ジャーマンシェパードの平均寿命・適正体重は?かかりやすい病気や適切な運動量を知っておこう
「ジャーマンシェパードの寿命は何年くらいなのだろう?」ジャーマンシェパードに興味がある人なら一度は抱いたことがある疑問なのではないでしょうか。またすでにジャーマンシェパードと暮らしている方の場合は、改めて彼らの平均寿命を知ることで今ある時間の貴重さに改めて気付かされます。ここでは、ジャーマンシェパードの平均寿命や適正体重、適切な運動量について解説していきます。
目次
ジャーマンシェパードの平均寿命は?
「ドイツの牧羊犬」という意味をもつジャーマンシェパードの平均寿命は9~13年です。ジャーマンシェパードは完全に成犬になるまでに2〜4年かかり、成犬までの道のりは非常にゆっくりです。
残念ながら平均寿命は短い傾向にあります。大型犬は小型犬に比べて寿命が短い傾向にありますが、ジャーマンシェパードの平均寿命が短いのは、病気になって早死にしてしまう子がたくさんいるからではないかと考えられています。
ジャーマンシェパードの適正体重はどれくらい?
ジャーマンシェパードのメスの適正体重は22~32kg、オスは30~40kgです。オスのサイズはメスのサイズを上周り、とても大きくなる傾向があります。
適正体重の見極め方は?
ジャーマンシェパードが適正体重であるかどうかは肋骨を確認することで知ることができます。健康な標準体重であれば、肋骨の上に筋肉が程よくあり、簡単に触ることができます。しかし、筋肉がなく、骨が浮き出ている様子であれば、それは痩せすぎの可能性があります。また、脂肪が肋骨の上にあり、肋骨を簡単に感じることができないのであれば、それは太り過ぎです。
ジャーマンシェパードの体重管理のコツは?
ジャーマンシェパードは太りやすい子がたくさんいますが、少しの工夫をするだけで、適正体重を保つことができます。ここでは、ジャーマンシェパードの体重管理のコツを紹介していきます。
食事管理をしっかりしよう
ジャーマンシェパードの食事管理は非常に大切です。年齢に合ったフードを選び、推奨給与量を守って与えるようにしましょう。また、去勢手術や避妊手術をしたジャーマンシェパードは太りやすい傾向があるので、カロリーが低い食事を選ぶようにしてください。
運動量を徐々に増やす
適度に運動量を増やすことで、ジャーマンシェパードの筋肉をつけ、さらに健康的な身体にすることができます。しかし、運動量を急に増やしてしまうと体に負担がかかるので、徐々に増やすように心がけましょう。
ジャーマンシェパードの子犬に関する記事はこちら
ジャーマンシェパードの適切な運動量について
ジャーマンシェパードは運動量が多い犬種です。身体と精神を健康に保つには日頃の運動が欠かせません。1時間の散歩を1日2回は連れていくようにし、確実に運動をさせるようにしましょう。
ジャーマンシェパードにおすすめの運動は?
犬の運動と聞くと散歩を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、散歩以外にもジャーマンシェパードと楽しめる運動はたくさんあります。スイミングやランニングなど、様々な運動を取り入れ、刺激的な時間を過ごしましょう。また、ドッグスポーツにチャレンジするのもおすすめです。
年齢に合った運動を心がけよう
ジャーマンシェパードと体を動かす際には、それが年齢に合った運動かを考えるようにしましょう。子犬は体が十分に成長していないので、激しい運動は身体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、老犬になると体力がなくなってしまう場合があるので、様子を見ながら運動量を調整することが大切です。
ジャーマンシェパードがかかりやすい病気
ジャーマンシェパードは病気が多い犬種です。そのため、予防に取り組み、病気のサインを見逃さないようにしっかりと観察することが大切です。ここでは、ジャーマンシェパードがかかりやすい病気について詳しく解説していきます。
悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は血液のがんです。進行するのが非常に速く、診察にかかる頃にはもう手遅れである場合も少なくありません。悪性リンパ腫になるとリンパ節が腫れ、咳や下痢の症状などが発症します。早期発見が非常に肝心なので、犬の体に異変を感じたらすぐに獣医に相談するようにしましょう。
股関節形成不全
股関節形成不全は股関節の骨が十分に発達しない病気です。多くの場合は遺伝的要因で引き起こされますが、社会的要因で引き起こされることもあります。股関節形成不全の犬は生後4~6ヶ月頃に歩き方に異常が発生します。そのままにしておくと歩くのを嫌がるなどの運動障害が引き起こされます。股関節形成不全の症状を発見したら、すぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。
胃捻転・胃拡張
胃捻転は犬の胃がひっくり返り、お腹にガスが溜まってしまう病気です。そのため、お腹が大きく膨らみ、苦しそうにパンティングするなどの症状が見られます。胃捻転は緊急処置をしないと死に至る恐ろしい病気なので、早期発見が非常に重要です。胃捻転は早食いや大食いが引き起こすと考えられていますが、現在でもはっきりとした原因はわかりません。
変性性脊髄症
遺伝性の疾患だとされていますが、発症の原因はわかっていません。ジャーマンシェパードやウェルシュコーギーによく見られる病気です。有効な治療法はなく、緩和ケアで対処することになります。初期症状は神経系の疾患に似ていますが、歩き方に異常が出始めた後、進行すると足を引きずって歩いたり、立っていることが困難になっていきます。
膵外分泌不全
膵臓から消化酵素が分泌されなくなり、食べ物の分解・吸収ができなくなる病気です。はっきりした原因はわかっていません。脂肪が分解されないことで便の臭いが強くなったり、体重が減るなどの症状が見られます。膵臓の機能の回復は難しいため治療を続けていくことになります。
皮膚疾患
アトピー性皮膚炎や膿皮症など皮膚疾患にも注意が必要です。免疫力の低下も発症の原因となりうるので普段の食事管理も大切になります。定期的なシャンプーとブラッシングで皮膚を清潔に保つことももちろん効果的ではありますが、洗いすぎは必要な油分も取り除いてしまい乾燥などの肌トラブルのもとになることもあるので注意してください。
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関節炎
大型犬は身体が大きいので関節に負荷がかかりやすいです。過度な運動だけでなく、肥満も関節への負担がかかることから普段からの適切な体重管理が大切です。
先ほども述べた通りジャーマンシェパードは太りやすいので、注意が必要です。足を引きずるなど歩き方に異常が見られたり、痛がるような仕草が見られたら動物病院へ連れて行きましょう。
ジャーマンシェパードとの時間を大切に
ここでは、ジャーマンシェパードの寿命や健康管理について解説していきました。ジャーマンシェパードの体重管理や病気の対策に取り組み、できる限り長い時間を一緒に過ごせるようにすることは大切です。しかし、全力で飼育に取り組んでもジャーマンシェパードとの時間は限られており、必ずお別れの日がやっています。その日に後悔しないために、ジャーマンシェパードと今ある時間を最大限に楽しむようにしましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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