ペットの葬儀について考える。形式や遺骨保管法、法事など

お気に入りに追加

いつかは必ずやってくる、大切なペットとのお別れ。最期にしてあげられることだからこそ、感謝の気持ちを込めてきちんと見送ってあげたいですよね。今回は、ペット葬儀の利用に関する現状やペット葬儀の形式、遺骨保管の方法、ペットの法事について解説します。

ペットの葬儀について考える。形式や遺骨保管法、法事など

目次

  1. ペット葬儀に関する現状
  2. ペット葬儀の形式について
  3. 遺骨保管の方法は?
  4. ペットの法事は必要?
  5. ペット葬儀を行う飼い主さんは増加傾向にある

ペット葬儀に関する現状

犬と花
salofoto

 ペットの葬儀利用に関する現状はどのようになっているのでしょうか?ここでは、ペット葬儀ご利用シェア率No.1(楽天リサーチ調べ)であるシェアリングテクノロジー株式会社に寄せられた案件に基づいた調査結果をご紹介します。 

葬儀が利用されるペットの種類と件数

 ペットの葬儀に関する相談事例の、動物種ごとの割合と件数をみると、集計対象3067件のうち犬が1867件(60.9%)、猫が896件(29.2%)、うさぎが155件(5.1%)となっています。

ペット火葬が利用される犬の種類

 犬種に関する調査では、ペット火葬を利用する多くは小型犬で、1278件の調査データのうちミニチュアダックスフンドが395件(30.9%)、チワワが176件(13.8%)、柴犬が104件(8.1%)となっています。これは、そもそも現代の日本では小型犬種の人気が高いため、葬儀案件も小型犬が多くなるものと考えられます。

ペット葬儀の形式について

ろうそく
Myriams-Fotos

 ペットの葬儀形式は、大きく「個別火葬」と「合同火葬」に分けられます。 

ペットの葬儀形式1. 個別火葬

 ペットの遺骸を一体ずつ個別に火葬し、収骨します。希望をすれば、費用は高くなりますが火葬から収骨まで家族立ち会いのもと行う「立会火葬」も可能です。 

ペットの葬儀形式2. 合同火葬

 他家の遺骸とともに、数体をまとめて火葬します。遺骨の判別は難しいため、返骨はせずに共同墓地へ埋葬されます。 きちんと供養したいけれど費用は抑えたいという人や、ペットが寂しくないように他の子と一緒にしてほしいと考える人が選ぶケースが多いようです。 

遺骨保管の方法は?

花
Bessi

 遺骨保管には、業者に依頼する方法や自宅で保管する方法などがあります。 

埋葬する場合

 ペットの遺骸は、ペット霊園や自宅に埋葬することができます。 

ペット霊園などの墓地に埋葬する

 ペットの葬儀を行う業者に依頼し、火葬した後ペット専用の墓地に埋葬します。 

自宅に土葬する

 遺骸は法律上一般廃棄物の扱いになるため、自宅などの私有地への埋葬が可能です。大型動物の場合、そのままの状態での埋葬は難しいので、火葬してお骨を埋葬しましょう。 

自宅で保管する

 ペットの遺骨を自宅で保管することは、法律上全く問題ありません。昨今では人の場合も「手元供養」といって、故人の遺骨を手元に保管して供養している例もあります。 

自宅保管の注意点

 動物の骨には見た目では分からない小さな穴が無数に空いており、湿気が多い時期には穴が湿気を吸収し、カビが生えてしまうことがあります。遺骨を自宅で保管する場合、骨壺に除湿剤(シリカゲル)をいれてしっかり密閉しましょう。 

その他

 骨を細かく砕いて粉状の状態にし、庭やペットのゆかりの地、海などに散骨する方法があります。私有地以外の土地に散骨する場合は、地主の了解を得たり、自然環境に配慮する必要があります。また、粉骨した遺骨を専用の遺骨カプセルに入れ、ペンダントやキーホルダーに加工していつも身に付けておく、という方法もあります。 

ペットの法事は必要?

手を合わせる
CJMM

 ペットの法事は必要なのか、服装やお布施はどのようにしたらいいのかをご紹介します。 

四十九日や一周忌などの法事はした方がいいの?

 大切な家族の一員であるペットが亡くなったとき、人と同じように手厚く供養したいと考える飼い主さんも多いことでしょう。特段の決まりはありませんが、悲しみを癒やしていくためにも、飼い主さんが必要と思う場合には法事を行なうといいでしょう。 

法事の服装やお布施

 葬儀では、あまり派手な服装は避けましょう。お坊さんを呼ぶなど、きちんとした形式の場合は黒基準の服を着用しましょう。 お布施は多くの場合、葬儀料金に含まれていますが、飼い主さんの気持ちの問題で渡しても良いでしょう。お布施の相場は3,000~5,000円程度です。 

ペット葬儀を行う飼い主さんは増加傾向にある

花
Bessi

 近年では「ペットを大切な家族の一員」と考える飼い主さんが圧倒的に多く、亡くなったときには葬儀を行う方も増えています。葬儀を依頼する際にはどのような形式があるのかよく確認し、飼い主さんやご家族が納得できる形でお見送りしてあげましょう。

こちらの記事もチェック

【獣医師監修】愛犬が老衰で亡くなる際の前兆と落ち着いて看取るための心構え

あわせて読みたい

【獣医師監修】愛犬が老衰で亡くなる際の前兆と落ち着いて看取るための心構え

犬の寿命は犬種や体の大きさによっても異なりますが、約14〜15歳と言われています。家族として長年連れ添ってきた愛犬が高齢になってくると、お別れがいつ来てしまうのか、不安になる飼い主さんが多いと思います。 どんなに健康な犬でも老衰は避ける事が出来ません。普段から飼い主さんが愛犬の体調をよく観察し、異変に気付いたら落ち着いて対処できるようにしておくのが理想です。 今回は「愛犬が老衰で亡くなる際の前兆」「愛犬のために飼い主さんが出来ること」「愛犬を看取る時にしてあげられること」についてお話ししていきます。

老犬の最期、気づける?飼い主が愛犬にできることは

あわせて読みたい

老犬の最期、気づける?飼い主が愛犬にできることは

共に過ごしてきた愛犬に最期が近づいてくるととても悲しいですが、避けては通れない運命です。老犬になり最期が近づくと、呼吸や食欲など体や行動に変化が見られるようになります。愛犬の最期を飼い主としてどう迎えられるか、どんなことができるのかを今のうちから知っておくことが大切です。

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード