犬はしいたけを食べても大丈夫!栄養素や与え方、手作りレシピを紹介
豊かな香りと凝縮されたうまみが魅力であるしいたけを使った料理はたくさんありますよね。きのこの中でも、トップクラスの栄養価を誇るしいたけ。実は、しいたけを犬の食事に上手に摂り入れると、犬の健康維持に役立ちます。とはいえ、与え方にはいくつか注意しておきたいことがあります。
今回は、しいたけに含まれる栄養素や与える際の注意点、しいたけを使ったおすすめレシピをご紹介します。
目次
犬にしいたけを食べさせても大丈夫
しいたけは栄養豊富な食材の1つで、犬が食べても問題はありません。傘の部分だけでなく石づきも与えて大丈夫ですが、硬いので取り除いてあげた方が消化しやすいです。しいたけは食物繊維が豊富で消化不良を起こしやすい食材なので、細かくカットしてから食べさせましょう。
しいたけを調理する際は、水洗いする必要はありません。水洗いするとしいたけの栄養や風味が損なわれてしまいます。軽く叩いて汚れを落とせばOKです。低カロリーで栄養素も豊富なので、上手に取り入れることで愛犬の健康維持に役立つでしょう。
干ししいたけも与えて大丈夫?
干ししいたけも犬に与えて大丈夫です。そのまま与えると口内や食道などを傷つける恐れがあるので、水に浸して柔らかくし、細かくカットしてから与えましょう。また、戻し汁にも栄養素が溶け出しているので、愛犬のごはんを作るときはもちろんのこと、ドッグフードをふやかすときに活用するのもおすすめです。食欲が落ちている犬も、しいたけの香りにそそられて食べてくれるかもしれません。
子犬や老犬にも食べさせていい?
子犬は消化器官が未発達であり、反対に老犬は消化器官が弱まっていることがあるので、無理に与える必要はありません。食べさせる場合は柔らかく、細かくしたものを少量ずつ与えるようにしましょう。
しいたけに含まれる豊富な栄養素
しいたけには、犬の健康をサポートするさまざまな栄養素が含まれています。
カリウム
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調整して維持する役割を担うミネラルの1種です。また、筋肉の収縮や神経刺激の伝達などにも関与しています。(※1)体内の余分な塩分を排出する役割があり血圧を下げる効果がありますが、摂りすぎても不足しても健康を害する恐れがあります。
カリウムについて詳しくはこちら
食物繊維
不溶性の食物繊維が豊富に含まれており、腸のぜん動運動を活発にすることから便秘対策にも役立ちます。多量に摂取すると消化不良を起こすので、与えすぎには注意してください。
エリタデニン
しいたけ特有の成分であるエリタデニンは、リン脂質やリノール酸の代謝に影響し、血中コレステロールを低下させる作用があります。血液をかたまりにくくする作用もあるため、動脈硬化のリスクを下げ、血圧の上昇を抑える効果も期待できると言われています。
βグルカン
キノコ類に多く含まれているβグルカンは、グルコースという小さな糖が連なった多糖体の1つで、食物繊維の仲間です。βグルカンには、免疫の活性力を高める働きが期待できます。そのためガンやアレルギーを予防するのに役立つとされています。また、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるとも考えられています。
ビタミンD(エルゴステール)
しいたけには、ビタミンDが豊富に含まれていると言われていますが、これはビタミンDの元となるエルゴステロールが豊富に含まれていることが理由です。ビタミンDは、カルシウムの代謝に大切な役割を果たす栄養素で、カルシウムやリンの吸収をサポートし、体内のカルシウム濃度の調整に役立ちます。犬は体内でビタミンDを作ることができないので、食べ物から取り入れる必要があります。
なお、生しいたけに含まれるビタミンDは、100gあたり0.4μgに対し、乾燥しいたけには12.7μgも含まれています。
犬にしいたけを食べさせる際に注意すること
犬にしいたけを食べさせる場合には、いくつか注意したいことがあります。
アレルギーに注意する
犬のアレルギーの中で、しいたけがアレルゲンとなるケースは少ないですが、アレルギーを起こす可能性はあります。食物アレルギーを引き起こしたときは、主に以下のような症状が見られます。もし、これらの症状が出た場合は、それ以上与えるのをやめて動物病院を受診しましょう。
- 体の痒みや赤み
- 嘔吐
- 下痢
- 脱毛
一度にたくさん与えない
