ミニチュアダックスフンドの寿命について。愛犬との老後の楽しみ方や長生きのためにできること
日本の人気犬種ランキングで常に上位にあがるミニチュアダックスフンドですが、果たして年齢やライフステージに応じてどのような身体的・精神的な変化が起こっていくのでしょうか?小型犬に分類されるミニチュアダックスフンドの寿命は13~16歳となりますが、大切な愛犬と一日でも長く一緒に過ごすために、ミニチュアダックスフンドの年齢やライフステージに応じた変化や過ごし方を理解して、飼い主さんとして気を付ける必要がある点をチェックしていきましょう。また、長生きしてもらうためにも役立つ愛犬との老後の楽しみ方についてもご説明します。
目次
ミニチュアダックスフンドの寿命と年齢
基本的に犬の寿命はカラダのサイズによって異なっており、カラダが大きいほど寿命が短く、小型犬ほど長生きすると言われています。そのためミニチュアダックスフンドも犬の中では、寿命が長い部類に入ります。ミニチュアダックスフンドの寿命や年齢について詳しく見ていきましょう。
平均寿命は13~16歳
小型犬であるミニチュアダックスフンドの平均寿命は、およそ13~16歳程度と言われています。これは、人間年齢に換算すると68~80歳に当たり、長生きの部類に入ることが分かります。年々、犬への理解が深まりストレスのない飼育環境や食事の質向上などによって、平均寿命は伸びている傾向にあるようです。
世界一長生きしたミニチュアダックスフンドは、21歳というデータもあります。これを人間年齢に換算すると実に100歳になるので、とても長生きしたことが分かりますね。
ミニチュアダックスフンドのシニア期の過ごし方
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13~16歳と長く、年齢が7歳からシニア犬の仲間入りを果たします。シニア犬として生活する時間がとても長いので、カラダが衰え始めてもシニアライフを楽しめるようにしたいですよね。ミニチュアダックスフンドとの老後の楽しみ方について紹介していきます。
愛犬の状態に合った食事
シニア期の食事は消化の良いもの、健康維持をサポートしてくれるフードを選びましょう。食いつきが悪いときはフードをふやかしたり、小さくしてあげると食べてくれるかもしれません。下痢をしたり便の状態がよくない場合はフードの変更を検討しましょう。
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外の空気を吸わせる
年齢を重ねて高齢期に入ったミニチュアダックスフンドは、体力や足腰の衰えから散歩に行くのも難しくなってきます。免疫力も落ちているので無理に外出させないことももちろん大事ですが、気分転換もかねて外の空気を吸わせてあげるようにしましょう。
犬もストレスを溜め込む生き物ですので、散歩の時間を短くしたり、抱っこしたり、ドッグバギーに乗せてあげるなど工夫をしながら、無理のない範囲でミニチュアダックスフンドを外に連れていってあげましょう。
スキンシップの時間を積極的にとる
愛犬とのスキンシップは、当たり前じゃないかと感じるかもしれませんが、ミニチュアダックスフンドの寿命を延ばすためにもとても大切なことです。毎日愛犬とのスキンシップをはかり、全身を触ることによって些細な変化にもすぐに気づくことができますし、なによりもお互いに楽しい時間を過ごすことができます。
ミニチュアダックスフンドも高齢期に入ると、成犬期のようにおもちゃで遊んだりすることも少なくなっていくでしょう。寝ている時間も増えていくのでおのずとコミュニケーションの時間が減ってしまいがちですが、愛犬とのスキンシップの時間をたっぷりとって変わらない愛情を感じさせてあげるようにしましょう。
過ごしやすい環境づくり
老犬になると体温調節が苦手になるので、夏場や冬場は室温管理に特に気を配りましょう。梅雨の湿度にも要注意です。高低差のあるところにはステップを活用してあげるとよいでしょう。
犬が立ち入ると危険な場所はサークルなどで行けないようにするのも1つの手です。また、滑り止めのついているマットなどを敷いてあげると歩きやすくなることもあります。
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ミニチュアダックスフンドの年齢による変化
ミニチュアダックスフンドは長生きの部類に入りますが、それでももっと長く健康に生きてほしいと願うものです。ミニチュアダックスフンドに健康的に長生きしてもらうために、ライフステージを理解してそれぞれのカラダの変化に伴い気をつけるべきことをチェックして行きましょう。
成長期
ミニチュアダックスフンドの成長期にあたるのは、生後3ヶ月から10ヶ月齢頃までです。この時期が犬のからだの基礎を築き上げる最も大切な時期になります。
人間は10年以上をかけてゆっくりと大人のカラダへと変化を遂げますが、ミニチュアダックスフンドの場合、1年もかからずに成犬へと変化していきます。そのため、ミニチュアダックスフンドの成長期には骨や筋肉、内蔵などのカラダの組織を猛スピードで発達させなくてはならず、成犬時と比べると約2倍ものカロリーを必要としています。
