮らせません。適度に遊べる庭があり、室内環境にも余裕のある宅地であれば最善でしょう。 また超大型犬がいることで不安がる方がいるかも知れません。隣近所への配慮も欠かさないようにしましょう。
グレートデンのよさを伸ばすしつけを
愛情深くて友好的。飼い主さんに対しても従順なグレートデンは、しっかりしつけさえ出来れば、非の打ち所がないほどのお利口さんです。「気は優しくて力持ち」。みんなの人気者になれそうですね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。