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犬にとって消化にいい食べ物って何でしょう?健康な胃腸を維持してあげるためには?

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犬にとって消化にいい食事は、健康な胃腸を作る源です。胃腸が健康だと、必要な栄養素を効率よく吸収・消化し、全身に行き渡らせます。ところが、最近ではお腹を壊しやすい犬たちが増えてきています。食欲不振、嘔吐や下痢などの症状が続き、獣医師に相談すると「消化の良いものを与えてください」と言われ、一体何を与えたらいいか頭を悩ませた経験はありませんか?そこで今回は、犬にとって消化のいい食べ物にはどんな食材があるのか、栄養成分別にご紹介します。ぜひ参考にして、お腹の不調を起こさない丈夫な体作りをしてあげてください。

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目次

  1. 犬の消化システムとは?
  2. 具体的に犬にとって消化にいい食べ物とは?
  3. 犬にとって消化にいい食事は健康の源
  4. 消化にいい食べ物で愛犬の健康な毎日を

犬の消化システムとは?

ビーグル

犬は人間と違い、食べた物を口の中で咀嚼することはありません。口から入った食べ物はその状態のまま、食道を通り胃へと送られます。この間わずか4〜5秒と言われています。短い時間で胃に到達した食べ物は、たんぱく質分解され酵素を主成分とする酸の強い胃酸や胃液などにより、ドロドロの状態に分解され、小腸に送られます。そして、小腸で消化が行われた後に栄養分がそれぞれの臓器に吸収され、その栄養によって健康な体が維持できるのです。

消化不良とは

犬も人間と同じように、誤食や食べ過ぎ、薬の副反応などによってお腹が痛くなります。人間の場合は、胃の不調を言葉で表現し伝えることができますが、犬にはできません。食欲不振、下痢や嘔吐といった症状によって飼い主は気がつくことになるのです。

消化不良は、過剰に胃酸が生産される、腸に炎症が起きる、胃に炎症が起きることなどが原因で起こります。また、胃にガスが溜まり胃が膨張する場合もあります。その他に、ストレスからも下痢をすることがあります。

消化不良で起こる症状とは

犬が消化不良を起こすと、さまざまな症状が現れます。特に犬に多い症状が下痢と嘔吐です。腸に炎症が起きると下痢として症状が現れ、嘔吐は、胃に炎症が起きたときに起こります。

また、お散歩中に草を食べる時も消化不良を起こしている可能性があります。犬は、胃に不快感があると草を食べることで、自ら嘔吐しようとしたり、便として排泄しようとしているとされ、これは2014年に発表された全米科学アカデミーの研究によっても明らかになっています。

具体的に犬にとって消化にいい食べ物とは?

ビズラ

消化不良による体調不良の犬はもちろん、健康に問題のない犬も消化にいい食べ物を摂ることがおすすめです。日常的に消化の良い食事を摂ることで、消化不良を起こしにくい体質を作ってあげることが健康的な生活を送るためのポイントとなります。

それでは犬にとって消化のいい食べ物って何でしょうか?具体的にご紹介していきます。

生肉~馬肉、鹿肉など

元来、犬は肉を主食としてきた動物です。犬の胃で生産される強い酸性の胃酸は生の肉を消化するのに向いているのです。また、人間の腸の長さが体長の約10倍であるのに対し、犬は体長の約5〜6倍と短いのが特徴です。その反面、馬や牛といった草食動物は、草をゆっくり分解し吸収するため、体長の10〜30倍もの長さの腸を持っています。

犬は現在では雑食と言われていますが、肉食動物と同じ短い腸はそのままなのです。そのため、消化に時間のかかる穀類や果物、生の野菜はあまり得意ではありません。

また、市販のドッグフードの消化には約8時間かかると言われていますが、生肉の場合は約4時間で消化ができるとされています。消化時間が短いことは、胃や腸といった臓器を休ませることができることから、消化にいい食べ物は体に優しいと言われているのです。

ONE POINT アドバイス

犬に生肉を与える場合は、新鮮かつ生食用に加工されたものを選びましょう。スーパーなどで特売品になっている肉は、鮮度に不安があるため生で与えるのはやめましょう。

また、飼育の過程で抗生物質や成長ホルモン剤などを与えられていない動物の肉を選ぶことが大切です。 

発酵食品~納豆、チーズ、ヨーグルト、甘酒

発酵食品は微生物の働きによって、栄養素が分解され消化吸収しやすくなっていることが特徴です。また腸内環境を整える上で重要な働きをする善玉菌を増やす働きをすることでも知られています。日本の伝統食とも言える発酵食品にはさまざまな種類があり、それぞれ微生物が異なります。中でもおすすめは麹菌、乳酸菌などの働きによって作られている食べ物です。

ONE POINT アドバイス

発酵食品を犬に与える場合は、味付けをしないことが基本です。納豆は犬が消化しやすいひきわりを味付けなしで、ヨーグルトは生乳100%のプレーンタイプ、また甘酒はアルコールの入っていない米麹100%のものを選びましょう。

食物繊維~さつまいも、かぼちゃ、りんご、大根

食物繊維は腸のぜん動運動を助け、腸内環境を整えるのに役立つ栄養成分です。さつまいも、かぼちゃは柔らかく煮たり蒸すなどしてからペースト状やスープにしてあげると消化しやすくなります。

リンゴは、子犬やシニア犬、消化不良を起こしている場合はすりおろしにして少量与えることがおすすめです。健康な時はそのまま食べやすいサイズにカットして与えても大丈夫です。また、消化酵素がたっぷり含まれている大根は、大根おろしにしてあげると効率良く酵素を摂取できます。

ONE POINT アドバイス

下痢をしている時は、食物繊維が豊富な食材を与えることがおすすめです。また、消化不良を起こしている犬に野菜を与える場合は、ペースト状やすりおろしにして与えることをおすすめします。なお、下痢が続いている場合に、大根おろしを与えるときは、ごく少量にして様子をみてください。

犬にとって消化にいい食事は健康の源

犬の食事

犬が一度消化不良を起こしてしまうと、栄養のバランスが崩れてしまったり、痩せてしまったりと健康にいろいろな悪影響が出てしまいます。

犬は胃腸が健康でなければ、必要な栄養素を取り込むことができません。犬種や生活環境、ライフステージにもよりますが、基本的には良質なタンパク質をメインにして、食物繊維や発酵食品など栄養バランスを考えた食事が犬にとっては消化にいい食べ物となります。 

消化にいい食べ物で愛犬の健康な毎日を

たくさんの犬

犬は本来肉食ですが、人間と共に生活するようになり雑食へと進化しました。現在の犬ごはんの主流はドッグフードですが、最近では従来のドライフードだけではなく、フリーズドライ製法や低温製法、さらにレトルトやウエットフードなど、さまざまなタイプが販売されています。

高温で加熱調理されるタイプのドッグフードは、犬が消化するのに時間がかかりますが、犬の消化への負担を考慮し独自の製法で作られているドッグフードもたくさんあります。もし、愛犬のお腹の不調が続くと感じたら、今食べているフードを変えてみることも一つの方法かもしれません。

ただし、長期間の嘔吐や下痢には病気が隠れている可能性もあるので、あまりにもごはんを食べない、食べられない状態が続くようでしたら、獣医師に相談するようにしましょう。

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ずーこ

この記事のライター

ずーこ

動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!

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