しかし、ただ成犬の量の2倍を与えるという意味ではありません。成長期の幼犬は、成犬と比べて消化機能が未熟なため一度にたくさんの量のフードを消化することはできません。ですから、子犬用として販売されている栄養バランスもよくカロリーの高いフードを選んで、2回~3回程度に分けて与えてあげる必要があります。
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成犬期
成長期をすぎるとカラダの機能がしっかりと出来上がった成犬期が訪れます。ミニチュアダックスフンドの成犬期は、10ヶ月月齢から7歳頃までと言われています。
この頃になると、子犬用のドックフードから成犬用のフードへと切り替え、与える量にも気をつける必要があります。与えれば与えた分だけ食べる食欲旺盛な犬も多いですが、甘やかして太らせてしまうのは厳禁です。
特にミニチュアダックスフンドは、短足胴長な体型から股関節や背中に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアを発症する確率がとても高くなっています。肥満も足腰に過度の負担をかけることになり、ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニアのリスクを高めるだけでなく、様々な生活習慣病の原因になりえます。ご飯の量とおやつの与えすぎには十分気をつけましょう。
中高齢期から高齢期
ミニチュアダックスフンドの中高齢期は、7歳からはじまり、12歳からは高齢期に突入します。ミニチュアダックスフンドの7歳を人間年齢に換算すると44歳なのでまだまだ若いように感じますが、この頃から目には見えにくい変化が起き始めます。息がすぐにきれる、歩き方がぎこちない、水を飲む量が増えおしっこの量も増える、物にぶつかるなど様々な老化のサインが現れてきます。
ミニチュアダックスフンドの視力が衰えだした場合は、生活環境を見直して物にぶつかりにくい家具配置にするなど対処してください。免疫力も日々衰えていくため、定期的に健康診断を行うなど病気の早期発見と予防を心がけるようにしましょう。
また、シニア期に入ると運動量が減り代謝も落ちるため、成犬期よりもカロリーを控えた消化のいいシニア犬用の食事を与えるようにしましょう。
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ミニチュアダックスフンドが気をつけたい病気
上述した通り、ミニチュアダックスフンドはその体型から椎間板ヘルニアを発症する確率が高い犬種です。そのため、普段から腰に負担がかからないような環境づくりが大切になります。高低差のあるところにはステップを活用する、階段の上り下り、ジャンプはなるべくさせない、抱っこの時は床と水平になるようにするなど、日頃の生活から意識するようにしましょう。また、肥満は足に負担がかかります。可愛さからついついおやつを沢山あげたくなってしまいますが、愛犬が太らないようにするためにも食生活にも気を配るようにしましょう。
ヘルニアについて詳しくはこちら
ヘルニアの他には、熱中症にも注意が必要です。犬は人間よりも地面に近いので、特に熱中症に気をつけなければいけませんが、ミニチュアダックスフンドは短足という体型のため、他の犬種と比べ地面と身体の距離がとても近く、地面の放射熱を感じやすいです。普段よりも早くパンティングをしていたり、ふらふらしているなどの症状が見られたら熱中症の疑いがあります。夏場のお散歩は少し気温が下がる夕方や早朝がおすすめです。愛犬が嫌がらなければ、肉球保護のために犬用靴を活用するとなおよいでしょう。
熱中症について詳しくはこちら
また、ミニチュアダックスフンドは食物アレルギーの好発犬種とされています。1歳未満で発症することが多く、季節を問わず体を痒がる他、顔や肉球の間などに赤みが見られたり抜け毛が増えるなどの症状が見られます。食物アレルギーが疑われるような場合は、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
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ミニチュアダックスフンドの年齢に合わせた生活で目指せ長生き!
ミニチュアダックスフンドの寿命やライフステージ、老後の過ごし方などについて紹介しました。愛犬に長生きしてもらうだけでなく、いつまでも健康で元気に過ごしてほしいものです。ミニチュアダックスフンドの年齢にあった食事や生活スタイルを日々調整することで長生きさせることが可能ですから、悲観することなくのんびりと愛犬に寄り添ったシニアライフを楽しみましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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