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犬の後ろ足が震える原因は?想定される病気や対処法についても解説

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愛犬の後ろ足が震えているのを見ると、どこか体調が悪いのかと不安になりますよね。

しかし足の震えは環境や年齢によってよく見られる症状でもあります。

ここでは犬の後ろ足が震える原因や考えられる病気、震えるときの対処法について解説します。

犬の後ろ足が震える原因は?想定される病気や対処法についても解説
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目次

  1. 犬の後ろ足が震える原因
  2. 犬の足が震える原因となる病気
  3. 犬の足が震えるときの対処法
  4. まとめ

犬の後ろ足が震える原因

犬の後ろ足が震える原因は

犬の後ろ足が震える原因には、生理的要因と身体的要因が考えられます。

それぞれの要因について見ていきましょう。

生理的要因

生理的要因とは環境の変化などにより身体の内面に変化が生じ、後ろ足が震える現象です。

生理要因の例としては、以下の4つが挙げられます。

  • 寒さ
  • 恐怖や不安、警戒心
  • ストレス
  • 興奮

順番に見ていきましょう。

寒さ

犬の後ろ足が震える生理的要因のひとつは、寒さです。

寒さを感じると犬は熱を生み出して体温を上げようとするため、筋肉を震わせます。

犬は人間よりも平均体温が高いため寒さに強いと思われがちですが、現代の犬のほとんどが室内の快適な環境で飼育されているため、気温変化には弱い場合があります。

この後紹介しますが、大きな音や初めて行った場所で緊張している場合などでも震えは起こるため判断は難しいですが、いつもと比べて気温が低く、他に要因が思いつかない場合、寒さで震えている場合が考えられるでしょう。

不安や恐怖、警戒心

犬の後ろ足が震える生理的な要因に、恐怖や不安、警戒心があります。

震えのほかにも飼い主さんと目線を合わせなかったり、耳や尻尾を下げ、腰が引けていたりする行動を見せる場合、恐怖を感じている可能性が高いといえるでしょう。

恐怖や不安、警戒心は愛犬のストレスの原因となります。

飼い主さんは普段から愛犬の苦手な場所や物を知り、近づかないよう工夫することが大切です。

ストレス

犬の後ろ足が震える生理的な要因として挙げられるのが、ストレスです。

上記の恐怖や不安、警戒心もストレスの原因ともなりますが、ほかにも環境の変化などで緊張している場合も考えられます。

ストレスを感じると身体を震わせて常に緊張している状態となるだけでなく、食欲不振や元気消失、免疫力の低下などの症状も引き起こします。

特に免疫力が低下した場合さまざまな病気を引き起こす可能性があるため、飼い主さんは犬がストレスを感じていないか常に観察しておくことが大切です。

興奮

興奮も、犬の後ろ足が震える生理的な要因です。

興奮によって震えている場合、身体の中から湧き上がる喜びや楽しさの感情が抑えられず、震えとして出ていることが考えられます。

愛犬にとって大好きな人に会ったり楽しみにしている場所に連れて行ったりした際に震えていたら、興奮による気持ちの高揚や武者震いだと考えられるでしょう。

気持ちが落ち着くと同時に震えも収まる可能性が高いため心配する必要はあまりありませんが、興奮のあまり飼い主さんの指示をきかなくなってしまう犬もいます。

最後の対処法でも紹介しますが、興奮時でも飼い主さんの指示に従えるようしつけを行っておくといいでしょう。

身体的要因

身体的要因とは、身体に加わった外部からの刺激により後ろ足が震える現象です。

身体的要因の例として、以下の3つが考えられます。

  • 加齢による筋力の低下
  • ケガや痛み
  • 病気

順番に見ていきましょう。

加齢による筋力の低下

犬の後ろ足が震える身体的要因として考えられるのが、加齢による筋肉の低下です。

私たち人間と同じく犬も年を重ねるごとに筋肉が衰え、自分の体重が支えられなくなってきます。

犬によっていつ肉体のピークを迎えるかは定かではありませんが、一般的に7歳を過ぎるとシニアと呼ばれる時期に入るため、その頃から筋力の低下が訪れると考えておくといいでしょう。

加齢による筋力低下は、若いうちからのトレーニングで緩やかにすることも可能です。

対処法でも述べますが、愛犬に無理のない範囲で適度な運動を行い、筋力低下を予防しましょう。

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ケガや痛み

犬の後ろ足が震える身体的要因に、ケガや痛みがあります。

前述した生理的要因や年齢による筋力低下に当てはまらない場合、身体のどこかにケガをしていることも考え、愛犬をしっかりと観察しましょう。

痛みを感じて後ろ足を震わせている場合、触ろうとすると唸ったり攻撃的になったりする可能性もあります。

どこか痛みがあるが特定できない場合、無理して探すことはやめましょう。

動物病院に相談に行き、どこか痛みを感じているようだが特定できない旨を伝えて診察を受けるようにしてください。

病気

犬の後ろ足が震える身体的要因に、病気があります。

生理的要因やほかの身体的要因を前提として探してみても後ろ足の震えが特定できない場合、病気の可能性も視野にいれなければなりません。

ただ多くの場合、病気が原因であれば食欲不振や元気消失などほかの症状が出てくる可能性があります。

飼い主さんは震えのほかにもなにか症状が出ていないかよく観察してみてください。

詳しい病気の解説についてはこの後見ていきましょう。

犬の足が震える原因となる病気

犬の足が震える原因となる病気

ここまで見てきたように、犬の後ろ足の震えは生理的要因や身体的要因など、多くの原因が考えられます。

震えが一時的で寒さや興奮によるものであれば、ほとんどの場合心配はいりません。

ただし震えが止まらず愛犬の様子も普段と異なる場合、ケガや痛み、病気で震えている可能性も考えられます。

ここからは、犬の後ろ足が震えることで想定される病気を見ていきましょう。

犬の足の震えで想定される病気

犬の後ろ足が震えていることで想定される病気には、以下のものがあります。

  • 突発性振戦(しんせん)病
  • てんかん発作
  • 脳腫瘍(のうしゅよう)
  • ヘルニア
  • 低血糖症

上記は一例ですが、原因と症状について順番に見ていきましょう。

突発性振戦病

突発性振戦病とは普段は変わらず歩けるものの、立ち止まった際に後ろ足が震える病気です。

全ての犬種で発症する可能性はありますが、柴犬や柴系雑種によく見られます。

10歳を過ぎた頃から発症する場合が多く、神経の伝達がうまくいかないことが原因と推測されてはいますが、確定的な原因は見つかっていません。

てんかん発作

てんかん発作とは脳神経細胞に異常な興奮が起こることで、けいれんや意識障害を起こしてしまう病気です。

原因は明らかになってはいませんが、遺伝的な要素が強いともいわれています。

けいれんの程度は、後ろ足のみの部分的な発作から全身までさまざまです。

比較的若いときに発症し、薬を使ってコントロールすることも可能であるため、てんかん発作が疑われる場合すぐに動物病院を受診しましょう。

脳腫瘍

脳腫瘍とは頭蓋の中に発生する腫瘍の総称です。

脳腫瘍になった場合、発作を起こすだけでなく腫瘍ができた場所により、性格の変化や視力障害などさまざまな症状がみられます。

震えだけでなく愛犬の異常を感じた場合、早めに動物病院を受診しましょう。

ヘルニア

ヘルニアは鼠径(そけい)ヘルニア、臍(さい)ヘルニア、会陰(えいん)ヘルニア、食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニア、椎間板(ついかんばん)ヘルニアと主に5種類があり、どれも発症すると痛みを伴います。

震えのほか、愛犬が動かない、触られたくないといった症状が見られた場合、動物病院に連れて行きましょう。

低血糖症

低血糖症とは、血液の中の糖分濃度が少なくなることでおきる病気です。

低血糖症を起こす原因はホルモンバランスの乱れや副腎皮質機能低下症、肝臓や膵臓の腫瘍などさまざまです。

頻繁に低血糖症を起こす犬は、動物病院でブドウ糖を処方してもらい発作が起きたら飲ませましょう。

ブドウ糖の処方が無い場合でも飼い主さんの知識として、低血糖を起こした際に飲ませる砂糖水などの作り方を知っておくと安心です。

病気の可能性が考えられる場合、まずは病院へ連れて行く

犬の足の震えはさまざまな病気で起こりますが、病気の場合ほとんどが生理的要因や身体的要因の筋力の低下とは異なり、全身の発作やほかの症状が発現します。

震えだけでなく性格の変化や触ろうとすると怒るなど、明らかに震えだけの症状で留まらない場合、動物病院に連れて行き、獣医師の診察をあおぎましょう。

ただし連れて行った際には震えがおさまる場合や、痛みを感じていたとしても動物病院では我慢して平常心を保ってしまう犬もいます。

獣医師に的確にどういった様子で震えているか伝えるために、携帯電話等で動画を撮り、症状を見せるといいでしょう。

愛犬が普段と違う様子で震えていると慌てる気持ちはわかりますが、愛犬の異常を感じて病院に連れて行けるのは飼い主さんです。

まずは落ち着いて愛犬の様子を観察するよう心がけてください。

犬の足が震えるときの対処法

犬の足が震えるときの対処法

愛犬の様子がおかしく病気だと考えられる場合は動物病院での診察を受けることで対処法が見つかります。

しかし病気以外の原因で震えている場合、どのような対処を行えば良いのでしょうか。

  • 寒さ
  • 緊張や恐怖、警戒心
  • ストレス
  • 興奮
  • 筋力の衰え

上記それぞれの原因で震えている場合の対処法を見ていきましょう。

寒さ

寒さが原因で震えている場合の対処法は、環境を整えたり洋服を着せたりすることです。

寒い時期は室温にも注意してください。

25℃程度に保つようにすると、快適と感じる犬が多いでしょう。

小型犬や短毛種は大型犬や長毛種に比べて体温調節が上手くいかない場合があるため、必要に応じて散歩の際に服を着せるなど工夫をしてみてください。

特に冷える時期などはペット用ヒーターなどの活用もおすすめですが、気付かないうちに低温火傷を起こす危険もあります。

ヒーターやホットカーペットを使う場合は、暖かい場所と涼しい場所を作り、自分でちょうどいい体温調節ができるように環境を整えてあげましょう。

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恐怖や緊張、警戒心

緊張や恐怖、警戒心で震えている場合、原因を探り排除するような対処が必要です。

犬が緊張や恐怖を感じる対象がないか探してみてください。

花火や突発的な工事など避けられない対象にかんしては優しく撫でながら安心をさせてあげ、掃除機や大きすぎるテレビの音などは控えるよう気をつけましょう。

ストレス

ストレスで震えている場合も、原因の特定が必要です。

最近変化した環境や苦手な場所に近づいたときなど、犬の震えるタイミングを見計らいましょう。

避けられる環境であれば避け、どうしても行かなければならない場所にストレスを感じている場合は、行って嬉しいことがある場所と認識を変えられるように工夫してみてください。

たとえば動物病院が苦手である場合、車に乗る前や着いたとき、待合室や診察終了後などのタイミングでオヤツを与えると徐々に苦手意識が薄れる可能性があります。

興奮

興奮による震えの場合、すぐにおさまるようであれば特に対処する必要はありません。

しかし興奮するあまり飼い主さんの指示に従えなければ、しつけを行うことも必要です。

しつけの方法としては、興奮する対象が目の前にある状態で、マテやオスワリをさせます。

繰り返すことで興奮時でもすぐに落ち着きを取り戻し、指示のきける犬となっていくでしょう。

筋力の衰え

筋力の衰えによる震えの場合、無理のない程度で運動を続けていきましょう。

筋力が衰えたからといって飼い主さんがサポートしたり、運動補助の器具を取り付けていてはますます筋肉が衰えてしまいます。

愛犬に無理のない範囲で立ったり座ったりを繰り返す運動や、平らではない道を歩いたりすることが重要です。

上記の運動は若いうちから行うことで筋力が衰える予防になりますが、衰えが見られてからは獣医師にも相談し、継続してください。

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まとめ

犬の後ろ足が震える原因 まとめ

今回は、愛犬の後ろ足の震えについて原因や想定される病気、対処法などを解説しました。

愛犬が震えていると気付いた場合、足だけが震えているのか、ほかの症状はないかの観察が必要です。

異常を感じたらビデオなどで震えている様子を撮影し、動物病院に連れて行ってください。

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satoko

この記事のライター

satoko

わんちゃん大好きなドッグライターです!愛犬のコーギーに癒される日々を送っています。皆さんにとって有益な情報を発信できるよう頑張ります!

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