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オクラは犬が食べても大丈夫な野菜!与える際の注意点を知って食事に取り入れてみよう

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ネバネバシャキシャキとした食感が特徴のオクラ。夏バテ予防に効果的な成分が含まれているため、暑い季節になると積極的に食事に取り入れるという方も多いのではないでしょうか。美容やダイエットにもおすすめされる食材でもあり、人間にとってうれしい成分が豊富なオクラは、犬に食べさせても大丈夫な野菜の1つです。ただし与え方には注意が必要になります。本記事ではオクラを犬に与えるメリットや与える際の注意点についてご紹介します。

オクラは犬が食べても大丈夫な野菜!与える際の注意点を知って食事に取り入れてみよう

目次

  1. オクラは犬に与えてもいい野菜!
  2. オクラを犬に与えるメリットは?
  3. オクラを犬に与える際の注意点
  4. 栄養豊富なオクラを愛犬のごはんに取り入れてみよう!

オクラは犬に与えてもいい野菜!

オクラ

オクラは犬が中毒を起こす成分が含まれていないため、食べさせても大丈夫な食べ物です。加熱した場合はもちろん、生のままでも与えることができます。

生のオクラは可食部100g中、約90gが水分(※1)だとされており、暑い時期や水を飲みたがらない場合の水分補給として与えてみるのもよいでしょう。

※1【参考】野菜情報サイト野菜ナビ 水分量の多い順 一般野菜

与えてもいい部分は?

オクラは犬に与えてもいい食材ではありますが、与えるのを避けるべき部分もあります。「実」、「種」、「ヘタ」それぞれについて見ていきましょう。 

実の部分は与えても問題はありません。ただし、産毛は取り除いてあげるのがベターです。わたしたちがオクラを食べるときには、下ごしらえとしてまな板の上で塩と一緒にオクラを転がし産毛を除去すると思いますが、愛犬に与える際には塩の残留が心配なので、できれば塩を使わずに産毛を取り除きましょう。

ネットに入ったままのオクラ同士をこすり合わせるように流水で洗うと、産毛が簡単・綺麗にとれるのでおすすめです。

種の部分も与えても問題はありません。ただし、消化されにくいと言われているので、細かく刻んであげるとよいでしょう。

ヘタ

ヘタの部分は固く、消化に悪いので取り除いてください。 

オクラに多く含まれる成分

オクラにはさまざまな成分が含まれていますが、特に多く含まれている栄養素は以下の通りです。 

 食物繊維(総量) 

 5.0g         

 カリウム 

 280㎎ 

 カルシウム 

 92㎎ 

 マグネシウム 

 51㎎ 

 β-カロテン

 520μg 

 ビタミンK 

 66μg 

 葉酸 

 110μg 

【参考】食品成分データベース 食品詳細【出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年】

オクラを犬に与えるメリットは?

犬

オクラには食物繊維をはじめ、ミネラルやβ-カロテン、ビタミンK、葉酸などの成分が豊富に含まれています。それぞれの栄養素を摂取することにより期待できる効果を簡単にご紹介します。 

食物繊維

オクラの特徴でもあるネバネバは、食物繊維であるペクチンなどの多糖類によるものだとされています。ペクチンは水溶性の食物繊維のため、腸内環境を整え、便秘や下痢などの改善が期待できるほか、犬の血糖値の上昇を抑えるという報告(※2)もあるようです。 

※2【参考】  ケンブリッジ大学出版局 「Dietary fibre fermentability but not viscosity elicited the ‘second-meal effect’ in healthy adult dogs」

ミネラル

カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルも豊富に含まれています。ミネラルはさまざまな役割があり、犬にとって必要不可欠な栄養素ですが、犬はこれらのミネラルを体内で作ることができないため、日々の食事で摂取しなければいけません。

ミネラルが不足すると脱毛や食欲不振、疲れやすくなる、体重減少、痙攣などさまざまな症状が見られるようになります。そのため、犬にとって必要不可欠なミネラルが豊富に含まれているオクラは健康維持に役立つ食べ物だと言えるでしょう。

とはいえ、ミネラルは過剰摂取することによる弊害もあるので、バランスが重要です。また、腎臓が悪い犬はミネラルを摂りすぎることでかえって悪影響となったり、腎臓に負担がかかってしまうので注意しなければいけません。

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β-カロテン

β-カロテンには抗酸化作用があり、ストレスや紫外線などの外的刺激によって発生する活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素が増えると細胞にダメージを与え、老化の原因となったりガンなどの原因となると考えられていますが、そこで活躍するのがβ-カロテンです。

また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力の維持や健康な皮膚・粘膜・被毛を維持するサポートをしてくれる栄養素です。

