犬が痩せる6つの原因と考えられる7つの病気!病院受診の目安は?

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「愛犬が食欲はあるのに痩せる」「愛犬の食欲がなくなり痩せる」など、これまでと比べて愛犬が痩せてしまい悩んでいませんか?

犬が痩せる原因は、発情期や季節の変化など一時的なものだけでなく、病気が隠れている可能性もあるので注意が必要です。

本記事では犬が痩せる6つの原因と、考えられる7つの病気について解説していきます。

また動物病院を受診する目安についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

犬が痩せる6つの原因と考えられる7つの病気!病院受診の目安は?

目次

  1. 犬が痩せる原因は?
  2. 犬が痩せるときに考えられる病気
  3. こんな症状が見られたら病院へ
  4. 犬が痩せたかどうかを確かめる方法
  5. 犬が痩せるときの対処法
  6. まとめ

犬が痩せる原因は?

首をかしげる犬

愛犬が痩せてしまうと、悪い病気ではないかと不安になってしまいますよね。

犬が痩せる原因には発情期や季節の変化など一時的なもの以外にも、重篤な病気が隠れていることがあります。

ここでは「食欲がなくて痩せる場合」と「食欲があるのに痩せる場合」に分けて、犬が痩せる原因について見ていきましょう。

食欲がなくて痩せる場合

食欲がなくて痩せる場合、以下の原因が考えられます。

  1. 発情期
  2. 季節の変化
  3. ストレス
  4. 病気

それぞれの原因について詳しく解説していきます。

発情期

愛犬がメス犬の場合は「発情期」が原因で痩せることがあります。

なぜなら発情期のメス犬は落ち着きがなくなり、食欲が落ち痩せてしまうことがあるからです。

またオス犬の場合は発情期のメス犬が出すフェロモンに反応し、食欲が減って痩せてしまうことがあります。

発情期が原因の場合は、発情期が終わると食欲が出てきて体重も元に戻っていくでしょう。

季節の変化

「季節の変化」も犬が痩せる原因の一つです。

例えば夏になると、夏バテで食欲がなくなって痩せてしまう犬がいます。

また冬になると、体温を維持しようと消費カロリーが多くなってしまい痩せてしまう犬もいるのです。

ストレス

犬はストレスを感じると食欲が低下し痩せてしまうことがあります。

犬は以下の5つのことが原因でストレスを感じることがあります。

  • 飼い主とのコミュニケーション不足
  • 引越しや飼い主の出産など環境の変化
  • 旅行やほかの犬との遭遇などの刺激
  • ペットホテルでの宿泊や入院
  • 運動不足や過剰な運動

当てはまることはありませんか?

