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プラッキングってご存知ですか?プラッキングをする犬種やメリット・デメリットもご紹介

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犬のトリミング技法の1つに、「プラッキング」と呼ばれるものがあります。プラッキングは特定の犬種がするもので、定期的におこなうと被毛をきれいに、かつ健康に保てます。今回は、プラッキングとはどんなお手入れ手法なのかや、プラッキングのメリット・デメリットをご紹介します。

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目次

  1. プラッキングとは
  2. プラッキングがされる代表犬種
  3. プラッキングとストリッピング/レイキングの違い
  4. プラッキングをするメリット
  5. プラッキングをするデメリット
  6. 愛犬にプラッキングをするかどうかは飼い主さん次第

プラッキングとは

トリミングされている犬
Tima Miroshnichenko Pexels

 プラッキングとは、剛毛な毛質のテリア犬種などの毛を抜いて、新しい毛を成育させる技法のことです。トリミングナイフを使用し、少しずつ抜いていきます。

テリア犬種の毛は、一度でもバリカンやハサミでカットすると、毛が柔らかくなる性質をしており、硬い毛質に戻るまでに時間がかかります。しかし、プラッキングをすると硬い毛質になるので、本来の剛毛を維持することができます。

プラッキングがおこなわれるようになった理由

 元来テリア犬種は、ウサギやキツネなどの小動物の猟をするために作出された犬たちなので、猟をする際に皮膚に受ける物理的なダメージの軽減や、雨などを弾くために剛毛な被毛をしています。 毛質が柔らかくなってしまうと、獲物を捕りに行く際に皮膚が傷つきやすくなってしまうため、硬い毛質を維持するためにプラッキングがおこなわれるようになりました。 

犬の被毛の構造

 プラッキングが必要なテリア犬種のような被毛は、皮膚を保護する役割のオーバーコートと、体温調節の機能を果たすアンダーコートの両方が生えています。プラッキングでは、アンダーコート用トリミングナイフでアンダーコートを抜き、オーバーコート用のナイフで全体のバランスを整えます。 

プラッキングがされる代表犬種

ジャックラッセルテリア
natureworks

 以下がプラッキングをする代表犬種です。

  • ウェストハイランドホワイトテリア
  • ジャックラッセルテリア
  • ワイヤーフォックステリア
  • ウェルシュテリア
  • ケアンテリア
  • エアデールテリア
  • スコッチテリア
  • レイクランドテリア
  • ノーリッチテリア
  • ノーフォークテリア
  • ワイヤーダックスフンド
  • シュナウザー

 など

シュナウザーやワイヤーダックスフンドはテリア犬種ではありませんが、プラッキング犬種です。

プラッキングとストリッピング/レイキングの違い

トリミングされている犬
Tima Miroshnichenko Pexels

 トリミング技法には、レイキングやストリッピングもあります。これらとプラッキングとの違いを見ていきましょう。 

レイキング

 レイキングは、ブラッシングで取りきれない抜けかかっているアンダーコートを取り除くものです。レイキングをすることで、以下のようなメリットが得られます。 

  • ブラッシングの手間が楽になる
  • 抜け落ちる毛の量が減るので、掃除の手間が軽減される
  • 被毛の通気性がよくなる

 暑い季節の熱中症予防や、換毛期の抜け毛対策におすすめです。 

ストリッピング

 プラッキングは全身の毛の3割程度を抜き取りますが、ストリッピングは一度、全ての毛を抜いて毛質を改善して本来のスタイルを維持する技法です。ただし、ストリッピングをやっているトリミングサロンは多くありません。ドッグショーなどに出す予定がなければ、プラッキングでも十分でしょう。 

プラッキングをするメリット

シュナウザー
joangonzalez

 プラッキングをするのには、以下のようなメリットがあります。

テリアならではの本来の外見を保てる

 テリア本来の外見を保てるのも、プラッキングをする大きなメリットです。「テリアらしさを引き出したい」という方は、プラッキングをすることをおすすめします。 

毛色の退色を防げる

 ハサミやバリカンでカットすると、毛が柔らかくなるだけでなく、毛色も薄くなります。しかし、プラッキングをすると、毛色の退色を防げます。また、毛艶がよくなるのもメリットです。プラッキングをしている場合としてない場合とでの毛色の差は、明らかに分かるほどです。 

毛が強くなり皮膚の保護になる

 プラッキングをすると毛が硬くて強くなるので、皮膚を保護することができます。 

プラッキングをするデメリット

ジャックラッセルテリア
Ksenia Chernaya Pexels

 プラッキングにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットがあることも頭に入れておきましょう。 

シニア犬の場合は負担がかかる

 プラッキングは3~5時間程度かかるので、シニア犬には負担がかかります。そのため、シニア期を迎えたらハサミやバリカンでのトリミングにすることをおすすめします。 

最初は嫌がる場合もある

 初めてプラッキングをするコの場合、皮膚への刺激に驚いて嫌がることもあります。とはいえ、継続的にやっているうちに慣れてくるコが多いとも言われています。

プラッキングは、絶対にやらなければいけないというわけではないので、心配な場合はハサミやバリカンでトリミングをするのがよいでしょう。

費用や手間がかかる

 プラッキングは、間隔を空けすぎずに定期的にやることで毛質が硬くなることから、手間がかかるのがデメリットです。自分でやる場合は、毎週もしくは隔週に1回、トリミングサロンでやってもらう場合は、月1回の頻度でお願いする必要があります。また、トリミングサロンでのプラッキングの料金は、1~3万円ぐらいなので、それなりの費用もかかります。

トリミングサロンによっては、プラッキング講習を開催しているので、費用を抑えたい場合はやり方を教えてもらって、自分でおこなうのがよいでしょう。

愛犬にプラッキングをするかどうかは飼い主さん次第

シュナウザー
Sebastian Coman Travel Pexels

 テリア犬種などにプラッキングをすると、本来の剛毛が維持できる、毛色の退色を防げるなどのメリットが得られますが、手間や費用がかかるなどのデメリットもあります。

必ずプラッキングをしなければいけないということはなく、ハサミやバリカンでトリミングをしても問題ありません。あくまでも飼い主さんの考え方次第なので、メリット・デメリットを踏まえたうえで、プラッキングをするかどうか決めるとよいでしょう。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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