banner

banner

【獣医師監修】犬が発熱しているときのサインとは?症状や考えられる病気を解説します

お気に入りに追加

人間と同じように、犬も病気によって発熱することがあります。しかし問題なのは、人間と犬は生態が異なり、言葉を話すことができないため、飼い主さんが愛犬の発熱に気づきにくいということです。そのため、何か様子がおかしいと気づいたときには、いつのまにか病気が進行している可能性もあります。なかには、放置すると最悪の場合、死に至る病もあります。

そこで今回は、犬の発熱のサインと原因、対処法をまとめて解説します。

【獣医師監修】犬が発熱しているときのサインとは?症状や考えられる病気を解説します
【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

目次

  1. 犬が発熱している可能性のある5つのサイン
  2. 犬が発熱した場合に考えられる病気とは
  3. 愛犬が発熱した場合の対処法について
  4. 愛犬の発熱サインを見逃さないようにしましょう

犬が発熱している可能性のある5つのサイン

犬

普段から愛犬の身体を触っていても、発熱しているかどうかは分かりにくいものです。そこで具体的に熱が出ているときに同時に見られる可能性のある症状を、5つに分けて解説します。

1.食欲がない

発熱すると食欲が落ちます。寝てばかりで全くご飯を食べなくなります。また、水もあまり飲まなくなります。脱水なども進み、そのまま放っておくとかなり危険な状態に近づいてしまいます。

2.ふらつく

発熱により身体に力が入らず、歩く際にふらつくなどの症状が見られることがあります。

3.元気がなく、ぐったりしている

人間も発熱すると身体がだるくなり動けなくなってしまいますが、犬も同じです。ぐったりしているときや元気がないときは、倦怠感で身体を動かすことが困難になっている場合があります。

犬の睡眠時間は、年齢や個体差により違いはありますが、10時間から11時間程度です。それ以上ずっと長時間眠っているならば、何らかの異常を疑ったほうがいいでしょう。

4.気温が高くないのに呼吸が荒い

犬は体温が高くなると、パンティングという呼吸をして熱を発散します。このとき呼吸が荒く見えるのは、異常なことではありません。

人間は汗をかきますが、犬は肉球にしか汗をかきません。汗で熱を発散することができないので、口から呼気と一緒に熱を逃します。暑い夏に犬の呼吸が荒くなるのはそのためです。

したがって、気温が高いなら呼吸が荒くなるのは普通のことなのですが、特に暑くもないのに呼吸が荒い場合は、病気で体温が上昇している可能性があります。

5.耳の付け根や足先が熱い

被毛の薄い部分を触ると熱いのも、発熱の特徴です。人間も熱が出ると、おでこの熱感で簡易的に熱があるかどうかを判断しますよね。犬の場合は耳の付け根や足先に熱感が出ます。触ると熱い感じがするのなら発熱している可能性があります。

犬が発熱した場合に考えられる病気とは

寝ている犬

犬が発熱した場合には「ウイルスや細菌による感染症」「呼吸器疾患」「消化器疾患」「生殖器疾患」「関節の異常」「自己免疫疾患」などさまざまな原因により、身体に炎症を起こしていることが考えられます。ほかにも体内の炎症が原因ではありませんが、熱中症も発熱の症状を起こします。

発熱とは、身体に炎症が起こったときの防御反応として、免疫系が起こす現象です。熱を上げることで免疫細胞を活性化して、ウイルスなどを撃退しようとしているのです。

例外も

ただし、熱中症の場合は異なります。熱中症は、身体が熱を生み出す仕組みと身体が熱を逃がす仕組みのバランスが崩れることで起こります。熱中症の場合と他の病気の場合とでは、発熱のメカニズムが違うのです。

こちらの記事もチェック!

犬の暑さ対策はとても大切!熱中症の危険性や対処法を解説

あわせて読みたい

犬の暑さ対策はとても大切!熱中症の危険性や対処法を解説

犬は体中が被毛に覆われているため、暑さに弱い動物です。 犬を室内で飼う人も増えてきましたが、たとえ室内であっても熱中症になることがあります。 また誤った対策を行うと、愛犬の体調をかえって損ねてしまうこともあります。 愛犬が快適に過ごせるように、正しい暑さ対策をしましょう。 この記事では、犬の暑さ対策や犬が熱中症になった際の症状と対処法を紹介します。

犬の熱中症|夏になる前に知っておきたい原因や応急処置、予防法

あわせて読みたい

犬の熱中症|夏になる前に知っておきたい原因や応急処置、予防法

犬も人間と同じように熱中症になることがあります。 犬は全身を毛で覆われているうえに、体の一部でしか汗をかけないため体温調節がしにくく、熱中症になりやすいといわれています。 熱中症は重症化すると命を落とす可能性もあるため、特に夏は注意が必要です。 この記事では家族の一員である愛犬を熱中症から守るため、熱中症の原因や症状、応急処置の方法について解説します。

愛犬が発熱した場合の対処法について

寝ている犬

犬の発熱が疑わしいときには以下の対応を行い、愛犬の健康状態を確認しましょう。

体温計を使って熱をはかる

犬の平熱は37度後半から39度前半です。人間よりも約2度高い体温が平熱です。犬の発熱が疑われる場合には、本当に発熱しているのかどうか、体温計で測ってみましょう。

正式な測り方はお尻に体温計を入れて測りますが、衛生面の問題や心理的な抵抗で難しい場合は、耳で測るタイプや非接触型のタイプでもOKです。ペット専用の体温計も売っていますので探してみましょう。だいたい39度後半以上の熱が出ていたら発熱していると考えていいでしょう。

症状の有無を見て病院へ連れて行く

発熱の他に、身体に症状が出ていないかどうかをチェックしてください。運動中であったり興奮している場合は、運動のしすぎで体温が上がっていると思われますので、犬を落ち着かせて経過観察してみましょう。

発熱と共に、嘔吐や下痢などがあったら病院の受診をおすすめします。特に失禁、呼吸の乱れ、元気の低下、けいれん、41度以上の熱がある場合には、かなり重篤な症状と思われますので、大至急病院に行きましょう。

休日や夜間の場合は救急センターへ

上述したように失禁、呼吸の乱れ、元気の低下、けいれん、41度以上の熱がある場合は大至急で病院に行かなければいけません。最悪の場合、命に関わります。夜間や休日の場合は救急センターへ連れていきましょう。田舎だと動物の救急センターは少ないですが、県庁所在地のある都市に1件は救急対応してくれる動物病院があります。その都市に住んでなくても車などで連れていきましょう。

万が一に備えて、普段から自分の家の近くの救急センターをインターネットなどで確認しておいてください。

愛犬の発熱サインを見逃さないようにしましょう

犬 ブランケット

犬の発熱も、人間と同じく重篤な病気がきっかけで起こることがあります。普段から注意深く犬を観察し、サインを見逃さないようにしましょう。

できれば、もしものときに熱を測るため、ペット用の体温計を1つ買っておいてください。普段から熱を時々チェックするようにして、その子の平熱がどれ位かを把握しておき、熱がある場合には併発する症状を観察し、重篤な場合はすぐに病院につれていきましょう。

こちらの記事もチェック

【獣医師監修】犬が快適に過ごせる湿度を知っておこう|愛犬の健康のための湿度管理

あわせて読みたい

【獣医師監修】犬が快適に過ごせる湿度を知っておこう|愛犬の健康のための湿度管理

愛犬のための熱中症対策や寒さ対策など、温度管理をしっかり行っている方は多いと思いますが、見落としがちなのが湿度対策です。湿度が高すぎたり低すぎると、人間と同様、犬も体調を崩しやすくなってしまいます。そこで今回は、愛犬が快適に過ごせるための湿度対策法を紹介します。

【獣医師監修】犬が「痰がからむ咳」をしている場合の原因とは?考えられる病気と対処法まとめ

あわせて読みたい

【獣医師監修】犬が「痰がからむ咳」をしている場合の原因とは?考えられる病気と対処法まとめ

人間はちょっとした咳が重大な病気のサインであることがありますが、これは犬も同様です。愛犬が痰がからむような咳をしている、なにかおかしいと感じる場合、飼い主さんのその直感は正しいケースが多いです。 本記事では、犬が痰がからむような咳をしている場合の原因と考えられる病気、対処法についてまとめてご紹介します。愛犬のためにすぐに行動できるよう日頃から知識を蓄えておきましょう。

banner

choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

あわせて読みたい

【実施中】Makuakeで<Petan編集部企画>抗菌防臭ペットベッド応援購入プロジェクトを開始しました!

飼育に関する知識に関する記事

【獣医師監修】犬の平熱は何度?体温の測り方や病院に行くかどうかの判断基準などをまとめました

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の平熱は何度?体温の測り方や病院に行くかどうかの判断基準などをまとめました

ふと愛犬に触れたときに「いつもより体温が高いかも」と、気になったことのある方は多いのではないで...

2024年4月12日

【獣医師監修】犬に人間用の石鹸を使ってもいい?安全の基準や石鹼を手作りする方法、使う際の注意点を解説

飼い方/育て方

【獣医師監修】犬に人間用の石鹸を使ってもいい?安全の基準や石鹼を手作りする方法、使う際の注意点を解説

愛犬のために良い石鹸を使ってあげたい、と思ったことはありませんか?人間用の石鹸は種類も豊富で肌...

2024年4月4日

【獣医師監修】犬も車酔いする?車酔いの症状やメカニズムと対策方法

健康管理/病気

【獣医師監修】犬も車酔いする?車酔いの症状やメカニズムと対策方法

人間と同じように犬も車に乗せると車酔いをすることがあります。個体差があるのですぐ車酔いをしてし...

2024年3月27日

【獣医師監修】愛犬が交通事故に遭ってしまったらどうしたらいい?もしもの時のために知っておきたい対処法や法律上の対応

健康管理/病気

【獣医師監修】愛犬が交通事故に遭ってしまったらどうしたらいい?もしもの時のために知っておきたい対処法や法律上の対応

犬は屋外での散歩を必要とする以上、交通事故の危険性と常に隣り合わせです。しかし、万が一交通事故...

2024年3月26日

【獣医師監修】知っておきたい犬の熱中症に関する基礎知識|初期症状や見分け方、予防法などを紹介します

健康管理/病気

【獣医師監修】知っておきたい犬の熱中症に関する基礎知識|初期症状や見分け方、予防法などを紹介します

汗をかいて体温調節ができない犬にとって、高温多湿になる夏(6~9月)は特に気をつけたい季節です...

2024年3月22日

もっと見る

関連するキーワード

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード