あさりは犬が食べてもいい食材?含まれる栄養素と与える際の注意点とは
愛犬の健康管理をするうえで、犬に与えてもいい食材は気になるところですよね。今回は貝の中でも手に入りやすく、犬が食べても大丈夫な貝類「あさり」についてご紹介します。あさりに含まれる栄養素や与えるときの注意点、おすすめレシピも紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
あさりの栄養素・成分について
犬にとってあさりは、与え方に注意さえすれば食べても大丈夫な食材です。犬にとっても嬉しい栄養素が豊富なあさりの栄養素について紹介します。
- ビタミンB12
- 鉄や亜鉛
- カルシウムやカリウム
栄養素・成分1.ビタミンB12
貝類の中で群を抜いて豊富に含まれているのがビタミンB12です。ビタミンB12はエネルギー代謝に関するビタミン栄養素で、粘膜や皮膚の健康維持などに使われます。ビタミンB12は必要以上には吸収されないので、取りすぎるという心配はないそうです。
栄養素・成分2.鉄や亜鉛
人間でも不足しやすい鉄や亜鉛も含まれています。鉄は血液内にある赤血球を作るのに必要な栄養素です。また、亜鉛は味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康維持をサポートする働きがあります。妊婦さんや女性に不足しやすい栄養素としても知られていますが、犬にとっても必要な栄養素と言えるでしょう。
栄養素・成分3.カルシウムやカリウム
カルシウムは神経の働きや全身の筋肉運動に必要な栄養素です。骨を作ると思われがちですが、骨はカルシウムを貯めておき、必要な時に取り出す貯蔵庫のような役割をしています。そのため、カルシウムをたくさん摂取すると貯蔵庫が潤沢になり、結果骨の形成につながります。
また、カリウムは体内にあるナトリウムとのバランスを一定に保つ働きがある栄養素で、血圧を下げる効果が期待できます。
犬にあさりを食べさせる際に気をつけること
犬にあさりを与えるときの注意点をまとめてみたので、参考にしてみてください。
- 砂抜きをして貝殻は必ず取り除く
- 必ず火を通す
- 与えすぎない
注意点1.砂抜きをして貝殻は必ず取り除く
あさりの砂抜きは料理をする際に行う下ごしらえとして定番ですが、砂抜きと同時にあさり内にある海水を出し、塩分調整を行いましょう。健康のために塩分調整をしている犬がいる場合は必須な下ごしらえです。
また、あさりの貝殻は硬くて食べられません。貝から取り除く作業を怠らず、割れた貝殻がむき身に混じらないように注意しましょう。
注意点2.必ず火を通す
生のあさりを与え続けるとビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があります。その予防法として効果的なのが、火を通すことです。火を通すことで欠乏症の原因となるチアミナーゼを破壊できます。また、あさり以外の貝類も同様に消化不良の原因となりやすいため、必ず火を通してから与えるようにしましょう。
注意点3.与えすぎない
もともと魚介類を消化しなれていない犬に、栄養素が豊富だからとおやつや食事に入れ過ぎるのはNGです。目安は一日の平均摂取カロリーの10%と言われています。小型犬の場合、与えすぎると消化不良や下痢症状が出る可能性があるので、適度な量を見極めてあげてください。あげすぎは禁物です
消化不良が気になる場合は、あさりを細かく刻んで与えるといいでしょう。
あさりを使ったおすすめのレシピ
火を通したあさりそのままを与えるのもいいですが、せっかくならより美味しく食べてもらいたいのが飼い主心というものでしょう。そこで、あさりを使ったおすすめレシピを簡単に紹介します。
レシピ1.上品な味が特徴のあさりのスープ
- あさりに火を通し、貝からあさりの身を外す。
- 煮汁にみじん切りのキャベツを加えて、軽く火を通しあさりの身を戻す。
- スープを冷ましたら完成。
このレシピはあさりとキャベツ、水を増やしてスープの素や塩コショウをすることで、飼い主さんも同じメニューが味わえます。犬との食事を楽しむのにおすすめの一品です。
レシピ2.あさりの出汁がきいた野菜スープパスタ
- 砂抜きをしたあさりを用意し、トッピングしたい野菜を食べやすい大きさにカットしておく。パスタかマカロニに火を通して水気を切っておく。
- 鍋に水とあさりを入れ、貝が開くまで火を通し、あさりの身を貝から取り出して食べやすい大きさにカットする。
- あさりの出汁が出た茹で汁に野菜を入れ、野菜が柔らかくなるまで茹でる。
- 器にパスタとあさりをいれ、野菜と出汁をかけて冷めたら完成。※パスタをご飯に変えてもいいので、犬の好みに合わせて作ってあげましょう。
レシピ3.クラムチャウダー風おしゃれご飯
- あさりに火を通し、できた煮汁を2〜3倍に薄める。
- ささみと野菜を食べやすい大きさにカットし、薄めた煮汁で煮る。
- 食材に火が通ったら、牛乳を加えてひと煮立ちさせる。
- 仕上げにあさりをトッピングして完成。
あさりのうま味が味わえる一品です。牛乳の代わりに豆乳を使えばよりヘルシーな仕上がりになります。
与え方に注意してあさりを使ったごちそうごはんを作ろう
あさりには豊富な栄養素が含まれているため、量を制限し加熱さえしっかりとすれば安心して与えられます。万が一、加熱調理に自信がない場合は、犬用のむきあさりもあるので、近くのペットショップやサロンで取り扱いを尋ねてみてください。
参考文献
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!