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犬にいちごを食べさせても平気?適量や食べさせる際の注意点を解説

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甘酸っぱくて美味しく、ビタミンCが豊富なことで知られているいちごは、犬が食べても大丈夫な果物です。しかし、たくさん与えすぎると健康を損ねることがあるので、与え方に気をつける必要があります。

今回は、いちごに含まれる栄養素や与える際の注意点、愛犬に作ってあげたい、いちごを使ったおすすめのおやつレシピをご紹介します。

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目次

  1. いちごは犬に食べさせても大丈夫!
  2. 犬にいちごを与える際は量に注意しよう
  3. いちごの与え方
  4. 愛犬のためのいちごを使ったレシピ
  5. 犬にいちごを与える際のちょっと気になるQ&A
  6. いちごを上手に取り入れて健康をサポート

いちごは犬に食べさせても大丈夫!

いちご

 犬がいちごを食べるのは、少量であれば問題ありませんいちごには、犬にとってメリットとなる栄養素が含まれています。そのため、適量を与えれば健康維持に役立ちます。 

いちごの栄養素・成分を紹介

 いちごに含まれている栄養素や成分について見ていきましょう。 

ビタミンC

 いちごには、100gあたりビタミンCが約62mgと豊富に含まれています。その含有量はレモンよりも多く、果物の中でトップクラスですビタミンCは抗酸化作用が高いことで知られているほか、鉄分の吸収の促進や皮膚を健康に保つ働きもしています。(※1)

犬は体内でビタミンCを合成できますが、年齢に伴い合成能力が低下し、不足ぎみになることもあるので、ビタミンCの補給に役立ちます。

葉酸

 葉酸はビタミンB群の一種で、DNAの合成に必要な栄養素です。また、赤血球の産生にも関与しており、貧血予防に役立ちます。(※2) 

アントシアニン

 いちごに含まれる色素成分のアントシアニンは、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用が高く、老化の予防や免疫機能を正常に保つ働きがあります。(※3) 

ペクチン

水溶性の食物繊維です。食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをしてくれます。 

カリウム

カリウムにはナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、体液の浸透圧を調整したりといった働きがあります。この他にも心臓や神経、筋肉の動きにも関係しています。 

犬にいちごを与える際は量に注意しよう

苺

 犬にいちごを食べさせる際の注意点を、頭に入れておきましょう。 

いちごを与える際の目安量

 栄養が豊富に含まれているいちごですが、与えすぎると健康に影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。基本的に与える際のいちごの目安量は、以下とされています。 

  • 体重3~5kgの場合:15g(約1粒まで)
  • 体重10kgの場合:45g(約3粒まで)
  • 体重15kgの場合:60g(約4粒まで)
  • 体重20kgの場合:75g(約5粒まで)
  • 体重30kgの場合:105g(約7粒まで)
  • 体重40kgの場合:135g(約9粒まで)

 ただし、食べ慣れないものを摂取すると、体調不良になることもあるので、最初は少量にして大丈夫かどうか様子を見て食べさせるようにしましょう。 

たくさん与えると下痢になる可能性あり

 いちごには、食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内環境を整える働きをしてくれますが、摂りすぎると下痢をすることがあるので、目安量以上はいちごを与えないようにしましょう。 

アレルギーに注意

 いちごはバラ科の果物で、犬の中にはバラ科のアレルギーを持っている犬もいます。そのため、いちごと同じバラ科であるリンゴやサクランボ、ナシや桃などを食べてアレルギー反応を示したことがある場合は、与えるのを控えたほうがよいでしょう。 

キシリトールにもやや注意が必要

 キシリトールは、犬が大量に摂取すると低血糖を起こすことがある成分で、いちごにも含まれています。とはいえ、いちご1粒あたりに含まれるキシリトールの量は微量なので、数粒食べた程度では問題ありません。いちごを何十粒も大量にあげると危険な状態におちいる恐れがあるので、少量あげる程度にとどめるようにしましょう。 

