トイプードルはとても頭の良い犬種なので、食べ物の味を覚えてしまい、食事が偏ってしまう子も少なくありません。ドッグフードの種類は多く、トイプードル専用のドッグフードもあったり・・・。どのドッグフードを選べば良いか悩んでしまいますよね。今回はドッグフードの基本情報からトイプードルにあったドッグフードの選び方やオススメのドッグフードをご紹介します。

ドッグフードの基本を学ぼう!
愛犬に合ったドッグフードを選ぶためには、まずドッグフードの種類や目的など基本的なこともあわせて知っておくと、愛犬のドッグフードを選ぶ際に幅が広がると思います。
ここでは、ドッグフードの基本情報をご紹介したいと思います。
①総合栄養食
総合栄養食とは「主食」のことです。この総合栄養食に加えて新鮮な飲み水を与えれば犬の健康を維持することができます。総合栄養食は「ペットフード公正取引協議会」の定める分析試験の結果、犬が必要とする栄養基準を満たすことが証明されたドッグフードです。
毎日の主食として与えることを目的として作られたフードなのでメインとして与える食事には、総合栄養食の表記があるドッグフードを選びましょう。
②療法食
療法食は健康状態や病気の症状に合わせて専用に栄養成分の量や比率が調整されていて、治療をサポートする役割があるフードのことです。これは特定の病気や疾患に向けて栄養素を配合しているため獣医師の指導のもと、与える必要があります。主食のほか、間食の中にも療法食として開発されているものがあります。
③間食
上記以外のドッグフードのカテゴリに当てはまらないものは、その他目的食になります。「一般食」「栄養補完食」「捕食」「サプリメント」「トッピング」などがあります。
「一般食」は主食と似ているような気もしますが実は違います。一般食は総合栄養食に混ぜて与える“おかず”のようなものです。缶詰やパウチ系に多いので気付かないで主食として与えている場合も・・。一般食は総合栄養食と一緒に与えましょう。
ドッグフードの種類は水分量でも分けられる
ドッグフードは含まれている水分の量を基準に分類することができます。
①ドライタイプ
ドッグフードの中で最もポピュラーなのがドライタイプのドッグフードですね!流通量も一番多いのではないでしょうか。衛生面を考えて水分含有量が10%以下のドッグフードをペットフード協会では定めています。
カリカリと呼ばれる粒状が特徴で、犬の顎の強化や、歯石を除去する効果などもあり健康補助食品としての役割も果たします。
水分が少ないドライタイプは表面で細菌やカビが発生しづらく、常温で長期保存が可能で開封後も約1ヶ月程度は持ちます。
②ソフトドライタイプ
ソフトドライフードは加熱発泡処理※されていて水分含有量が25~35%程度のドッグフードです。形状は、ドライタイプのドッグフードのように粒状になっているものが主流ですが、しっとりしたやわらかい食感で、一般的に「半生ドッグフード」と呼ばれています。栄養価が高く硬いものが苦手な愛犬でも食べやすく、ドライタイプより香りが立つので食いつきが良いのがメリットです。
デメリットとしてはしっとり感を保つための湿潤調整剤や、カビを防止するための保存料など、添加物が使われることが多くあります。
また、栄養価が高い反面カロリーもドライタイプの物より高めな物が多く、肥満の要因になることも考えられます。
基本は無添加のドライフードを与えて食欲が落ちてきた時や一時的な補助栄養食として与える程度に考えておくと良いでしょう。
※加熱発砲処理とは・・・水分を膨張させて粒状のフードの中に細かい気泡の穴ができるようにしたものです。
③セミモイストタイプ
セミモイストタイプもソフトタイプと同様に水分含有量が25〜35%程度のドッグフードになります。こちらも一般的には「半生フード」と呼ばれ、どちらも似ていますが、ソフトタイプとの違いは「加工方法」です。
ソフトドライフードはドライフードと同じく加熱発泡処理がされていますが、セミモイストフードは加熱発泡処理がされていません。発泡処理がおこなわれていないセミモイストフードは気泡が入らないのでギュッと身が締まった食感になります。
④ウェットタイプ(モイストタイプ)
ウェットタイプは上記で紹介したどのタイプよりも水分量が多くフード全体の約75%を水分が占めています。缶詰やプラスチック容器、アルミパウチなどに充填され、ドライフードの次によく目にするタイプのドッグフードだと思います。
品質を保持するため、殺菌加工がされていて保存料を使用せずに常温で長く保存できるようにされています。ただ水分量が多いため一度開封すると腐りやすく、開封後は冷蔵庫に保存しても2〜3日で使い切ってしまわなければなりません。
ウェットフードは、 嗜好性が高いため、食が細くなってきたシニア犬にもおすすめです。 また水分量が多いのでドッグフードからも水分を摂取することができるので食欲が無いときや体調を崩したときなどにとても役立ちます。
ただ殆どが水分で出来てるため、ウェットタイプのみだと栄養不足になりがちです。 ウェットフードをメインに与えるのであれば、総合栄養食と記載されたものを選びましょう。またはドライフードと併用するなど、必要な栄養素を補うことが大切です。
またウェットタイプは硬さが無いので、ウェットタイプのみを与え続けてしまうとあごの力が弱くなったり歯石の原因にもなります。
トイプードルにあったドッグフードの選び方
ドッグフードの基本が分かったところで、いよいよトイプードルにあったドッグフードの選び方のポイントを解説していきます!
