banner

banner

トイプードルの白髪は抜いても大丈夫?白髪の原因や予防法についてご紹介

お気に入りに追加

バリエーション豊富な毛色のカラーが大人気のトイプードルですが、そんなトイプードルに飼い始めた時には無かった白髪のような白い毛が生えてきたら不安になりますよね。これは白髪なのか、何なのか・・。白髪の原因は?色を戻す方法があるのか?など。今回はトイプードルの毛の性質や、白髪の原因、予防方法など詳しく解説していきたいと思います!

トイプードルの白髪は抜いても大丈夫?白髪の原因や予防法についてご紹介

目次

  1. トイプードルの毛の性質や特徴を知ろう!
  2. 犬も白髪が生える?
  3. トイプードルは退色しやすい?退色の原因は?
  4. トイプードルの白髪は抜いてもいい?
  5. 退色(白髪)の予防法・対処法はある?
  6. トイプードルの退色(白髪)は仕方ないことだと理解する

トイプードルの毛の性質や特徴を知ろう!

トイプードル

白髪の原因をご紹介する前にまずは、トイプードルの毛の性質について解説したいと思います。

トイプードルの毛の構造

トイプードルはくるくるとカールしたシングルコートが特徴の犬種です。犬の毛のタイプには「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があります。

ダブルコート】は、長くて硬い「オーバーコート(上毛)」と短くて柔らかい「アンダーコート(下毛)」の2種類の毛が生えており、保温の役割があるアンダーコートは季節の変わり目の換毛期になるとごっそりと抜け落ちます。

シングルコート】は、「オーバーコート(上毛)」が生えていないので抜け毛が少ない傾向にあります。ただ、シングルコートの犬種も実際には「アンダーコート(下毛)」が生えていて2層構造ではありますが「オーバーコート(上毛)」が非常に少なくなっています。

そして、トイプードルはシングルコートの犬種です。

暖かいところで改良されたシングルコートのトイプードルは寒さに弱いという特徴があります。トイプードルは季節性の換毛期がないため毛が大量に抜けることはありませんが、1年を通して少しずつ抜けてはいます。

また、抜けにくい分、カットしないと伸び続け、毛が絡まって毛玉が出来てしまうので、定期的なトリミングと日頃のブラッシングは欠かせない犬種です。

抜け毛がなくお家の掃除は他の犬種に比べて楽ですが、被毛のお手入れ面では結構大変なのがトイプードルの特徴でもあります。

トイプードルの毛色の種類

トイプードルの毛色はとても豊富で、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)で公認されている毛色は以下の14種類です。

  1. ブラック
  2. ホワイト
  3. ブラウン
  4. レッド
  5. アプリコット
  6. グレー
  7. シルバー
  8. ブルー
  9. ベージュ
  10. シルバーベージュ
  11. シルバーグレー
  12. カフェオレ
  13. シャンパン

トイプードルは、もともと「ブラック」「ホワイト」「ブラウン」の3つが基本色と言われていて、これら基本の3色を元に様々なバリエーションが作出されています。

JKC公認はソリッドカラー(単色)のみです。人気が高いカラーは『レッド』『アプリコット』『ブラック』『クリーム』あたりが人気のようです。

また、2色以上の毛色は「パーティーカラー」や「ミスカラー」と言われていて、JKCからはまだ非公認カラーとされています。アメリカやヨーロッパなどの国では2色以上の毛色が入っているトイプードも公認されているのでいずれはパーティーカラーのトイプードルも公認されるかもしれませんね!

犬も白髪が生える?

トイプードル

そもそも犬も人と同じように白髪が生えるのか。という疑問ですが、実は犬も人と同じように白髪が生えてきます。

犬の毛色は、毛色をつくるメラニン色素の種類と量で決まります。メラニンには2種類あって赤系と黒系があり、この2つの比率により様々な毛色が誕生します。

白髪が生える理由は、この色素細胞の働きが何らかの原因で低下し、毛色を作るメラニンの生成が無くなったり少なくなることで白髪が生えたり毛色が薄くなったりします。

毛の色が薄くなったり、白くなることを「退色」と呼んだり、だんだんと本来の毛色へ変化していく場合は「毛色の発現」とも言われています。

トイプードルの退色は珍しいことではなく、ホワイト以外の毛色は退色する可能性があると言われています。むしろ全く退色しない子の方が珍しいかもしれません。

退色しにくいと言われるカラーもありますが、濃い色・中間色のカラーは退色したときに分かりやすいです。退色した場合は以下の表の色に変化しやすいと言われています。

退色しにくい色

●ブラック→グレー・シルバー

●クリーム→ホワイトっぽい色

 (元の色が薄いため退色がわかりずらい)

退色しやすい毛色 

●レッド→アプリコット(レッドを薄くした淡いブラウン)

●アプリコット→クリーム(黄色みがかった白色)

●ブラウン→カフェオレ(薄い茶色)

●グレー→シルバー

●ブルー→薄いグレー・シルバーっぽい色

●カフェオレ→クリーム

退色する場合は、体全体の毛色が変化するというよりも、一部分が薄くなるということが多いようです。 

トイプードルは退色しやすい?退色の原因は?