ストレスが原因で食欲が落ちてしまった場合は、ストレスを解消してあげることで食欲が戻ります。

病気

犬の食欲が落ちて痩せる場合で「発情期」「季節の変化」「ストレス」のいずれにも該当しない場合は、何かしらの病気が原因である可能性があります。

あとで詳しく解説しますが、病気が原因で痩せてしまう場合は、食欲の低下や体重減少以外にもさまざまな症状がでます。

食欲があるのに痩せる場合

食欲があるにも関わらず痩せてしまう原因には、以下の2つが考えられます。

  1. 老化に伴う筋肉量の低下
  2. 病気

 それぞれの原因について詳しく解説していきます。 

老化に伴う筋肉量の低下

犬は7~8歳になるとシニア期に突入します。

シニア期に入ると徐々に運動量が減り、特に14~15歳以上になると運動量が減って筋肉量が低下してしまうのです。

そのため、筋肉量が低下すると食欲があってもゆっくりと痩せていきます。

また老化が原因で消化器官の動きが悪くなり、消化と吸収が上手にできず痩せてしまうこともあります。

病気

食欲があるのに痩せてしまう場合は、糖尿病や寄生虫感染などの病気にかかっている可能性があります。 

犬が痩せるときに考えられる病気

うつむく子犬

 犬が痩せるときに考えられる病気には以下のようなものがあります。
 

  1. 口腔内の病気
  2. 腫瘍
  3. 糖尿病
  4. 消化器疾患
  5. 寄生虫感染
  6. 腎臓病
  7. 甲状腺機能亢進症

それぞれの病気について詳しく見ていきましょう。

口腔内の病気

口内炎や歯周病など口腔内の病気になってしまうと、食欲があっても痛みで食べられなくなってしまい痩せてしまうことがあります。

口内炎になると、口周りを触ると痛がったりよだれがでることもあります。

また歯周病になると、口臭・歯肉の腫れ・出血・歯が抜けるなどの症状が表れることもあるでしょう。

特に歯周病は進行すると下顎の骨が骨折したり、鼻炎・心臓病・腎臓病を引きこす原因になるので注意が必要です。

腫瘍

腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍がありますが、悪性腫瘍になってしまうと食欲の低下・体重減少・貧血・衰弱などの症状が表れます。

これらの症状はがん細胞から分泌される物質「がん性悪液質(あくえきしつ)」が原因とされています。

悪性腫瘍ができると食欲があって栄養をしっかり摂っていても痩せてしまうのです。

糖尿病

食欲はあるのに痩せてしまう場合、糖尿病の初期症状かもしれません。

糖尿病になると筋肉量が低下してしまい、食べても痩せていきます。

糖尿病はシニア期の犬が発症しやすい病気で、痩せること以外にも多飲多尿などの症状も見られます。

糖尿病が進行すると白内障や膵臓・肝臓疾患などさまざまな合併症を引き起こしてしまうので注意が必要です。

消化器疾患

消化器疾患があると、食欲があっても栄養が吸収されずに痩せてしまうケースがあります。

痩せる以外にも下痢や嘔吐などの症状がある場合は、消化器の疾患かもしれません。

寄生虫感染

食欲があって食べれているのに痩せてしまう場合、寄生虫に感染している可能性があります。

寄生虫に感染していると栄養の吸収を寄生虫が邪魔をするので、ゆっくり痩せていきます。

腎臓病

腎臓病になると排泄機能や代謝機能が正常に機能しなくなります。

腎臓病になると痩せてしまうだけでなく、下痢・嘔吐・無気力などの症状が表れます。

腎臓病は症状が進行すると脱水状態となり、異常な痩せ方をすることがあるので注意が必要です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは甲状腺の異常により起きる病気です。