いちごの与え方

苺

へたは必ず取り除く

犬にいちごを与える際は、人間が食べるときと同じように、必ず水で洗い、へたを切り取ってから与えましょう。いちごのへたは固く、消化しにくいためです。 

細かく刻んでから与える

小さい実なのでそのまま与えたくなりますが、犬は丸呑みしてしまいます。喉に詰まる恐れがあるのでかならず刻むか、潰したりしてから与えましょう。 

愛犬のためのいちごを使ったレシピ

苺

 ここでは、愛犬のために作ってあげたい、いちごを使ったおすすめレシピをご紹介します。 

いちごとヨーグルトのマドレーヌ

苺とマドレーヌ

特別なときのおやつとして、いちごとヨーグルトのマドレーヌを愛犬に作ってあげてはいかがでしょうか。

<材料>

  • 薄力粉:50g
  • ベーキングパウダー:小さじ1/2
  • 低脂肪牛乳:小さじ1
  • オリーブオイル:大さじ2
  • 卵:1個
  • 無糖ヨーグルト:30g
  • いちご:4粒

*小さめのマドレーヌ型20~30個分  

作り方> 

  1. オーブンを200度に温めておく。
  2. いちごを5mm角くらいに小さくカットする。
  3. ボールに卵を入れて溶きほぐし、牛乳、オリーブオイル、ヨーグルトを加えてよく混ぜる。
  4. ③で混ぜたものに薄力粉とベーキングパウダーをふるいながら入れて混ぜ合わせ、カットしたいちごを加えて軽く混ぜる。
  5. 型に流し入れ、200度で4分焼いたのち、180度に下げてうっすら焼き色がつくまで3〜6分焼く。

いちごヨーグルト

苺ヨーグルト

 とにかくササッと簡単に作れるのが、いちごヨーグルトです。無糖のヨーグルトに小さくカットしたいちごを混ぜるだけで、おやつが出来上がります。

ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌が含まれており、腸内環境を整える働きをしてくれるので、ヨーグルトいちごはおすすめの組み合わせです。 

犬にいちごを与える際のちょっと気になるQ&A

首をかしげる犬

Q.いちごを温めてあげても大丈夫?

A.いちごを温めて与えても問題なし。でも・・・

苺を温めて与えても問題はありませんが、苺の栄養カリウムは熱に弱く、加熱されることで失われてしまいます。せっかくいちごを与えてもほとんどカリウムの効果はなくなってしまいますので基本的にはそのまま与えるで大丈夫です。

Q.冷凍したいちごを与えても大丈夫?

A.冷凍のいちごを与えるのはあまりオススメできない!

夏場など暑い時期は冷たい状態で与えたくなりますよね。原材料が苺だけであれば食べさせても問題ありませんが、冷たいものを食べ過ぎると下痢をする可能性があるので、解凍してから与える方法がおすすめです。

Q.ドライフルーツの苺を犬に与えるのは?

A.ドライフルーツの苺を犬に与えてもOK!でも栄養摂取が目的なら・・

 おやつの保存食としてドライフルーツを使用することは問題はありません。長期間保存できることからドライフルーツなどの加工品は重宝されますよね。

しかしドライフルーツもその加工途中で熱が加えられます。そのため、生のいちごに含まれていた成分が失われてしまっている場合があります。栄養を取らせたくて与える場合には生のままが一番効率的です。

また砂糖が使われているドライフルーツは糖分の取り過ぎになってしまう場合があるので砂糖不使用をおすすめします。

Q.いちごの加工品は与えても大丈夫?

A.人用に作られた加工品を与えるのは×

人用に作られた苺ジャムやゼリー、ヨーグルトなどの加工品は、犬にとっては多すぎる糖分が含まれているので肥満の原因になります。肥満になった犬を痩せさせるのはとても大変なので砂糖が沢山使われた加工品は与えない方がいいです。

いちごを上手に取り入れて健康をサポート

苺

 いちごには、ビタミンCや葉酸、アントシアニンなど、犬の健康維持をサポートしてくれる栄養素が含まれています。

ただし、一度にたくさん与えてしまうと、下痢やキシリトール中毒を起こす恐れがあるので、いちごは少量食べさせる程度にしておきましょう。

<参考文献>

(※1)(※2)厚生労働省 水溶性ビタミン

(※3)厚生労働省 e-ヘルスネット

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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