柴犬の適正体重はどれくらい?健康管理のコツをご紹介
日本だけでなく世界中で人気の柴犬は、日本犬の中でも最も有名な犬種です。もともとは外で飼われていた室外犬でしたが、最近では室内犬として飼われていることが主流になってきました。そんな柴犬ですが、皆さんは柴犬の適正体重をご存じでしょうか。柴犬は見た目がスラッとしていて、筋肉質なワンちゃんなので、少しでも太ってしまうとすぐに分かるほどですよね。本記事では柴犬の適正体重や、太ってしまった時の対処法などをご紹介していきます。柴犬を飼っている方や、これから飼う方も是非参考にしてみてください。
柴犬の適正体重
まずは一般的な柴犬の適正体重についてご紹介します。
同じ日本犬に分類される秋田犬の標準体重が約35〜50kg、紀州犬・甲斐犬は約15〜25kgであることに対し、柴犬は約7〜10kgと言われています。
秋田犬や紀州・甲斐犬と比べると、柴犬は日本犬の中でも小柄であることが分かりますよね。
適正体重は成長の個体差や飼育環境、持って生まれた骨格の太さなど、さまざまな要因で変化すると言われています。
また、柴犬のほとんどが生後7ヶ月ほどで骨格の成長が止まり、それ以降は脂肪や筋肉で体重が増えると言われているため、7ヶ月までの成長過程が最も体重が増えやすいと言えます。
皆さんの愛犬はいかがでしょうか。柴犬の適正体重と言われている約7〜10kgにおさまっているでしょうか。
個体差はもちろんありますが、適正体重よりも大幅に軽い・重い場合は愛犬の食生活や運動量を見直してあげてもいいかもしれません。
適正体重の決定要素
では、適正体重はどのような要素から成り立っているのでしょうか。
上記でも少し解説した通り、年齢が適正体重に与える影響は大きく、成長期の柴犬は身体の成長とともに体重が増加する傾向があると言われています。
つまり、成長期は体重が増えやすく、成犬になると体重は安定するということになります。
そのため、年齢に対して適正な体重とその変化を理解し、過度な体重の増減がないように気を付ける必要があります。
適正体重を保つことのメリット
柴犬の適正体重とその決定要素を踏まえた上で、適正体重を維持することのメリットを2つご紹介します。適正体重を維持することでどのようなメリットがあるのでしょうか。愛犬の体重が適正体重から大幅に離れている方は必読です。
メリット①身体的健康を維持できる
メリットの一つ目に、適正体重を維持することで身体的に健康でいることができるという点が挙げられます。
特に、適正体重よりも重く、肥満の状態になってしまうと関節に負担がかかってしまい、身体に不調をもたらしてしまいます。
また、適正体重よりも軽すぎても関節の働きがうまくいかず、炎症を起こしてしまうこともあります。
このように、適正体重を保つことは関節への負担が軽減し、身体的健康の維持にも繋がります。
メリット②寿命の延長
メリットの二つ目は寿命に関してです。
成長期において、骨や筋肉の発育は睡眠や運動と並んで重要な要素になっていきます。体重が適正以下、または以上であると骨や筋肉が十分に発達しないことがあります。そのため、ワンちゃんが長生きするためには適正体重の維持が何よりも大切であることが分かります。
体重が適正体重よりも大きく離れてしまうことで、病気や炎症など、身体的にさまざまな悪影響を及ぼします。
ただでさえ人間よりも短い寿命をできるだけ長くしてあげるためにも、適正体重コントロールしてあげましょう。
オスとメスでは体重は変わる?
それぞれの年齢に適した体重を維持することは、身体的な健康や長寿のためにも大切であることが分かりました。
では、平均的な体重はオスとメスで差はあるのでしょうか。
我々人間は、男女で平均体重は大きく異なりますよね。
一般的に、柴犬の体重はオスとメスで変わると言われており、オスの方がメスよりも比較的重いと言われています。
その理由としては、我々人間と同じでメスに比べてオスの方が骨格が太く、筋肉量も多いからだと言われています。
オスの平均が約9〜11kgであることに対し、メスは約7〜9kgとされています。
また、避妊や去勢手術をすると、する前と比べて太りやすい傾向があるため、注意が必要です。
柴犬の種類によって体重は変わる?
柴犬にはそれぞれ年齢に応じた適正体重があり、性別によっても差があるということが分かりました。では、種類別で見るとどうなのでしょうか。ここでは、柴犬の体重を種類別に見ていきます。
新柴犬
まずは新柴犬です。
新柴犬とは、皆さんが普段目にする柴犬のことを言い、丸顔で筋肉質な体格が特徴的です。
上記でもご紹介した通り、一般的にはオスの場合だと約11kg、メスの場合だと約9kgまで成長すると言われています。
豆柴
次に豆柴の体重をご紹介します。
ご存じの方も多いかと思いますが、豆柴とは柴犬の中でも小柄な犬種のことを言います。
一般的に、豆柴は成犬になっても普通の柴犬の子犬程度の大きさまでしか成長しないと言われていますが、必ずしもそう言い切ることはできません。
成犬まで成長しないと分からないこともあるため、豆柴として迎えた子犬が、成長したら普通の柴犬の大きさになったという事例もあります。
そのため、一概には平均の体重を定義することは難しいですが、豆柴として成長した場合、オスで約5〜6kg、メスで約4〜5kgが目安と言われています。
豆柴は柴犬よりもかなり体重が軽く、小柄な体型をしているため、柴犬を室内で飼いたいけど部屋の広さなどから諦めてしまう方に人気です。
柴犬が太った時
ここまで柴犬の適正体重について解説してきましたが、柴犬が太ってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。我々人間が太った時は自ら食事制限や運動などをしたりして体型管理を意識的に行うことができますが、ワンちゃんの場合そうはいきません。愛犬の体型管理は飼い主がコントロールしてあげる必要があります。ここでは、柴犬が太ってしまった時の対処法をご紹介します。愛犬が太っている方は必読です。
対処法①食生活の見直し
愛犬が太ってしまった場合は、まずは食生活を見直すことが重要です。
普段与えているドッグフードは既定の量を守っていますか?
ご褒美などのおやつを必要以上に与えていませんか?
人間の食べ物をうっかり与えていませんか?
食生活の見直しは、肥満解消の近道と言われているため、皆さんの愛犬が最近太ってきたなと感じたら、一日の食事の量・質の把握と改善を行いましょう。
ドッグフードの量はその子の身体の大きさなどによって変わることがあるので、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。愛犬の体重や体質などから的確な量を教えてくれます。
また、ご褒美などで与えるおやつも、カロリーができるだけ抑えられたものに変えるなど、完全に無くさなくても制限することができます。
更に、人間の食事はワンちゃんにとっては味付けが濃すぎて、健康を害することがあります。そのため、野菜やささみなどを除いて、人間の食事はできる限り与えないようにしましょう。
人間の食事を与えすぎてしまうと、ドッグフードなどを食べなくなってしまう可能性もあります。
対処法②一定の運動量を確保する
食事に加えて、適度な運動をさせることも肥満の解消に繋がります。
運動と聞くと、「ランニングしないといけない…?」「走り回る…?」とハードなものを想像しがちですが、柴犬の一日に要する運動量をクリアしていれば問題ありません。
皆さんは、愛犬の散歩を十分に行ってあげていると言い切れますでしょうか。
飼い主にとって十分でも、ワンちゃんにとっては物足りないと感じているケースはよくあります。
柴犬の場合、元来狩猟犬として活躍していたほどスタミナのあるワンちゃんなので、一日に最低30分の散歩を1回行ってあげる必要があります。
無理にランニングをしたり、ハードな遊びをしなくても、普段の散歩で坂道のあるコースを選んだり、階段を積極的に使うことで十分な運動になります。
また、散歩だけでなく公園やドッグランなどで他のワンちゃんと走り回れる場所に連れて行くことで、消費カロリーを増やすことができる上に、ストレスの発散にもなります。
愛犬の肥満が気になる方は、運動面からもアプローチしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、柴犬の適正体重や太ってしまった時の対処法などをご紹介しました。
柴犬の適正体重は、性別や種類によって変化するということが分かりました。
適正体重を維持することは、ワンちゃんの健康にも繋がりますが、適正体重を保ち続けることができるかどうかは飼い主さん次第でもあります。
与えるエサの量を間違えていたり、必要以上におやつなどの間食を与えてしまうと、適正体重をキープできません。
また、運動量が少なすぎる場合も、ワンちゃんが肥満になってしまう恐れがあります。
大切な愛犬の健康と長寿のためにも、適正体重を理解し、維持し続けることができるようにケアしてあげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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