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愛犬の去勢手術後のケアはどうすればいい?体面と心面のケアについて

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犬の去勢は手術をおこなうため、犬の体にも心にもに大きな負担がかかります。

そのため術後は飼い主による愛犬のサポートが欠かせません。

「去勢後の食事や運動はどうしたらいいの?」と不安や疑問を持つ飼い主さんも多いでしょう。

そこでこの記事では、犬が去勢手術を受けるメリット・デメリットや術後の悩み、具体的なケアの方法を紹介します。

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目次

  1. 犬の去勢手術後はどうなる?メリット・デメリットを紹介
  2. 去勢術後のケア方法〜体のケア〜
  3. 去勢術後のケア方法〜心のケア〜
  4. 犬の避妊・去勢手術後に避けるべきこと
  5. 犬の去勢後の生活
  6. 犬の去勢術後の変化・よくある悩み
  7. まとめ

犬の去勢手術後はどうなる?メリット・デメリットを紹介

犬の去勢手術後はどうなる?メリット・デメリットを紹介
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愛犬の去勢を検討していると、メリットやデメリットが気になりますよね。

ここでは手術後のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

まずはメリットから解説します。

マーキング行為が減る

去勢をすると男性ホルモンを減少させることが可能です。

マーキングは男性ホルモンが原因と考えられているので、去勢で男性ホルモンが減るとマーキングの減少が期待できます。

しかし、すでにマーキング行為が習慣化していると、去勢手術後でも行為を継続してしまうことがあります。

そのため去勢を考えている場合、男性ホルモンが増加する前に手術するのがおすすめです。

また、男性ホルモンとマーキング行為が直結しているとも限りません。

術後にマーキング行為が残ることも理解しておきましょう。

集中力が上がる

男性ホルモンが減少すると、周りの犬に対する関心が低くなります。

気がそれることが減るので、集中力が上がったと感じるかもしれません。

凶暴性や支配性が和らぐ

犬の凶暴性や支配性は男性ホルモンの影響です。

去勢した犬は男性ホルモンが減少するので性格が和らぐ傾向にあります。

しかし、犬種や飼育環境によっては術後に大きな変化が感じられないこともあります。

発情によるストレスから解放される

去勢しないままだと発情期はほかの犬を襲ったり、襲われたりすることがあります。

この期間は、犬だけでなく飼い主もストレスを感じることが少なくありません。去勢することで、術後は発情期も穏やかに過ごせるでしょう。

病気のリスクが減る

オス犬の場合、去勢手術で睾丸を摘出します。

そのため、生殖器関連の病気になるリスクを軽減させることが可能です。

ほかにもホルモンが影響する疾患の予防や治療に効果的な場合もあります。

去勢手術でリスクを軽減できる主な病気は、「前立腺肥大」「精巣腫瘍」「肛門周囲腺腫」「会陰ヘルニア」です。

望まない繁殖を防ぐ

去勢手術をすることで望まない繁殖が防げます。

犬は予期せぬときに交尾してしまうことがあります。

例えば、ドッグランで遊んでいるときに、脱走して交尾をしてしまう可能性もあるのです。

自分の犬だけでなく相手の犬のためにも去勢は効果的といえるでしょう。

デメリット

次にデメリットを紹介します。

食欲増大による肥満リスク

去勢手術後のデメリットは肥満リスクの増加です。

術後はホルモンバランスが変化し、食事の必要量が減少します。

食事管理を怠ると肥満になりやすいでしょう。

食事量を減らすのが難しい場合は、運動量を増やして体重管理をおこなってください。

麻酔のリスク

去勢手術は全身麻酔で行うのが一般的です。

そのため必ずしも安全とはいえません。

日本では生後4ヶ月までは麻酔のリスクが高いとされています。

そのため事前に獣医師に相談してから手術をする時期を決めましょう。

少しでも不安がある場合は、去勢をするかしないかも含めて検討することが大切です。

去勢術後のケア方法〜体のケア〜

去勢術後のケア方法〜体のケア〜
minka2507

術後の体は麻酔も影響して疲れた状態なので、飼い主さんのサポートが必要です。

手術後の愛犬の体のケアについて紹介します。

当日の手術直後

麻酔が切れるのは術後5〜6時間ですが、麻酔が切れてもできるだけ安静に過ごしてください。

外でしか排泄できない犬の場合は、飼い主が抱っこして連れ出すとよいでしょう。

犬がおなかをすかせた様子を見せた場合は、麻酔が切れたのを確認してから食事を与えます。

ただし、量はいつもの半量程度にしておきましょう。

食欲がない場合は無理に与える必要はありません。

手術翌日から抜糸まで

動物病院で薬を処方された場合は、規定通り服薬させます。

薬を嫌がる場合はウェットフードに入れ込んでみるのも1つの方法です。

傷口の状態は1日2回程度確認します。

傷口が濡れるのを防ぐためにも入浴は控えましょう。

また、愛犬が傷口をなめてしまうと菌が繁殖して化膿してしまう恐れがあります。

どうしてもなめてしまう場合はエリザベスカラーを用意するのがおすすめです。

抜糸までは激しい運動は避けてください。

散歩をする場合も、ドッグランや公園などほかの犬がいる場所は控えましょう。

抜糸後

抜糸後2~3日すれば入浴できます。

ただし、いきなり傷口を洗うのは避けましょう。

最初は患部を避けてシャンプーし、様子を見ながら傷口を洗います。

抜糸後の傷口は違和感が残るので、犬が気にしてなめてしまうかもしれません。

何度もなめるようなら、エリザベスカラーで保護しましょう。

雑菌が繁殖したり、傷口が開いたりするのを防ぎます。

去勢術後のケア方法〜心のケア〜

去勢術後のケア方法〜心のケア〜
Nana_Amigo_Canino

去勢手術は精神的なストレスも感じます。

愛犬の心もケアすることが大切です。

当日の手術直後

去勢手術の直後は愛犬をリラックスさせてあげることが大切です。

動物病院で知らない人に囲まれる不安や緊張、麻酔による体の不自由さにショックを受けることも少なくありません。

まずは愛犬が安心してリラックスできるようにスキンシップをとるのが効果的です。

ほかにも大好きなおやつやおもちゃを与えて、愛犬の心のダメージを減らすようにしましょう。

手術翌日から抜糸まで

手術翌日からは普段通りの接し方をしましょう。

術後の痛々しい姿を見てやさしくしてしまうと、愛犬はやさしい飼い主の姿を当たり前だと学習してしまいます。

愛犬の混乱をさけるためにも、手術翌日からは必要以上に心配したり、甘やかしたりすることなく過ごしてください。

ただし、体調や傷口に変化があったときは速やかに対処できるように観察は継続しましょう。

抜糸後

抜糸後に気をつけたいのは、愛犬が動物病院を嫌いにならないようにすることです。

病院で手術を受けたことによって、愛犬は動物病院を怖い場所だと認識している可能性があります。

去勢後も通院できるように病院に対するマイナスのイメージを取りのぞきましょう。

たとえば、散歩の合間に動物病院に立ち寄ってみたり、動物病院の前でおやつを与えたりします。

最初は拒否反応を示すかもしれませんが、プラスのイメージを積み重ねていくことで変化が期待できるでしょう。

犬の避妊・去勢手術後に避けるべきこと

犬の避妊・去勢手術後に避けるべきこと
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愛犬が避妊・去勢手術を受けたら避けてほしいことが2点あります。

激しい運動

術後は激しい運動を避けましょう。

激しい動きで傷口が開いてしまう恐れがあるだけでなく、術後は体力も低下しています。

特に犬や子どものように加減がわからない相手と遊ぶのは危険です。

また、階段の上り下りや高所からジャンプすることも控えてください。

シャンプー

できれば術後10~14日間はシャンプーを控えます。

抜糸までは傷口をぬらさないように入浴を禁止されることがほとんどです。

抜糸後もシャンプーをいきなりするのは避け、汚れが気になる場合は濡れたタオルで体を拭いてあげましょう。

犬の去勢後の生活

犬の去勢後の生活
MabelAmber

去勢後の犬の生活で飼い主が気にするのは食事と散歩です。

食事の与え方や散歩の再開時期について解説します。

去勢後の食事はどうしたらいいの?

手術当日や翌日までは食事を無理に与える必要はありません。

翌日以降はいつも通りの量を与えても大丈夫です。

犬は去勢をするとホルモンバランスが変化します。

食欲が増したり、代謝が落ちたりする犬もいるでしょう。

もしも愛犬の食欲が増したら、食事量を増やさないように気をつけてください。

術後1ヶ月経過しても食欲が戻らず、体重が減少している場合は獣医師に相談が必要です。

去勢後の散歩はいつから?

去勢後の散歩はゆっくりと再開しましょう。

目安として術後3日間は安静にします。

その後も激しい運動は避け、術後10日目くらいから通常の散歩を再開するとよいでしょう。

外でしか排泄しない犬の場合は、短い距離をゆっくり歩いたり、飼い主が抱っこしたりして出かけます。

排泄しない、散歩に行きたがらないなどの問題があるときは、早めに動物病院を受診してください。

犬の去勢術後の変化・よくある悩み

犬の去勢術後の変化・よくある悩み
Winsker

術後の犬の様子を不安に思うことがあるかもしれません。

よくある悩みや変化を紹介しましょう。

いつもより元気がない・震えている

術後に元気がない、震えているという悩みは多くあります。

最初に考えられる原因は、傷口が痛むということです。

手術でメスを入れているので、力を入れると傷口が痛むことがあります。

痛みに敏感な犬の場合は震えが止まらないこともあるでしょう。

手術の緊張やエリザベスカラーに慣れないために動きが鈍くなったりすることもあります。

ほかにも、手術の疲れやショックが残っている場合もあるでしょう。

3日間ほど様子を見ても改善しないときは、獣医師に相談するのがおすすめです。

睾丸が腫れている

去勢後に犬の睾丸が腫れていることがあります。

場合によっては、色が赤黒くなっているかもしれません。

大半は術後に起こりやすい炎症が原因です。

犬も体質によって内出血しやすい、皮膚が腫れやすいなどの差があります。

ほかの犬と違っても慌てずに様子を観察しましょう。

術後の炎症の場合は1週間もすれば治まることがほとんどです。

傷口をなめている

術後、犬は傷口をなめます。

縫合した部分は皮膚が突っ張り違和感や痛みがあるため気になるのでしょう。

傷口をなめると化膿する恐れがあるので、エリザベスカラーを装着します。

なめる行為が止まらない場合は、傷口を保護する服を用意したり、気を紛らわすために愛犬の好物やおもちゃを与えたりしましょう。

術後なかなかトイレをしない

術後に愛犬がトイレをしないことがあります。

去勢手術に向けての絶食や絶飲でリズムが乱れたのかもしれません。

排便しない理由として、力を入れると傷口が痛むことが考えられます。

排便よりも排尿がない方が心配です。

万が一、丸1日オシッコをしない場合は動物病院に連絡しましょう。 

毛質の変化

去勢後に犬の毛質が変化することがあります。

なかには毛が抜けることもありますが、あまり心配はいりません。

去勢手術をするとホルモンバランスが大きく変化するための影響だと考えられているからです。

ホルモン剤で状態が改善したという報告もあるので、症状が気になる場合は獣医師に相談しましょう。

まとめ

まとめ
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犬の去勢のメリット・デメリットと術後のケアについて解説しました。

去勢手術は犬にとって心身ともに負担がかかります。

去勢することで得られるメリットもありますが、全身麻酔で手術をおこなうことはリスクもあります。

飼い主がしっかりと準備や心構えをしておくことで、術後の生活はスムーズになります。

愛犬の未来を考えて、去勢をするか否かも含めてサポートしてあげましょう。

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nana

この記事のライター

nana

泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。

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