ミニチュアダックスフンドの老犬について。シニアライフを過ごしやすくするためにできること
ミニチュアダックスフンドの寿命は約13~16歳と言われており、7歳頃からシニア犬の仲間入りを果たします。現在一緒に暮らしているミニチュアダックスフンドが、まだ老犬のステージに入っていなかったとしても動物である以上「老化」は避けられず、日々気をつけなければならないことが増えていきます。今回は、ミニチュアダックスフンドの老犬がなりやすい病気、ケガや病気をさせないための対策とサポートしてくれるアイテムをご紹介していきます。
目次
ミニチュアダックスフンドの老犬と過ごすうえでのポイントとは
動きが緩慢になったり、食欲が低下したり、寝ている時間が増えたりと老化は避けては通れない道です。しかし老化によるケガや病気を予防するための対策をとることで、より長く健康に長生きしてもらうことが可能です。シニアになった愛犬と暮らす中で取り入れられる対策を紹介していきます。
1.体温調整をサポートしてあげる
老犬になると暑さ寒さを感知する機能が低下したり、体温調節能力も低下していきます。暑いときはクーラーを使い、室内でも熱中症にならないよう水分補給をこまめにしてあげましょう。ミニチュアダックスフンドは短足のため地面との距離が近く、暑さを感じやすいので、夏場のお散歩は比較的涼しい夕方や夜、または早朝に行くようにするなど注意が必要です。
寒いときには犬用ヒーターや湯たんぽなどの暖房器具を活用したり、毛布をかけてあげるなどしてこれまで以上に室温と湿度管理に注意してあげましょう。愛犬の様子を日頃から観察しておくことで、少しの変化にも気づいてあげられるようにすることが大切です。
温度・湿度対策について詳しくはこちらの記事をチェック
2.食事に気を使う
老犬になったミニチュアダックスフンドには、高タンパク低カロリーな食事を意識して与えるようにしましょう。また、消化機能が低下し、嘔吐や下痢などを引き起こしやすくなるので、消化吸収しやすい高齢犬用のドックフードをあげるようにしてください。食欲がない場合は、ドッグフードをふやかしてあげることで食べてくれることもあります。手作りの流動食などもおすすめです。
老犬になれば、筋肉が衰え運動量が減り、基礎代謝も低下していくため、フードやおやつは適量を守り、肥満をしっかりと予防しましょう。椎間板ヘルニアや、糖尿病、白内障などは肥満が原因で発症する可能性が高いので普段の食事管理が大切です。
可哀想だと甘やかしていると、後々愛犬を苦しめることになってしまうので、ぐっと堪えておやつもご飯も適量を与えるようにしましょう。
老犬の食事についてはこちらの記事をチェック
3.段差を減らしてあげる
段差でつまずかないように犬のカラダにあった緩やかなスロープを設置したり、階段や玄関口など転落しそうな箇所には、近づけないようフェンスなどを設置しましょう。犬がぶつかる可能性のある家具や柱などにクッション材を付けることも有効です。
ミニチュアダックスフンドの目の高さになってみて、生活している室内を確認してみると思わぬ危険な箇所が発見できるかもしれません。
ミニチュアダックスフンドの老犬が気をつけたい病気について
犬も人間も加齢によって、様々な身体機能が低下していくため病気や怪我を発症しやすくなります。特にミニチュアダックスフンドの老犬がかかりやすい病気にはどのようなものがあるのでしょうか?ご紹介していきます。
1.目の病気
ミニチュアダックスフンドは目の病気にかかりやすく、特に老犬に多い疾患が、白内障や緑内障、角膜炎などです。
白内障は、レンズの役割を果たしている水晶体が白く濁り、視力が低下していきます。遺伝的要因で若いうちから発症することもありますが、糖尿病や加齢などが原因でも発症します。緑内障は、眼球内の水分(眼房水)の排出障害によって、眼圧が上がり目の痛みや失明を引き起こす病気です。角膜炎は、眼球に傷がついたり、乾燥、細菌感染などによって生じる表面の膜に炎症が起きた状態のことを言います。
2.椎間板ヘルニア
ミニチュアダックスフンドは、短足胴長のユーモラスな体型が人気の理由のひとつですが、その体型によって椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種となっています。椎間板ヘルニアとは、椎間板が本来あるべき場所から外れてしまうことで神経を圧迫している状態のことを言い、痛みや麻痺などの様々な神経障害を引き起こします。遺伝や過度な運動、ケガ、肥満などが原因で起こるほかに、老化によって背骨が変形してしまうことが原因でも発症します。
3.アレルギー
どんな犬種にも可能性はありますが、ミニチュアダックスフンドは食物アレルギーを発症しやすいとされています。執拗に痒がっていたり、目や口の周りが赤い、脱毛箇所が見られるような場合は動物病院へ連れて行きましょう。
ミニチュアダックスフンドが気をつけたいその他の病気はこちらの記事をチェック
ミニチュアダックスフンドの老犬ライフを助けるアイテムを活用しよう
老犬になると体力が落ちて足腰が弱ってきてしまい、これまで出来ていたことが少しずつ出来なくなっていきます。年老いた愛犬の健康を守り、老犬ライフを過ごしやすくする便利なアイテムを2つだけ厳選してご紹介します。
1.寝たきりや姿勢維持が難しいときの食事補助に
足腰が弱くなり自力で立ち上がるのが難しかったり、動くのが億劫になった老犬への餌やりに便利な持ち手がついた食器です。片手で食器を持って、愛犬を支えながら与えることができます。犬側が低くなっている斜め設計で、ウェットフードでも食べやすくなっています。床や食器台などに置いてもずれないように、滑り止めパッド付きなので持ち手を使わなくても使用することができる2WAYタイプで便利です。
- 商品名:ペティオ (Petio) ずっとね 持ち手付食器
2.日常的な昇り降りからケアできる!MADE IN JAPANの優れもの
こちらは、短足胴長のミニチュアダックスフンドでも昇り降りをしやすいサイズで設計されたドッグステップです。高さのあるところからジャンプして昇り降りしていると、ヘルニアや骨折などの原因になりかねません。ソファやベッドなどミニチュアダックスフンドが、日常的に昇り降りする場所に設置してあげれば、カラダにかかる負担を減らすことができます。
- 商品名:セルタン ドッグステップ 4段 PVCブラウン
介護に役立つアイテムはこちらの記事もチェック
老犬になってもミニチュアダックスフンドと快適な生活を!
愛犬が高齢期に近づきはじめたら、これまでよりも一層、変化に注意して観察し、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。先回りして住環境を整えておいたり、役立つアイテムを準備しておくと、いざ老化の症状が出始めたときでも慌てずに済みます。もしもの時に備えてペット保険の加入を検討するのも一つの手です。加入するには様々な条件があるので、元気なうちに今後のことを見据えておくことが大切になります。愛犬に健康で長生きしてもらうために、飼い主が細かな気配りをして、快適に楽しく暮らせるようにしてあげましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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