しいたけには、食物繊維が豊富に含まれているため、たくさん与えてしまうと下痢を起こす原因になります。そのため、特にお腹が弱い体質の犬は注意が必要です。
健康を損なわないようにするために、一度にたくさん与えないようにしましょう。
細かくカットし少量にとどめる
犬はあまり噛まずに飲み込む習性があります。喉につまらせたり消化不良を起こさないようにするためにも小さく刻んで与えるようにしましょう。ペースト状にするのもおすすめです。
また、犬にも嬉しい成分がたくさん含まれているしいたけですが、食物繊維により消化不良を起こす可能性があるので、普段のごはんへのトッピングとして活用しましょう。
加熱してから与える
しいたけは、茹でる・蒸す・煮る・焼くなど加熱してから与えましょう。生の状態だと消化不良を起こす可能性があります。
また、加熱して細かくカットして、一度冷凍したものを解凍してから与えると、消化しやすくなります。一度冷凍するとしいたけの栄養価が上がるのも嬉しいポイントです。油を吸収しやすいので調味料や油はなるべく使わないようにしましょう。
腎臓病の子には与えない
しいたけにはカリウムも含まれており、特に干ししいたけやもどし汁には多量のカリウムが含まれています。腎臓病を患っている子はカリウムの排出がうまくできず高カリウム血症を引き起こす可能性があるため避けた方が安心です。
腎臓病の子に与えられるおやつはこちらの記事をどうぞ
しいたけを使ったおすすめのレシピ
しいたけを使った犬用のごはんは、バリエーション豊富です。ここでは、初心者でも簡単に作れるおすすめのレシピをご紹介します。なお、レシピの分量は、愛犬に合わせて調節してください。
しいたけの卵とじスープ
しいたけ、小松菜、卵を使った栄養満点のスープは、食欲のないときにもおすすめです。
<材料>
- しいたけ:1個
- ササミ:1本
- 小松菜:1株
- 卵:1個
- オリーブオイル:少々
- しいたけの戻し汁:1カップ
<作り方>
- しいたけ、ササミ、小松菜を愛犬が食べやすい大きさにカットする。
- 卵をときほぐしておく。
- しいたけと小松菜をオリーブオイルでさっと炒める。
- 3にしいたけの戻し汁とササミを入れる。
- ササミに火が通ったら、卵を回し入れて火を通す。
しいたけ入りのミートローフ
愛犬の誕生日やうちの子記念日などの特別な日におすすめなのが、しいたけ入りミートローフです。鶏肉や豆腐、パプリカなども入っており、動物性・植物性タンパク質をはじめとした、さまざまな栄養素が摂取できます。
<材料>
- 鶏ムネ肉のひき肉:200g
- 水切りした木綿豆腐:120g
- 卵:1個(溶き卵)
- しいたけ:1/2個
- パプリカ:1/4個
- カボチャ:パプリカと同量程度
<作り方>
- しいたけ、パプリカ、カボチャを粗みじん切りにする。
- すべての材料をボールに入れ、なめらかになるまでよく混ぜてこねる。
- 2をラップに包み、直径4cm程度の棒状にする。
- 3の両端をキャンディ包みのようにしてきつく絞る。
- 電子レンジで3分程度加熱する。
- 粗熱が取れたら、愛犬が食べやすい大きさにカットする。
キノコのマリネ
しいたけは油分と一緒に調理すると、効率よく栄養素を摂取できます。マリネは、作り置きもできる簡単レシピで、しいたけの他にしめじやエリンギをプラスして作ることも可能です。
<材料>
- しいたけ:3個
- エクストラバージンオイル:小さじ2
- レモン汁:小さじ1
<作り方>
- エクストラバージンオイルにレモン汁を入れ、マリネ液を作る。
- しいたけの水分をペーパータオルで拭き取り、適当な大きさにカットする。
- しいたけの水分をペーパータオルで拭き取り、適当な大きさにカットする。
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栄養豊富なしいたけを愛犬のごはんに摂り入れてみましょう
しいたけには、ビタミンDや食物繊維など、犬の健康をサポートしてくれるさまざまな栄養素が含まれています。ただし、消化しにくいので、細かくカットしてから与えるようにしましょう。
また、栄養価が高いといえども一度にたくさん与えると、下痢を起こすことがあるほか、ビタミンDの過剰摂取になりかねないので少量にとどめましょう。今回ご紹介したレシピはどれも簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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