ポイント①:良質な動物性の高タンパク質
トイプードルは小食の子も多いので少量でも1日に必要なエネルギーが摂取できるドッグフードがよいでしょう。
良質な動物性のタンパク質には筋肉質でがっしりした体を維持してくれる効果があり、肥満予防にも効果的です。植物性タンパク質ではなく、消化吸収性の高い良質な肉や魚を主原料としている高タンパクのドッグフードを選ぶことがポイントです。
犬に必要なタンパク質量はドッグフード全体の18%と言われています。これを上回るほど高タンパクといえます。最近は「タンパク質50%以上」のドッグフードも出てますよね。
また、肥満気味の子には「高タンパク」にプラスして「低脂肪・低カロリー」の商品も沢山販売されているのでそちらを選んでみてください。
ポイント②:余分な添加物が使われていない物
ドッグフード自体が加工食品であることに違いないため、どうしても添加物が入ることが多いです。ドッグフードの添加物には、大きく2つに分けられます。
・「天然添加物」・・・栄養バランスの調整のためミネラルやビタミンを補う添加物です。
・「合成添加物」・・・人間が化学物質を合成して人工的に作成した添加物のことです。長期保存や食いつきを良くすることが主な目的です。
気をつけなければいけない添加物は「合成添加物」の方です。
中には犬にとって有害なものや、発がん性やアレルギーを引き起こす可能性のある成分を含んだものもあります。
「着色料」「酸化防止剤」「保存料」「発色剤」「甘味料」が入っているドッグフードには注意が必要です。次の表に記載されている添加物表を参考にしてみてください。
添加物は全てが悪というわけではなく、添加物の中にも犬の健康にとって危険なものと安全なものがあります。ドッグフードを選ぶときには、天然由来の添加物なのか化学的に合成されたものなのかを見極めることが大切です。
ポイント④:不飽和脂肪酸が配合されているドッグフード
不飽和脂肪酸は最近TVCMやサプリメント等でよく耳にするオメガ3脂肪酸やメガ6脂肪酸のことです。では、このオメガ3・オメガ6にはトイプードルにとってどんな良い働きがあるのでしょうか?
■オメガ3、6脂肪酸の犬への効果
・オメガ3脂肪酸 ⇒ 血流改善と炎症を抑える作用
・オメガ6脂肪酸 ⇒ 皮膚の乾燥を防いだり・毛のつやが良くなる
トイプードル特有のフワフワの毛並みをキープするには、この2種類のバランスがとても大切でオメガ3・6をバランスよく摂取することで皮膚の健康の維持や被毛のサポートをしてくれる働きがあります。
ただ、どちらかを過剰に摂取したり欠乏させると免疫力に悪影響をあたえたりアレルギーを引き起こす原因になります。
不飽和脂肪酸を取り入れたい場合はオメガ3・6がバランス良く配合されたドッグフードを選びましょう。
犬が摂取する場合のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の理想比率は、オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸 = 1:5〜1:10くらいだそうです。
ポイント⑤: 関節をサポートする成分が配合されているドッグフード
トイプードルは関節系の怪我をしやすい犬種です。毎日の食事から関節の健康をサポートができる成分の入ったドッグフードをあげると良いです。グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなどが関節の健康をサポートする成分になります。トイプードル専用のドッグフードにはこれらの成分が入った物も多く販売されています。
すでに関節炎の症状がある子は、獣医師と相談しながらフードではなくサプリメントを与える選択肢もあります。
トイプードルにオススメなドッグフード(総合栄養食)
通販サイトで口コミ評価の高い総合栄養食のドッグフードを調査しました。それぞれのドッグフードのおすすめポイントもご紹介します!
