チワワは寒さに弱い犬種!冬が来る前に知っておきたい寒さ対策について
犬は比較的寒さに強いと言われているものの、身体の小さいチワワは寒さが苦手な犬種です。そのため、いくら室内で飼っているとはいえ寒さ対策を何もしないというのはタブーになります。しかし、お留守番時の暖房は火事などの心配から一体どうすればいいのか困ってしまう飼い主さんも少なくないのではないでしょうか?そこで今回は、チワワの寒さ対策についてご紹介します。
チワワはなぜ寒さに弱いの?
一般的に、シングルコートの犬種は寒さに弱く、ダブルコートの犬種は寒さに強い傾向にあります。チワワはシングルコートとダブルコートのどちらも存在していますが、ダブルコートであっても寒さ対策は必須です。その理由をご紹介します。
暖かい国出身
チワワはもともとメキシコが原産国だと言われています。暖かい国にいたので保温効果のあるアンダーコートは不要であり、はじめはシングルコートのチワワしかいませんでした。そのため当時のチワワはスムースタイプしかいなかったようです。
のちに長毛種との交配が繰り返されロングタイプのチワワも誕生し、ダブルコートの子も増えていきますが、身体の小ささや地面に近いことから、冬でもへっちゃらというわけではなく、シングルコート・ダブルコートともに寒さにはとても弱いです。
※かつてはスムースタイプ=シングルコートでしたが、長毛種との交配によりアンダーコートを持つロングタイプのチワワが誕生すると、スムースタイプのチワワとロングタイプのチワワの交配も行われ、スムースタイプでもアンダーコートを持つ子もいるようになりました。
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身体が小さい
超小型犬であるチワワは身体の熱が奪われやすく、体温を保つのが難しいと言われています。同様の理由で、トイプードルやシーズーなども寒さに弱いです。そのため、小型犬はたとえダブルコートであっても寒さに弱いのです。
地面に近い
身体が小さいことで地面との距離が近いチワワは、冷気を感じやすいと言われています。暖かい空気と比べて冷たい空気は密度が高いため重く、下に溜まりやすいので、室内で暖房をつけていても寒がっているという場合、この空気の性質が要因でしょう。
また、これは暑い時期にも同様で、地面からの照り返しを受けやすいことで暑さを感じやすく、熱中症になるリスクが高い傾向にあります。
チワワが寒さを感じているときのサインって?
犬は言葉を話すことができないので、愛犬がどう感じているかは飼い主さんが察してあげるしかありません。ここでは、犬が寒いと感じているときに見られるサインをご紹介します。
ブルブル震える
人間と同じで犬も寒さを感じているときには震えることがあります。ただし、チワワは恐怖心から震えることもあるので、原因を突き止めて対処してあげましょう。
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丸まっている
冷気に触れる表面積を減らすために小さく丸まることがあります。身体をコンパクトにすることでなるべく体温を逃がさないようにしているのです。また、尻尾で鼻を覆っているときも寒さを感じているサインになります。
身体をくっつけてくる
飼い主さんにピタッと身体をくっつけてくるときは寒さを感じているかもしれません。動きが鈍い様子も見られるときは、寒さを感じているサインです。
水を飲まない
いつもより水を飲まないようであれば寒さを感じている可能性があります。飲水量が減ると知らず知らずのうちに脱水症状を起こしたり、口内の乾燥を招いて感染症のリスクが高まるので、あらかじめ愛犬の飲水量を把握しておきましょう。
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チワワのための寒さ対策
飼い主さんが自宅にいるときであれば、愛犬が寒さを感じているかどうか判断することができるので、その都度調整してあげることができますが、お留守番してもらっているときにはどうすればいいのでしょうか?暖房をつけるにしても、いたずらしてしまわないか、暑すぎないかなど心配な点はたくさんありますよね。ここでは愛犬のためにできる寒さ対策をご紹介します。
エアコンでの温度管理がおすすめ
やはり1番おすすめなのは、エアコンで部屋全体を温めることです。火事になる、コードをかじって感電してしまうといった心配がありません。
犬が快適に感じる環境は温度20~25℃前後、湿度50%前後と言われています。しかし、過ごしやすい温度は犬によって異なるので、愛犬の様子をみながら調整し、どのくらいの温度がチワワにとって適温なのかを把握しておくことが大切です。
犬は人間よりも地面に近いところにいるため、チワワが感じている温度を知るには地面に近づいてみると分かりやすいでしょう。暖房をつけているのに思ったよりもひんやりしているというケースも多いので、人間が感じている温度で設定しないよう気をつけてください。
■エアコンを使う際の注意点
最近のエアコンは人感センサーが搭載されているものも多いですが、人感センサーは基本的に犬には反応しないので、愛犬にお留守番してもらうときや就寝時は、設定を見直してください。
また、エアコンで温度管理する際は、風が直接当たらないようにしてあげましょう。温風に当たり続けることで、いつの間にか体温が上がってしまい熱中症になってしまうことがあるからです。愛犬のサークルがエアコンの正面に設置してあるのであれば、移動してあげたほうが良いかもしれません。
サーキュレーターを使うと空気が循環しやすくなるので、自宅にある場合は活用してみてください。
湿度管理もあわせて行いましょう。冬は空気が乾燥するので、エアコンをつけることでより乾燥します。人間と同じで空気が乾燥すると皮膚が乾燥したり、呼吸器系のトラブルを引き起こすことがあるので、加湿器で適切な湿度を保つことが大切です。