トイプードル

トイプードルは退色しやすい犬種と言われてます。

退色する原因としては以下のような理由があげられます。

・遺伝による退色

・栄養不足による退色

・加齢による退色

・ストレスによる退色

・シャンプーやドライヤーのあてすぎ

・紫外線を浴びすぎ

ただこれらはまだ科学的にはっきりと解明されていません。主な要因としては遺伝的な要素が大きいと考えられていて、早ければ生後2か月〜大体4カ月頃から退色が始まります。

色の変化や退色スピードにも個体差があり、大体3歳頃には落ち着いてきます。代表的な退色原因3つについて詳しくご説明したいと思います!

①遺伝による退色

トイプードルは成長する過程でだんだんと毛色が変化することがあります。これは遺伝的な理由によるもので病気ではありません。

先述の通り、犬の毛色がなぜ退色するのかという理由についてははっきりとは分かっていませんが、トイプードの退色原因として遺伝的な要因が主な理由とされています。 この遺伝子による退色は防ぎようのない変化です。

トイプードルは退色しやすい犬種と言われています。トイプードルにとって、ゆるやかな退色は自然なことなので健康上の影響やストレスではないので心配しすぎる必要はありませんよ。

②加齢による退色

個体差はありますが、シニア期に入る8歳頃から退色が始まると言われています。

歳を重ねるごとにメラニンを合成する酵素の働きが弱まり、白髪のように脱色したり、毛ツヤがなくなったります。

犬の加齢による白髪は顔から始まると言われていて、目の周りの被毛やまつげ、ひげの色が変化してきた時は、シニア期に突入したと言えます。

この加齢による退色も防ぎようがないため退色が始まってしまったら「歳をとったのね」と温かく見守ってあげましょう。

③栄養不足による退色

トイプードルは栄養不足で毛色が退色することがあります。人間の髪の毛が痛むとタンパク質が壊れて、色が薄くなってパサつくのと同じ感じです。

先ほど毛色を作るのは2種類のメラニン色素からと説明しましたが、栄養不足によりメラニンを生成するアミノ酸が不足すると、退色の他にも毛のハリやコシが無くなり、トイプードルの特徴ともいえるクルクルっとしたカールも無くなりへたりやすくなります。また毛艶がなくなって被毛がパサパサになることもあります。

トイプードルの白髪は抜いてもいい?

はてな
towfiqu999999 Unsplash

こたえは【NO】です!!人は1、2本程度の白髪は結構抜く方が多いですよね。愛犬の白髪が目立って気になっても白髪を抜くことは絶対にしてはいけません。人と犬では皮膚耐性が違います。毛根や皮膚を傷めて炎症をおこし皮膚炎になる可能性があるからです。

また、抜いた時の痛みがストレスに繋がることもありますので、毛は抜かずにそのままにしてあげてください。 

退色(白髪)の予防法・対処法はある?

トイプードル
Alessandro Di Bella Pexels

一度退色してしまった毛色が元に戻ることは残念ながらありません。ただ生活環境を改善することで退色を予防できる可能性があります。

まず栄養不足の場合は、総合栄養食と言われるドッグフードを主食にして、バランスの整った食事にすることが効果的です。メラニンの合成にとって大切な「チロシン」という非必須アミノ酸が入った物や、美しい被毛を作る「オメガ3脂肪酸」が配合されている物もオススメです。チロシンは、肉・魚・卵・乳製品・大豆製品など多く含まれているので、これらの栄養素が入っているフードを選んであげると退色予防に効果的と言えます。

▼チロシンが入ったペット用サプリ

 AnimaStrath アニマストラス 顆粒タイプ 20g 

 こちらはフードやお水に混ぜて与えるタイプのサプリです。

合成添加物、色素、保存料は一切不使用で100%天然成分で作られているので安心して与えることができます。少しお高いのでまずは20gから使ってみて愛犬に合うようでしたら、100gを購入してみてください。リキッドタイプも販売されています!