①ベストバランス カリカリ仕立て トイ・プードル用
機能 |
メーカー |
価格 |
内容量 |
---|---|---|---|
総合栄養食 |
ユニ・チャームペット |
1,260円 (税込) |
1.8kg |
こちらはペットフード大手ユニ・チャームから販売されているトイプードル専用のドッグフードで、ひざ・関節、毛艶・皮膚、骨・歯の健康維持などトイプードルにとって嬉しい効果のある成分が配合されています。
②モグワン ドッグフード
機能 |
メーカー |
価格 |
内容量 |
---|---|---|---|
総合栄養食 |
レティシアン |
4,708円(税込) |
1.8kg |
モグワンはグルテンフリー仕様で消化の負担にならないよう配慮されています。動物性タンパク質も50%以上で新鮮なチキン生肉や生サーモンが使われているので良質な高タンパク質が取れます。さらに食材はすべてヒューマングレードの食材を使っており、最高品質といえるドッグフードです。涙やけにお悩みの愛犬にもぴったりです。不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸も配合されているので毛並みにも配慮されたドッグフードです。
③このこのごはん
機能 |
メーカー |
価格 |
内容量 |
---|---|---|---|
総合栄養食 |
株式会社オモヤ |
3,850円(税込) |
1kg |
こちらは粒が小型犬でも食べやすいサイズで作られていて、国産鶏肉のささみや鹿肉などを使用しているので低カロリー高タンパクです。肥満が気になるトイプードルにとっては相性の良い食材です。小麦不使用で無添加なので安心して与えることができますね。
④ウェルネス 穀物不使用 小型犬用 骨抜き七面鳥
機能 |
メーカー |
価格 |
内容量 |
---|---|---|---|
総合栄養食 |
ウェルネス |
3,300円(税込) |
1.8kg |
家禽副産物、人口保存料、着色料、香料不使用で、自然素材にこだわって作られていて、高品質な動物性たんぱく質と、小麦、とうもろこし、米などの穀物以外の炭水化物源を厳選した脂肪源が、バランスよく配合されています。4種類の乳酸菌が配合されているので腸内環境のサポートにも有効です。
【豆知識】ヒューマングレードってなに?
ここ最近ドッグフードのパッケージに「ヒューマングレード」という表記があるものを目にすることはないでしょうか?
近年ペットの家族化が進み、食事にたいしても栄養面から考える風潮が高まり、飼い犬を家族として扱う人が増えています。
そういった飼い主のニーズに応えるためドックフード業界が出したのが「人が食べられる原料」を使用した「ヒューマングレード」の商品になります。
つまり人間の「食品衛生法」の基準を満たすように作られたフードという意味です。
しかし法律による定義があるわけではないので、ヒューマングレードがなにを表すかが定まっていません。そのため本当に安全であるかは、原材料表を細かくチェックしたり不明点がある場合はメーカーに問い合わせることが重要です。
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沢山のドッグフードが販売されているので、何を選べばよいか悩んでしまいますよね。トイプードルの場合は関節系や被毛、涙焼けなどの健康面のサポートが望める物を選ぶのが良いと思います。トイプードル専用のドッグフードも沢山ありますので食いつきや食べムラの様子など確認し、食感や食材を愛犬の好みに合わせて調整・工夫をしてみてください。
そして「安心・安全」「ヒューマングレード」などの表面上の言葉だけを鵜吞みにせず、どんな食材が使われているのか原材料表など自分で情報を確認することもとても大切です。
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