犬にかつお節を与えても大丈夫?栄養素と食べさせる際の注意点について
かつお節は犬に食べさせても問題のない食材ですが、与える際にはいくつか注意点があります。
ここでは、かつお節の栄養素や犬に与える場合の注意点、かつお節を使ったおすすめレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬にかつお節を与えても大丈夫
かつお節というと、だしに使ったり振りかけて食べたり、とても身近な食材です。旨みがありヘルシーで体に良いイメージをもっている人も多いでしょう。
まずは、かつお節に含まれる栄養素や成分を見ていきましょう。
かつお節の栄養素(※1)
原料の「かつお」は赤身の低脂肪な魚ですので、かつお節も高たんぱくで低脂肪な食材です。またその製造工程において、たんぱく質がギュッと凝縮されることで、生のかつおと比べるとたんぱく質の量は3〜4倍になります。
栄養素・成分【1】カルシウム(※2)
かつお節は、骨を作るもととなるカルシウムを多く含んでいます。
また、筋肉を動かしてくれるため心臓の収縮などにもカルシウムが必要です。
栄養素・成分【2】EPAとDHA(※2)
かつお節には、血液の流れを良くする、脳の老化予防などに効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)と、ドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富に含まれています。
栄養素・成分【3】必須アミノ酸(※2)
かつお節には、たんぱく質を構成する9つの必須アミノ酸である、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジンが含まれています。
必須アミノ酸は、体内では作ることができないため、食物からの摂取が必要です。
犬にかつお節を与える場合の注意点
体に良い栄養がたくさんのかつお節ですが、犬に与える場合は、気を付けなくてはいけないポイントがあります。この章では、注意点をご紹介します。
注意点【1】犬に与えても大丈夫なかつお節を選ぶ
かつお節を与えても良いとはいえ、犬に与えて大丈夫なものと、そうでないものがあります。
顆粒や加工されたものではなく、ペット専用のものか、添加物が含まれていないかつお節を選びましょう。
注意点【2】適量を守る
どんな食べ物にも言えることですが、与えすぎは禁物です。毎日かつお節を与えるのではなく、週に2日、量はほんの一つまみにしましょう。
かつお節を過剰に犬に与えてしまうと、下痢や嘔吐を引き起こしたり肝臓や腎臓に負担がかかったりすることがあります。健康的な食材であっても適量が大切です。
また、持病によってはかつお節も摂取を制限される場合もありますので、おうちの子が大丈夫かどうかかかりつけの先生にまずは確認してみてくださいね。
注意点【3】食性が変わってしまうことがある
犬にかつお節を与えること自体は問題ないものの、犬の食性が変わってしまい、今まで与えていた餌を食べなくなってしまう場合があります。
かつお節に含まれる塩分は少ないものの、だしが取れるほど濃厚な味をしています。
適量を守ることに加え、餌の上にトッピングするような与え方ではなく、餌にしっかり混ぜ込んで、犬がかつお節だけを食べてしまわないような工夫をすると良いでしょう。
かつお節を使ったおすすめのレシピをご紹介
この項では、愛犬のためのかつお節を使ったおすすめのレシピを3つご紹介します。
レシピ【1】乾燥だしがら
かつお節のだしがらも犬に与えることができます。
おやつとして少量与えたり、いつもの餌に混ぜ込んだりして与えましょう。一度湯通しをして味が薄まっているため、食性が変わってしまう心配も低くなります。食材に無駄が出ないこともメリットです。
- だしを取ったあとのかつお節をしっかりと湯切りします。
- かつお節をよく乾燥させたら完成です。
レシピ【2】かつおだしと野菜のリゾット風
かつおだしは、水分補給にも役立ちます。また、かつお節の匂いは、犬の嗅覚を刺激して食欲増進も期待できそうです。
- 細かく切った野菜をかつおだしで茹でます。
- 炊いたご飯に、茹でた野菜をだしごとかけて完成です。
レシピ【3】犬用かつおだし
かつお節のだしは、ドライフードに混ぜて柔らかくしたり、夏は凍らせてアイスキューブにしたりなどアレンジしやすくおすすめです。
- 鍋に水1Lを沸騰させ、火を止めてから、かつお節30gを加えて2分程おきます。
- ザルにキッチンペーパー等をのせて、鍋の中身をこし、1分程おきます。
- 取れただしを人肌に冷まし、水で3倍に薄めれば完成です。
*えぐみが出てしまうので、かつお節を絞らないことがポイントです。
かつお節を上手に取り入れて愛犬の健康管理を
犬にかつお節を与えること自体は問題ではありません。しかし、かつお節を与える量や、与えることによって起こりうるリスクなど、飼い主さんは事前にしっかり知っておきましょう。
そして、病気によってはかつお節の摂取によって、より状態が悪化してしまうこともあります。 おうちの子が食べても良い状態なのかも健康管理としてかかりつけの先生によく話を聞いて、把握しておきましょう。犬の健康や豊かな食生活のために、上手にかつお節を取り入れてくださいね。
<参考文献>
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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