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換毛期がないトイプードルの毛が抜ける原因とは|考えられる病気や症状について解説

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トイプードルは毛が抜けにくい犬種と言うことはご存知の方が多いのではないでしょうか?トイプードルは季節による換毛期がないため一年を通して少しずつ毛が抜けて、新しい毛が生えてくる特性があります。もし大量に毛が抜けた場合は、病気の可能性も考えられます。今回は抜け毛が少ないトイプードルの毛が抜ける時の原因や考えられる病気、症状について解説していきます。

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目次

  1. まずはトイプードルの被毛の特徴を理解しよう
  2. トイプードルの毛が抜ける場合に考えられる病気や症状は
  3. トイプードルの抜け毛対策はある?
  4. 【まとめ】トイプードルの毛が必要以上に抜けてる時は要注意

まずはトイプードルの被毛の特徴を理解しよう

トイプードル
arionrion Unsplash

抜け毛の原因を知る前にトイプードルの被毛の特徴を知っておくと対処がしやすかったり愛犬の毛が抜けている原因が分かるかもしれません。

ここではトイプードルの被毛についてご紹介します!

トイプードルの被毛の特徴

トイプードルはシングルコート(下毛の単毛)の犬種となります。

シングルコートは1種の毛のみが生えているタイプのことで、太くてしっかりした毛質で、紫外線、外部の刺激から皮膚を守る役割があります。

シングルコートは季節性による換毛期(※)がありません。換毛期がないからといって毛が全く抜けないわけではありません。シングルコートの毛が抜ける場合は一年を通して少しずつ抜けていきます。

トイプードルは毛が抜けにくいため、お掃除が比較的楽だったり犬アレルギーがある方も飼いやすい犬種としても上げられる犬種です。

※換毛期・・・毛が大量に抜け、生え変わる時期のこと

トイプードルは抜け毛が少ない分伸び続ける性質

シングルコートは寒さに弱い特徴があり、毛が伸び続ける性質を持っています。そのため、定期的に毛をカットしてあげないと、クルクルした毛がずっと伸び続けてしまいます。

毎日のブラッシングと、トリミングサロンなどで定期的な毛のカットが必須になるということです。伸びた毛を放置すると毛が絡まり毛玉の原因になります。伸びた毛が視界をさえぎったり、目に刺さって病気の原因にもつながります。トイプードルは抜け毛が少ない分、日頃のお手入れ面では少し大変かもしれません。

トイプードルの毛が抜ける場合に考えられる病気や症状は

トイプードル

トイプードルの毛の特徴が理解できたところで、いよいよ本題のトイプードルの毛が必要以上に抜けている場合に考えられる病気や症状、原因について解説していきたいと思います。 

①クッシング症候群

犬のクッシング症候群は、別名「副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)」と言われています。

腎臓のすぐ近くにある「副腎」という小さな臓器が関係していて、副腎は外側の「皮質」と内部の「髄質」と呼ばれる構造に分かれています。

クッシング症候群は、外側の「副腎皮質」から作り出されるコルチゾールというホルモン(ステロイド)の分泌が過剰に分泌され体にさまざまな悪影響を起こす病気です。

コルチゾールは炎症を抑えたり、免疫を抑制させる働きがありとても大切な役割を担っています。

症状としては比較的見た目に変化が出やすい疾患で以下のような症状を引き起こすと言われています。

・左右対称性の脱毛

・皮膚の色が黒っぽくなる、皮膚が薄くなる

・水を飲む量が増え、尿の量が増える

・食欲旺盛になる

・お腹が膨れる

など

クッシング症候群は、8歳くらいの中老犬から発症しやすいと言われ、トイプードルもかかりやすい犬種に挙げられています。クッシング症候群が疑われる症状が出ている場合は、なるべく早く動物病院に連れて行くことをオススメします。 

②皮膚炎

アトピー性皮膚炎などで毛が抜けることがあります。アトピー性皮膚炎は、遺伝的に皮膚バリアの機能が弱い“アトピー体質”の犬種に発症すると言われる皮膚病です。

全年齢で発症する可能性があると言われていますが多くは、生後半年から3歳程度の若い時期に発症し、生涯長く付き合っていく必要のある皮膚病です。

初期症状として眼や口の周りが赤くなり、身体を掻くことにより毛が薄くなることがあります。症状が進行すると慢性的な皮膚炎により皮膚が厚くカサカサになり色素沈着や、脱毛、腫脹がみられます。

根治はできない疾患のため、難しい病気ではあります。治療法としては食事療法・シャンプー療法・抗炎症薬を使用して治療していきます。

悪化する前に治療することが大切なので日頃から愛犬が必要以上に体を搔いたり痒がっていないかチェックをするとよいでしょう。

③外部寄生虫感染

ノミなどの害虫やヒゼンダニ・毛包虫(もうほうちゅう)などの外部寄生虫によって毛がぬけることがあります。

外部寄生虫は外にも室内にも生息しており、気温13℃以上になると活動が活発になるため、真冬の屋外を除くと室内ならほぼ1年中生息しているため気づいたら感染していることが殆どです。

犬の体に寄生すると、非常に強い痒みが生じ、しきりに体を搔いたり嚙んだりするようになります。これが原因で皮膚にかき傷ができたり、フケや脱毛になります。これに細菌の二次的感染が加わると皮膚の状態がさらに悪化します。

④ストレス性脱毛症

驚くことに犬も人と同じでストレスを感じると毛が抜けることがあります。

犬はストレスを感じやすい生き物で、長時間のお留守番や、つまらない時間の退屈しのぎで、気持ちを落ち着かせるために自分の毛を舐めたり引っ張ったりすることがあります。一か所を執拗に刺激するので、人の円形脱毛症のように一部分だけ脱毛しているときはストレス性脱毛症の可能性が高いと思われます。

トイプードルは活発な犬種なため日頃の散歩時間や運動量が足りているか、長時間一人になる留守電をさせていないか、日ごろ愛犬とコミュニケーションを取れているかを見直してみましょう。

トイプードルの抜け毛対策はある?

トイプードル ブラッシング

まず寄生虫などの予防としては、ノミダニ・フィラリアなどの毎年の予防接種をしっかりする。

そして定期的にシャンプーを行い、皮膚を清潔に保つこと、出来れば適切な室内の温度管理ができるとなお良いです。

皮膚疾患の場合は、毎日のブラッシングと月に1~2回はシャンプーをして皮膚の通気性と衛生を保ちましょう。

 舐める・噛む・引っ掻くといった行動を防ぎたい場合は、エリザベスカラーやエリザベスウェア(保護服)の着用で患部の悪化を防ぐことができます。  

少しでもおかしいなと感じたら早めに動物病院へ行くことが大切です。悪化する前に治療をすることで二次感染などを防げます。

また、ストレスは抵抗力が下がった時に感染することが多くあります。日頃からストレスの発散や良質なドッグフードを選ぶなど、健康管理をしっかり行うことで予防できる可能性が高くなります。

【まとめ】トイプードルの毛が必要以上に抜けてる時は要注意

トイプードル

トイプードルは抜け毛が少なく、飼いやすい犬種ですが、くるくるとした被毛は毛玉やもつれができやすいものです。

放っておくと皮膚炎の原因にもなりますのでこまめなブラッシングや、定期的なトリミングがかかせません。

また、室内飼いのトイプードルは外部寄生虫や、老中犬になるとクッシング症候群をひき起こしやすくなる犬種です。

少しでも様子がおかしいと感じたら動物病院で診てもらいましょう。悪化する前の早期発見がとても重要です。

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ずーこ

この記事のライター

ずーこ

動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!

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