甲状腺機能亢進症になると一時的に食欲が増えてガツガツ食べるようになりますが、それにも関わらず痩せてしまいます。

甲状腺機能亢進症には食欲増進や体重の減少以外にも、脱毛・嘔吐・下痢・多飲多尿・元気がなくなる・興奮して攻撃的になるなど、さまざまな症状が表れます。

こんな症状が見られたら病院へ

横になる犬

犬が痩せてしまい、以下のような症状が見られたら動物病院を受診してください。

  • 急激に痩せる・痩せすぎ
  • 突然食欲がなくなった
  • 嘔吐や下痢がみられる
  • 多飲・頻尿になる
  • 脱毛がみられる

もし発情期・季節の変化・ストレスなど、病気以外の原因がはっきりしている場合は様子を見てもよいでしょう。

急激に痩せる・痩せすぎ

愛犬が急激に痩せる・これまでと比べて痩せすぎた場合は病院を受診してください。

急激に痩せる・痩せすぎの目安としては、食事制限をしていないにも関わらず1カ月で元の体重より3~5%以上の体重減少です。

または体を触ったときに、以前よりもあばら骨や背骨が出ていたら病院を受診する目安となります。

突然食欲がなくなった

昨日まで普通に食べていたのに今日になっていきなり食べなくなったなど、突然食欲がなくなった場合は病院を受診してください。

口腔内の病気や腫瘍など、何かしらの病気が隠れている可能性があります。

嘔吐や下痢がみられる

痩せるだけでなく嘔吐や下痢が見られる場合、消化器疾患・腎臓病・甲状腺の病気などが隠れている可能性があるので病院を受診してください。

多尿・頻尿になった

犬が痩せてしまい、いつもより水を飲む量・おしっこの回数が明らかに多い場合は病院を受診してください。

体重の減少と多飲多尿が見られる場合、糖尿病や腎臓病などが疑われます。

脱毛がみられる

痩せると同時に脱毛がみられる場合も病院を受診してください。

糖尿病・消火器疾患・腎臓疾患・悪性腫瘍などの病気が隠れている可能性があります。

犬が痩せたかどうかを確かめる方法

人間に触られる犬

ここでは犬が痩せたかどうかを確かめる2つの方法について詳しく解説していきます。

体重を測る

犬が痩せたかどうかを確かめる1つ目の方法は体重を測ることです。

自宅で愛犬の体重を測る場合は、まず愛犬を抱っこした状態で体重計に乗ります。

その後に飼い主自身の体重を測り、愛犬を抱っこした状態での体重から自分の体重を引いてください。

愛犬の細かい体重変化に気づくためにも、1週間に1回は体重測定することをおすすめします。

BCSを確かめる

BCSとは「ボディコンディションスコア」の略です。

BCSでは犬を真横から見る見た目と犬を触ったときの感触で、犬の痩せすぎ・太りすぎを5段階もしくは9段階で評価しています。

環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」[動物の愛護と適切な管理]
出典: www.env.go.jp
環境省_パンフレット「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」[動物の愛護と適切な管理]

上図は5段階評価のBCSです。

5段階の場合はBCS3が理想体型となり、BCS2やBCS1になると痩せていることになります。

犬が痩せるときの対処法

犬を抱きしめる犬

犬が痩せるときに飼い主が行うべき対処法は以下のとおりです。

  • 体重や食生活を記録する
  • 食事量や食事内容を見直す
  • 動物病院を受診する

それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。

体重や食生活を記録する

愛犬が痩せてしまう場合は、体重や食生活をノートなどに記録していきましょう。

食事に関して記録する項目は以下を参考にしてください。

  • 与えた食事量
  • 与えた食事の内容
  • 食べた食事量
  • 食いつき方
  • 食べるのにかかった時間

体重に関してはできれば1週間、最低でも2週間に1回は体重測定を行い記録するようにしてください。

食事を見直す

 愛犬が痩せた場合、これまでの食事量や食事の内容を変えてみましょう。 

食事量を変える

愛犬が痩せてしまうのであれば、現在の食事量が適切かどうかを確認します。

食事量を計算するには、まず「安静時のエネルギー要求量」と「1日当たりのエネルギー要求量」を計算します。

それぞれの計算方法は以下のとおりです。

  • 安静時のエネルギー要求量=体重(㎏)×30+70
  • 1日当たりのエネルギー要求量=安静時のエネルギー要求量×係数

1日当たりのエネルギー要求量を計算する際に使う「係数」は、成犬で1.6~1.8となっています。

しかし係数は犬の年齢などによって異なるので、詳しい数値は獣医師に聞いてください。

1日当たりのエネルギー要求量が計算できたら、1日当たりの食事量を以下の計算式で出します。

  • 1日当たりの食事量=1日当たりのエネルギー要求量÷ドッグフードの100gのカロリー×100

現在与えている食事量が1日当たりの食事量より少ないのであれば、食事量を増やすようにしてください。

食事の内容を変える

愛犬が痩せた場合は食事の内容も変えてみましょう。

犬の体重を増やすためには、良質な動物性たんぱく質を主原料としているフードや高カロリーなものがおすすめです。

また食事にプラスして栄養価の高い栄養補助食材、腸内環境を整えて消化吸収をサポートするサプリメントを併用するのもよいでしょう。

動物病院を受診する

犬が痩せてしまったら自己判断するのではなく、一度動物病院を受診することをおすすめします。

動物病院で体重測定や触診をしてもらい、愛犬の体重や体型が正常かどうかを獣医に判断してもらいましょう。

また痩せる以外の症状がある場合は、各種検査をしてもらい病気が隠れていないか診てもらうようにしてください。

まとめ

伏せるフレンチブルドッグ

犬が痩せる原因には一過性のものだけではなく、さまざまな病気が隠れていることがあります。

愛犬が急激に痩せた・痩せすぎている・体重減少以外の症状があるのであれば、早めに動物病院を受診して診察してもらうようにしてください。

病院を受診して病気が見つからなければ、食事量や食事内容を見直して体重管理をしてあげましょう。

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