犬は鯛を食べても大丈夫!注意点とおすすめレシピを紹介
日本ではお祝いの食材としてお馴染みの「鯛」。行事やイベントのときをはじめ、日常的にも親しみ深い魚ですが、そんな鯛は犬に食べさせても大丈夫な食材です。
今回は、犬に鯛を食べさせるときの注意点から、栄養素、犬用レシピについてまでご紹介いたします。
鯛は犬に食べさせても大丈夫!
結論から言うと、犬は鯛を食べても問題ありません。鯛は犬の健康に良い栄養素を豊富に備えており、上手に食事に取り入れることで体づくりにも役立つでしょう。
ここでは、犬にとってメリットとなる鯛の栄養素についてご紹介します。
鯛の栄養素・成分を紹介(※1)
ここでは鯛の栄養素や成分について解説します。
【1】たんぱく質
魚に多く含まれるたんぱく質は、体の中に入ることでアミノ酸に分解されて犬にとって重要なエネルギー源になります。
犬は肉食に近い動物なので、たんぱく質は重要な元気の源です。骨や筋肉などの体づくりの基礎にもなるので、積極的に取りたい栄養素となっています。
【2】DHA・EPA
「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は、犬が自分では体内で生成することができない栄養素です。網膜、脳の働きなどの神経組織を活発化させるため、犬の認知症を防ぐ効果も期待できます。
「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、血液をサラサラにして流れを良くし、血栓ができるのを防ぐ効果があります。心機能や腎機能も活性化させるので、こちらも積極的にとりたい栄養素です。
【3】ビタミンB1・B2
ビタミンB1は、皮膚や粘膜などの組織を健康に保ちます。不足した場合には、疲労感、歩行障害、筋力の衰えが見られる可能性があります。
ビタミンB2は、皮膚、被毛の組織を健康に保ち、質を向上させることが期待できる栄養素です。皮膚や毛の乾燥を防ぎ、活発に活動するための手助けともなります。
犬に鯛を食べさせる際の注意点
ここからは犬に鯛を食べさせる際の注意点をご紹介します。
注意点【1】アレルギー、あげすぎに注意
鯛はアレルギーに繋がりにくい食品ではありますが、犬に初めて与える場合には少しずつの量からで様子を見た方がベターです。万が一、嘔吐や下痢などの様子が見られたら鯛をあげるのはすぐに中断して下さい。
また、魚を与えすぎることで黄色脂肪症という体内のビタミンEが不足する病気になる恐れがあります。与えすぎに注意して、様子を見ながらほどほどに食べさせましょう。
注意点【2】骨に注意
基本的に、人間が生のまま食べても大丈夫な魚は犬も食べられます。そのため、鯛の刺身などは犬にあげてもOKですが、注意点は骨があるかないかということ。
鯛の骨は固く尖っているため、うっかり勢いよく飲みこんで口内や喉に刺さってしまうと大変です。最悪のケースになると、内臓を傷つけてしまうので動物病院に連れて行かなければならなくなります。鯛の刺身をあげる場合でも、骨の有無はしっかりとほぐして確認してからあげた方が無難でしょう。
注意点【3】人用の味付けに注意
お店で買ってきた鯛の塩焼きや煮つけなどを犬にそのまま与えるのは要注意です。人間用に味つけされているメニューは、犬にとって塩気や糖分が強すぎます。
高血圧や糖分の過剰摂取のリスクを避けるためにも、味がついてないものを与えるようにしましょう。刺身であげる際にも、醤油はつけないようにしてくださいね。
鯛を使ったおすすめのレシピ
ここでは犬に鯛を食べさせるときにおすすめな簡単レシピをご紹介します。
鯛の薬膳ご飯
・鯛は火を通し、身をほぐして骨を取り除きます。
・かぼちゃ、大根、山芋、セロリ、小松菜をひと口サイズにカット。
・鍋にかぼちゃと大根、出汁用昆布を入れて、具材が浸るくらいの水を入れ火にかけます。
・具材に火が通ったら、山芋、ご飯、小松菜、セロリを投入してさらに加熱します。
・全体に火が通ったら、ほぐした鯛を加えて火を止めます。冷ましたらできあがり。
・※消化が悪い犬の場合は昆布は取り出してください。
簡単鯛めし
・まずは米を洗い、水気を切っておきます。刺身用の鯛をフライパンやトースターで焼き目がつくくらいに焼き上げます。
・炊飯器に水と米をセットし、焼いた鯛と昆布を乗せます。
・炊き上がったら、昆布を取り出して鯛をよくほぐし、ご飯と混ぜてできあがり。
鯛めし風炒飯
・まずはレタスを千切りにし、卵を割り混ぜます。
・温めたフライパンに少量のごま油を熱し、卵と白ご飯を一緒に入れます。
・続いて鯛の刺身を投入。全体がパラパラになるまでじっくり加熱します。
・お皿に盛り付けて、千切りレタスと黒すりごまをトッピングしたらできあがり。
愛犬と一緒に美味しい鯛を味わおう
お祝いの席や日常でよく食卓に上がる鯛。犬も含めた家族みんなで味わいたいですよね。鯛は犬にとっても栄養豊富で美味しい食材です。
骨の有無や与えすぎにはくれぐれも注意しながら、犬にとって味付けが濃すぎないよう調整して食べさせてあげてください。
参考文献
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。