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冬用のベッドに変える
夏場はひんやりするベッドを使っているという飼い主さんは多いのではないでしょうか。肌寒くなってきたら、冬用のベッドに変えてあげるのがおすすめです。暖かい素材で出来ている冬用のベッドは電気や火を使わないので火事の心配がなく、安心して使用できます。
湯たんぽやペットヒーターを入れる場所があるタイプや、ドームタイプ、布団のように包まれるタイプなど、さまざまな種類が販売されているので、愛犬の好みに合わせて選んでくださいね。
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犬用の暖房器具を活用しよう
最近ではペット用の暖房器具の種類も豊富で、さまざまなタイプのものが販売されています。寒さ対策に役立つものとして、主な暖房器具をみていきましょう。
■毛布
毛布は電気を使わないので比較的安心ですよね。クレートの中や寝床にしている場所に敷いてあげることで、冬用ベッドの代用品として役立つこともあります。寒いときは潜ることもできるので、愛犬が自分で調整できるところもおすすめポイントです。ただし、布製品を齧る癖がある場合は誤飲の恐れがあるので別の方法を試してください。
■湯たんぽ
お湯を入れるだけで暖かさを感じる湯たんぽは火事の心配もなく安心ですよね。レンジでチンして使うタイプの湯たんぽもあります。人間用ではなく犬用の湯たんぽを選んであげましょう。
ただし湯たんぽは低温やけどのリスクもあるので、長時間触れ続けることのないように注意が必要です。愛犬のためを思って買ったもので怪我をしてしまうことがないよう、湯たんぽにはカバーやタオルを巻いて使うようにしてください。目安としては、カバーの上から触った時にじんわり温かさを感じるくらいがおすすめです。
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飼い主さんがいるときはこんなアイテムも活用しよう
お留守番時や就寝時に比較的安心して行える寒さ対策をご紹介しました。しかし、飼い主さんが一緒にいるときであれば、他の暖房器具も活用できるでしょう。
■こたつ
冬はこたつでぬくぬくしたくなりますが、それはワンちゃんも同じです。中にはこたつで寝ている子もいます。しかし、こたつで寝るのは低温やけどや脱水症状、熱中症、一酸化中毒などさまざまなリスクがあり、コンセントを噛んでしまった場合、感電の恐れもあるので、気持ちよさそうだからといって放置するのは危険です。こたつに入れるのであれば、定期的に愛犬の様子を確認するようにしてください。
子犬やシニア犬の場合は体温調整が苦手なので、こたつに入れないようにした方が良いでしょう。
どうしてもこたつに入れてあげたいというのであれば、犬用のこたつを用意してあげてください。ペット用に作られているので、安全面に配慮されています。中には電気を使わないタイプもあるので、気になる方は調べてみてくださいね。
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■ペット用ヒーター
じんわり温めてくれるペット用ヒーターは、場所も取らず寒さ対策としてとても便利ですよね。ペット用なのでコードを噛んでも安心な作りになっていたり、低温設計になっています。しかし、子犬の誤飲やシニア犬の低温やけどの心配もあるので、飼い主さんが自宅にいて定期的に様子を見れる場合に使うとより安心ですね。
【番外編】チワワと冬にお散歩する際の注意点
寒さに弱いチワワですが、だからと言って冬の間ずっとお散歩に行かないというわけにはいきません。そこで、気温が下がる季節にチワワとお散歩に行くときの注意点をご紹介します。
暖かい時間に行こう
チワワは寒さに弱いので、できるだけ日が出ている暖かい時間にお散歩に行くようにしましょう。太陽が出ているだけで体感温度は変わります。身体が小さいチワワは、地面からの冷気を感じやすいので、冷え込みが強くなる早朝や夜遅くは避けるのがベターです。
洋服を着せよう
冬場のお散歩では洋服を着せてあげましょう。ダウンやフリース、ニット素材の洋服など種類もたくさんあります。
洋服は抵抗感を示す子も多いので、子犬のうちから慣れさせておくとスムーズです。ただし長時間着せ続けてしまうと、蒸れて皮膚が炎症を起こしてしまったり、関節部分などよく動かす部位の被毛が擦れて毛玉になってしまうので注意してください。
犬用の靴も防寒対策に
冬場の道路には路面凍結防止剤や融雪剤が撒かれていることがあります。肉球が炎症を起こしてしまったり腫れてしまうことがあるので、寒冷地域は特に靴を履かせてあげるのがおすすめです。万が一舐めてしまうと、嘔吐や下痢を引き起こすこともあります。
また、靴を履かせてあげることで地面からの冷気が伝わりにくくなるため、寒さ対策としても役立ちます。ただし、あまりにも冷え込みがきつい日は無理せず室内で遊びましょう。寒さのあまり体調を崩してしまうこともあります。
冬でもチワワが快適に過ごせるように工夫しよう
チワワは寒いのも暑いのも苦手です。そのため、できるだけ寒い思い、暑い思いをしないように工夫してあげたいですね。犬は自分の体温の変化に鈍感だと言われており、脱水症状を起こすまで暖房器具の前にいることも珍しくありません。
ストーブやヒーターであれば、近づきすぎてヒゲや尻尾が焦げてしまうこともあります。そのため、飼い主さんが先回りして対策をすることが大切です。
また、冬場のお散歩は愛犬の様子を見て行くようにしてください。寒いのが嫌で拒否する子もいれば、嬉しそうにお散歩に行く子もいます。個体差があるので、愛犬に合ったスタイルで生活してくださいね。
愛犬が寒い冬を快適に乗り切れるよう、しっかり備えましょう!
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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