ビタミンK

ビタミンKは脂溶性ビタミンで、血液の凝固や骨を丈夫にする役割を持つほか、さまざまな酵素の補助として働きます。そのため、酵素の活動に欠かせません。犬は腸内細菌によってビタミンKが合成されますが、それだけでは1日に必要な量を賄うことが難しいため、食事から摂取することが推奨される栄養素です。とはいえ、総合栄養食であるドッグフードを食べている場合には欠乏症に陥ることはないとされています。

葉酸

葉酸は水溶性ビタミンで、神経組織の発達や貧血予防の効果が期待できる栄養素です。妊婦さんは貧血予防や赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを軽減するために通常の成人よりも葉酸を摂るように推奨されていますが、犬の場合も胎仔の健全な発育のために欠かせない栄養素だと言われています。

オクラを犬に与える際の注意点

オクラ

生のままでも加熱してもOKなオクラですが、犬にオクラを与える際にはいくつか注意点があります。それぞれ見ていきましょう。

与えすぎに注意

先述した通りオクラは食物繊維が豊富な野菜です。食物繊維は便秘の解消に役立つと言われる一方で、犬は食物繊維の消化が苦手なので、大量に食べると下痢の原因となる場合があります。また、腎臓病を患っている場合にはカリウムが含まれているオクラが負担になってしまうことがあるので、与える前にかかりつけ医に相談するようにしてください。

与える量は普段のドッグフードにトッピングする程度にしましょう。

アレルギーの可能性も

オクラに限らず、タンパク質が含まれている食べ物を与えるときには食物アレルギーに注意が必要です。万が一食物アレルギーだった場合には体を痒がるほか、嘔吐や下痢といった消化器症状を伴います。

はじめは少量に留め、愛犬の様子に変化がないかよく観察するようにしてください。オクラに含まれるたんぱく質は少ないため、アレルギー反応を示すのは稀だと言われていますが、可能性は0ではないので、心配な場合には食べさせないのも1つです。

細かく刻もう

愛犬にオクラを与える際には食べやすいサイズにしてあげましょう。特に生のまま与える場合は固くて消化に悪いので、細かく刻んであげるのが望ましいです。犬は丸飲みすることも珍しくないので、喉や食道に詰まらせてしまうリスクを軽減するためにも小さくしてから与えるようにしてください。

消化を助けるなら加熱しよう

オクラは生でも与えられますが、加熱調理をすると柔らかくなり消化の助けとなるのでおすすめです。オクラは種表面に並んでいる細胞構造が水分が流出するのを防ぐ役割をしていると言われており、生のオクラと茹でたオクラでは栄養素があまり変わらないと言われています。(※3)そうはいっても、長時間茹ですぎると水溶性の栄養素は溶け出してしまうので、湯通しする場合は40秒程度に留めましょう。カットするのは加熱してからが◎。

※3【参考】VEGEDAY [オクラの栄養]生と茹での違いと、おひたしなど簡単レシピ付き

子犬や老犬は注意

子犬は消化器官が未発達であり、老犬は消化器官が衰えているため、消化不良を起こしやすいです。繊維質が多い食べ物を食べるとお腹の調子を崩してしまうことも珍しくないので、積極的に与える必要はないでしょう。

また、シニアの場合は腎不全や心疾患を患っていることが多く、カリウムなどのミネラルが豊富な野菜を食べてしまうことで病状が悪化してしまうこともあります。持病がある場合には、事前にかかりつけ医に相談するようにしてください。

オクラは犬の健康に役立つ成分が豊富なので、どうしても与えたいという場合には生のままではなく、加熱して小さくカットし、消化しやすい状態で食べさせるようにしましょう。

栄養豊富なオクラを愛犬のごはんに取り入れてみよう!

犬

わたしたち人間にとって夏バテ予防やダイエットの味方であるオクラは犬も食べることができる野菜です。生でも加熱しても大丈夫ですが、与える際には気を付けなければいけないこともあるので、愛犬に食べさせる際にはあらかじめ注意点を頭にいれておきましょう。

低カロリーで水分量が豊富であることや、犬の身体にメリットのある栄養素を多く含んでいることなど踏まえると、状況に応じて与えることで犬の健康に役立つ期待ができる野菜と言えます。

ただし、まれにアレルギー反応を示すことがあるほか、食べ過ぎにより消化不良を起こし下痢となってしまうこともあるので注意が必要です。また、持病がある場合には与えることでかえって不調を招いてしまうこともあるので、その場合には獣医師に相談してください。

オクラは独特の食感のため、苦手な子もいるようです。犬にとってオクラは絶対に食べなければいけないものではないので、食いつきが悪かった場合には無理に与えないようにしましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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