犬にバナナをあげてもいい?栄養素や目安量、食べさせる際の注意点とおすすめレシピまで
スーパーなどで1年中手に入るバナナは、私たちの生活にとても身近な存在ですよね。甘くて満足感が得られ、皮を剥くだけで手軽に食べられることから、常備しているご家庭も多いはず。赤ちゃんの離乳食に使われることもあり、バナナはやさしい食材のイメージがありますが、犬に与えても問題はないのでしょうか?ここでは、バナナの栄養素や犬に与える場合の注意点について解説します。
犬はバナナを食べても大丈夫!含まれる栄養素は?
結論から言えば、バナナは犬に食べさせても問題のない食材の1つです。バナナには次のような栄養素が含まれています。
カリウム
カリウムはミネラルの一種で、細胞内や体液、骨にも含まれる成分です。細胞内液の浸透圧を一定に保ち、塩分の摂りすぎを調節したり、神経の興奮性や筋肉の収縮にも役立っています。
食物繊維
食物繊維は消化管内で消化されることの無い成分で、体内で整腸作用などの有用な働きをすることが注目されています。便秘を防ぎ、脂質や糖を吸着して体外に排出する働きがあるため、肥満や高脂血症、糖尿病などの予防や改善の効果も期待できます。
ビタミンB6
ビタミンB6は水溶性ビタミンの一種で、様々な代謝に必要な酵素の働きを補っている栄養素です。血液などに溶け込んでおり、余分なものは尿として体外に排出されるため過剰になることはあまりないと考えられています。
犬にバナナを与える際に気をつけること
バナナは基本的には犬に与えても大丈夫です。ただし、与え方を間違えると犬にとってマイナスの効果をもたらすこともあります。バナナを与える際の目安量と、与える際の注意点をご紹介します。
バナナを与える際の目安量
バナナを与える場合の目安量は、その犬の1日の活動量や食事内容などによって異なりますが、次の量が目安になります。
- 体重3㎏の場合:15g
- 体重5㎏の場合:22g
- 体重10㎏の場合:37g
バナナ1本の重さはおよそ100gで、100gあたりのカロリーは86kcalです。犬が欲しがっても、与えすぎには注意しましょう。
注意点|1.与え過ぎに注意
バナナは少量与える分にはほとんど問題ありませんが、与えすぎると様々な問題が生じる可能性があります。
糖分やミネラルの過剰摂取になり、肥満や尿石症、腎臓病に繋がる危険性がある他、バナナの食べ過ぎにより総合栄養食であるドライフードの量が減り、栄養バランスを崩してしまうことも考えられます。与え方には気をつけましょう。
注意点|2.皮は与えない
バナナの皮は消化しにくく、誤って食べてしまうと胃腸を通過できない可能性があります。閉塞してしまった場合には内視鏡により摘出したり、開腹手術が必要になることもあるので、皮は必ず取り除きましょう。
小型犬に与える場合は細かく切ったりすりつぶして与えると消化しやすくなります。
注意点|3.異常が見られたら早めの対処を
普段ドッグフードだけ与えている子に、いきなり食べ慣れないものを与えると、体調を崩してしまうことがあります。初めてバナナを与えた後は、しばらく犬の様子を観察し、異常があれば早めに対処しましょう。
体調を崩した場合の症状
いつも食べ慣れていないもの(バナナ)を食べることで下痢や嘔吐の症状が現れることがあります。また、バナナでアレルギー反応を示す子は少ないですが、食物アレルギーでも下痢や嘔吐、身体を痒がる、目が充血するなどの症状が見られることがあります。
症状が見られた場合の対処法
もしバナナにより体調を崩してしまったら、一過性の症状で様子を見ているうちに治る場合もありますが、早めに動物病院に相談することが懸命です。
バナナを使ったおすすめのレシピ
バナナを使った簡単おすすめレシピを2つご紹介します。
バナナジュース
バナナはミキサーにかけ、ジュースにするとより消化しやすくなり、喉に詰まらせる心配もありません。 牛乳に混ぜると消化不良をおこし下痢や嘔吐を引き起こすことがあるので、ヨーグルトや犬用のミルクに混ぜると良いでしょう。バナナの量は、先述した「バナナを与える際の目安量」を参考にしてくださいバナナもヨーグルトもそれぞれ単独で好む子が多いので、混ぜてあげることでさらに喜んでくれるでしょう。
バナナアイス
皮をむいたバナナを冷凍し、豆乳とメープルシロップと一緒にミキサーで混ぜるだけでできるお手軽アイスです。 バナナ1本に対し、豆乳50cc、メープルシロップ小さじ2杯が分量の目安になります。
バナナをあげるときはアレルギーがないかを確認して
犬にバナナのアレルギーが無ければ、与えても問題ありません。ただし、基本的には良質なドッグフードを食べていればそれ以外の食べ物を与える必要は無く、甘くて美味しいバナナを食べることで今まで食べていた食餌を好まなくなることがあります。嘔吐や下痢などのリスクも伴いますので、食欲が低下し、何か摂取しないと衰弱してしまう場合などに参考にして下さい。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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