※毛色が戻る訳ではありません。あくまで退色予防としてご使用をオススメします。

トイプードルの退色は自然現象が多く退色を防ぐことが難しいとされています。しかし、ストレスやシャンプー、ドライヤーのしすぎなどは飼い主側で予防できる部分でもあります。

日々の食事、生活環境、遊びでストレスをかけないことがポイントです。そうすることでメラニン生成バランスが良くなり退色を少しでも防ぐことができるかもしれません。

トイプードルの退色(白髪)は仕方ないことだと理解する

トイプードル

今回はトイプードルの白髪をテーマに解説しました。トイプードルの退色自体は遺伝的なものが多く、色を戻すことは難しいです。レッドだったのにアプリコットになってしまったと言うことは良くある話です。

トイプードルは特に退色しやすい犬種なので、飼っていくうちに退色したり白髪が出来てしまうことは理解したうえで飼ってあげてください。「退色は成長の証」と考え、退色の過程も楽しむくらいが丁度良いかと思います。色に囚われすぎず、トイプードルの毛色の変化と向き合っていくことが重要だと思います。 

こちらの記事もチェック!

人気No1!レッド色のトイプードルについて|性格や被毛の退色について解説

あわせて読みたい

人気No1!レッド色のトイプードルについて|性格や被毛の退色について解説

トイプードルは可愛いらしい見た目はもちろんのこと豊富な毛色や様々なカットスタイルが楽しめ、人気犬種ランキングでも長年トップに君臨し続けている超人気犬種ですが、その中で最も人気のある色がレッドの毛色です!今回はレッド色のトイプードルの特徴や、毛色で性格に違いはあるのか?被毛の退色事情など解説していきたいと思います!

トイプードルは毛色や見た目で値段が変わる?値段相場や生涯費用について知ろう

あわせて読みたい

トイプードルは毛色や見た目で値段が変わる?値段相場や生涯費用について知ろう

トイプードルは見た目の愛らしさ、賢さや社交性の高さから多くの愛犬家たちの間で長年愛されている犬種です。トイプードルのお迎えを考えた時、一番気になるのは値段ではないでしょうか?不動の人気を誇るトイプードルですが、一体いくらなのか、どこで購入すればいいのか、飼育費用や生涯かかる費用っていくらなのか?今回はトイプードルを飼う上でかかる費用について解説していきたいと思います!

珍しい毛色?トイプードルのグレーとシルバーについて|色の違いや変化をまとめました

あわせて読みたい

珍しい毛色?トイプードルのグレーとシルバーについて|色の違いや変化をまとめました

毛色の種類が豊富なトイプードルですが、グレーやシルバーの子がいるのをご存知ですか?なかなか見かけることがなく、上記の2色は似ているイメージもあるため、どんなカラーなのか想像しにくいですよね。本記事では、トイプードルのグレーとシルバーについて、退色や性格の違い、お手入れのポイントなどをご紹介します。

ずーこ

この記事のライター

ずーこ

動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

あわせて読みたい

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

トイプードルに関する記事

トイプードルの白髪は抜いても大丈夫?白髪の原因や予防法についてご紹介

健康管理/病気

トイプードルの白髪は抜いても大丈夫?白髪の原因や予防法についてご紹介

バリエーション豊富な毛色のカラーが大人気のトイプードルですが、そんなトイプードルに飼い始めた時...

2023年7月13日

トイプードルが吐くのは何が原因?問題がないケースと病院に連れていくべき症状

健康管理/病気

トイプードルが吐くのは何が原因?問題がないケースと病院に連れていくべき症状

突然愛犬が吐いてしまったら驚くとともにとても心配になりますよね。実は、犬は吐くことが多い生き物...

2023年7月13日

トイプードルは臭いがない犬種?臭いと感じるときの原因や対策方法をご紹介します

飼い方/育て方

トイプードルは臭いがない犬種?臭いと感じるときの原因や対策方法をご紹介します

可愛らしいルックスはもちろん、頭のよさや抜け毛の少なさに加えて犬独特の臭いが少ないことでも人気...

2023年7月12日

トイプードルがご飯を食べない理由は?食べない原因や対処法・フードの選び方など

健康管理/病気

トイプードルがご飯を食べない理由は?食べない原因や対処法・フードの選び方など

愛犬のトイプードルが最近食欲がない、餌を残すようになった、おやつは食べるのにご飯は食べないなど...

2023年7月11日

トイプードルの涙やけを治したい|放置は厳禁?原因と対策を知ろう

健康管理/病気

トイプードルの涙やけを治したい|放置は厳禁?原因と対策を知ろう

比較的涙やけを起こしやすい犬種であるトイプードル。毛色の薄い子は目立ちやすいので、気になってい...

2023年7月10日

もっと見る

関連するキーワード

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード