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【獣医師監修】犬のまぶたが腫れる原因と対処法について

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犬のまぶたの腫れは目で見て分かりやすいため、飼い主さんは気がつきやすいと思います。犬のまぶたに異変を感じたら、何らかの病気である可能性もあります。ここでは、犬のまぶたが腫れる場合に考えられる原因や対処法などについてご紹介します。

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目次

  1. 犬のまぶたが腫れている場合に考えられる原因
  2. 併発していたら要注意な症状
  3. まぶたが腫れているときに考えられる病気
  4. まぶたに腫れが見られた場合の対処法
  5. 普段と様子が違うと思ったら動物病院へ

犬のまぶたが腫れている場合に考えられる原因

犬

犬のまぶたが腫れているときに考えられる原因には、アレルギー反応やまぶたの病気などがあります。

アレルギー反応

人間と同じように、犬もアレルギー反応を起こすことがあります。アレルギーの仕組みとしては、特定の抗原(アレルゲン)に対して免疫反応が過剰に起こり、犬では皮膚の痒みや消化器症状などさまざまな症状が見られるようになります。

まぶたの病気

まぶたの一部または全体が腫れる状態となる病気としては、眼瞼炎(がんけんえん)があります。症状としては腫れるほかにも、赤くなる、涙の量が増加する、ピクピクするといった様子が見られます。症状が長期化することにより、自分で掻いてしまって傷ができたり、脱毛が見られたりもします。

眼瞼炎は細菌やカビ、寄生虫などによる感染などがまぶたで起きることが原因と考えられます。感染以外による原因としては、アレルギー性や免疫介在性などの原因によって起こる場合があります。

併発していたら要注意な症状

犬

いつもより多くの涙を流したり、まぶたがピクピクと痙攣しているときは痛みを伴っていると考えられます。目ヤニが多く出ているときや目ヤニの色がいつもと違って見える場合は、感染が疑われます。

混合ワクチンや狂犬病ワクチン接種後にまぶたが腫れたり、呼吸数が多くなる、ぐったりとするといった様子が見られる場合は、特に注意しなければなりません。短時間でワクチン接種によるアレルギー反応が出た場合は重症化しやすいので、早急な対処が必要です。

まぶたが腫れているときに考えられる病気

犬

犬のまぶたが腫れている場合に考えられる病気には、次のようなものがあります。

アレルギー

犬のアレルギーには食べ物が原因で発症する「食物アレルギー」や、狂犬病ワクチンや混合ワクチンなどを接種した後に発症する「ワクチンアレルギー」などがあります。

食物アレルギーでは、目の周りや耳、口周りなどが赤くなって痒みが見られたり、下痢や嘔吐、脱毛などの症状も伴うこともあります。

ワクチンアレルギーは目の周りの腫れや顔周りがパンパンに腫れる「ムーンフェイス」、呼吸が苦しそう、ぐったりするなどの症状が見られます。小型犬、特にミニチュア・ダックスフンドに起こりやすい傾向があります。

チェリーアイ

犬の目頭の内側には、人間とは異なり、第三のまぶた「第三眼瞼」が存在します。この第三眼瞼腺が、何らかの原因により飛び出してしまうことがあります。

炎症を起こして赤く腫れあがる様子がさくらんぼに似ていることから、チェリーアイと呼ばれています。

マイボーム腺炎

まぶたの縁にあるマイボーム腺が感染を起こしたり、マイボーム腺が閉塞することによって炎症を起こす状態をマイボーム腺炎といいます。

マイボーム腺炎には、マイボーム腺が細菌感染により急性の炎症を起こす「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、マイボーム腺がつまってしまうことで慢性的な炎症を起こす「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」があります。

なお、高齢になるとマイボーム腺が腫瘍化して腫れる「マイボーム腺腫」ができることがあります。

まぶたに腫れが見られた場合の対処法

犬 目薬

まぶたの腫れが見られた場合の対処法は原因によって異なります。

目を気にして前足で引っ掻いたり、床に擦り付けてしまうような場合には、まぶたの炎症を悪化させてしまう可能性があるので、顔周りにエリザベスカラーを着用します。

ワクチンアレルギーでは、アレルギーを抑える注射を打つなどの処置が必要になるため、早急に動物病院を受診しましょう。

普段と様子が違うと思ったら動物病院へ

犬

犬はまぶたが腫れていると、気にして自分でいじってしまったり、まぶたの出来物によって眼球を傷つけてしまうことがあります。腫れの原因によっては、早期に治療しないと失明してしまったり、放置すると命に関わることもあるので、まぶたに異常を見つけたら、早めに動物病院で治療を受けましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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