ボクサー犬の適正体重はどのくらい?平均寿命やかかりやすい病気を知って健康管理に役立てよう
強面な見た目で迫力が感じられるボクサー犬ですが、性格は聡明で優しい犬種です。そんなボクサー犬にいつまでも長生きしてもらうには、適切な健康管理が欠かせません。
今回は、ボクサー犬の適正体重や平均寿命、かかりやすい病気などについて解説します。
ボクサー犬の適正体重ってどれくらいなの?
体重管理をするためには、ボクサー犬の適正体重を知っておく必要があります。適正体重は個体によって若干異なるので、その判断方法も覚えておきましょう。
適正体重
ボクサー犬の標準体重は25〜30kgです。筋肉質で骨格ががっしりとしていて、力強さが感じられる体型をしています。
毛がとても短いボクサーはボディラインがわかりやすく、見た目から肥満かどうかが判断しやすいのがメリットです。適正体重とは、以下の体型のときの体重となります。
- 立たせた状態で上から見たとき、腰に適度なくびれがあるのを確認できる
- 横から見たとき、腹部が垂れ下がっていない
- 体に触ったとき、うっすらとした脂肪の上から肋骨を確認できる
つまり、「標準体重=適正体重」とは限らず、上記の「理想的な体型=愛犬にとっての適正体重」ということです。もし適正体重の判断に迷う場合は、獣医師に確認してもらうとよいでしょう。
体重の変化
成犬になったら適正体重をキープするように体重管理をするわけですが、もし体重の変化が見られたら、食事や運動量を見直しましょう。
適正体重をオーバーし肥満ぎみになってしまった場合は、獣医師に相談のうえフードの量を何割か減らす、もしくはダイエットフードに切り替えるなどするとよいでしょう。また、散歩にジョギングを取り入れるなど運動量を工夫することも大切です。
一方、食事も適切に与えているのに体重が減ってしまう場合は何らかの病気が疑われるので、動物病院を受診しましょう。
ボクサー犬の平均寿命と注意したい病気は?
ここでは、ボクサー犬の平均寿命や、かかりやすい病気について見ていきましょう。
平均寿命
大型犬に属するボクサー犬の平均寿命は、10〜12歳と言われています。体重20〜40kgの大型犬の平均寿命は12.5歳なので、いたって平均的です。
ただし、寿命は肥満とも大きく関係しており、肥満の犬と適正体重の犬とでは、肥満犬のほうが寿命が短いことがわかっています。健康寿命を延ばすために、体重管理をしていきましょう。
かかりやすい病気
ボクサー犬のかかりやすい病気を知っておけば日頃から予防ができ、健康維持につながります。ボクサー犬が気をつけたい病気には、以下などが挙げられます。
皮膚炎
ボクサー犬の皮膚はデリケートで、皮膚炎にかかりやすい傾向にあります。皮膚炎の原因は細菌や真菌、ノミダニ、花粉、ハウスダストなど実にさまざまです。また、複数の要因が重なって発症することもあります。
主な症状は、かゆみや湿疹、皮膚の赤み、脱毛などが挙げられます。ブラッシングやシャンプーをして被毛や皮膚を清潔に保つように心がけましょう。
拡張型心筋症
ボクサー犬は、遺伝的に拡張型心筋症にかかりやすい犬種です。拡張型心筋症とは、心筋に異常が起こって心臓の機能が弱くなり、全身に十分な血液を送れなくなる病気のことを言います。
初期段階では病気に気づきにくく、症状が進行すると咳をするようになる、多飲、体重減少、元気消失などの症状が見られ始め、重症化すると呼吸困難に陥ります。
残念ながら予防法はないので、様子がおかしいと感じたら動物病院を受診しましょう。
胃捻転
胃捻転とは何らかの原因によって、膨張した胃がねじれてしまう病気で、ボクサー犬をはじめとした胸の縦の幅が広い犬がかかりやすい傾向にあります。
主な症状としては、よだれや吐き気、元気がない、呼吸困難などが見られ、一度に多くの量のフードを食べる、食後すぐの激しい運動などが原因と考えられています。
一度の食事量を減らして回数を増やす、食後は休ませてしばらくたってから運動をさせるなどして予防しましょう。
ボクサー犬の体重管理のコツ
太り過ぎも痩せすぎも体に悪影響を及ぼします。ボクサー犬の体重管理で気をつけたいことについて理解を深めておきましょう。
散歩の目安
ボクサー犬は運動が大好きなので、少なくとも1日2時間程度は散歩するようにしましょう。ただ歩くだけでなく、途中で小走りを取り入れるなどして運動量を上げるのもおすすめです。
多くの運動量が必要な犬種ですが、公道で自転車で並走する運動は控えるようにしましょう。公道で自転車に乗りながら犬を散歩させる行為は、道路交通法違反に該当します。
ごはんの量
ドッグフードのパッケージには、体重に応じて1日あたりの給餌目安量が表示されています。それを参考にしてごはんを与えましょう。目安量通りに与えて体重が増える、もしくは減り続ける場合は、量を調整してあげてください。
また、体重からだけでなく、便の状態からも適正量かどうかの判断ができます。軟便の場合は食事量が多すぎる、反対に固くてコロコロとした便の場合は食事量が少ないサインです。便の状態も確認して愛犬にとっての適量を与えましょう。
おやつを与えるときは、おやつのカロリー分ごはんの量を減らし、摂取カロリーオーバーにならないように気をつけてください。一般的におやつを与える量は、1日に必要な摂取カロリーの10%以内にとどめるのが望ましいとされています。
好きな運動
俊足で運動能力が高いので、時々ドッグランで思いっきり走らせてあげると喜ぶでしょう。また、フライングディスクやボール遊び、アジリティなど、ゲーム的な要素があり、かつ運動欲求を満たせる遊びもおすすめです。
体重管理をしっかりしてボクサー犬と長く健康に暮らそう
大切な愛犬には、いつまでも長生きしてもらいたいですよね。肥満と寿命は密接に関係しているので、適正量の食事を与えると共に、必要な運動量を満たすだけの散歩や運動をさせて体重管理をしていきましょう。
また、愛犬が長く健康に暮らせるよう、日頃からかかりやすい病気に対する予防策を講じることも大切です。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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