ティーカッププードルの寿命は?病気・健康管理もご紹介
ティーカップに入ってしまうほど小さいことからその名がついたティーカッププードル。つぶらな瞳が愛らしく、まるでぬいぐるみのようですね。実は犬種を判定する団体であるケネルクラブには正式な犬種として認められておらず、通称としてティーカッププードルという言葉が使われています。ここでは、そんなティーカッププードルの寿命やかかりやすい病気についてご紹介します。
ティーカッププードルの寿命
ティーカッププードルの平均寿命は12~15歳と言われています。希少で市場に出回る個体数が少ないため高額で売買されることが多く、中には栄養失調や未熟児の個体がティーカッププードルと偽られて売られているケースがあるので、健康なティーカッププードルを見極めることがとても重要になります。
販売者から健康状態について十分に話を聞き、自身の目で元気であるか、痩せてないか、その他気になる点がないか確認しましょう。
寿命を延ばすためのポイント
ティーカッププードルに長生きしてもらうポイントは、食餌や運動管理、病気の予防です。ティーカッププードルの胃袋はとても小さいので、少量でも栄養バランスの取れたドックフードを与えることが大切です。人の食べ物やジャーキーなどのおやつは極力控えましょう。また、小さくぬいぐるみのように可愛くても、健康な身体づくりのために毎日のお散歩は欠かせません。
ティーカッププードルの適正体重と理想的な体型
先述したように、ティーカッププードルは世界的に公認されていない犬種であり、適正体重も定められていません。ティーカッププードルを作出したアメリカでは、体高23cm以下、体重2.7kgと決められてることが多く見られます。犬の適正体重はボディコンディションスコア(BCS)で確認しましょう。
ボディコンディションスコア(BCS)とは?
犬の体型を知る目安として、身体を見たり触ったりしてその体型を5段階で評価するものです。BCS3に当てはまれば理想体型で、BCS1は痩せすぎ、BCS5は太りすぎです。BCS3の犬は、触ると過剰な脂肪の沈着なしに肋骨が触れます。上から見てウエストにくびれがあり、横からみると腹部に吊り上がりが見られます。
ティーカッププードルがかかりやすい病気や注意すべきケガ
ティーカッププードルは身体が小さすぎることから、病気になりやすいとも言われています。ティーカッププードルがかかりやすい病気やケガについてご紹介します。
骨折
より小さいティーカッププードルを作出するために、ブリーダーの中には近親交配させていたり、生後間もない子犬に十分な栄養を与えない例もあるようです。このような場合には骨格の発育不全により骨が弱くなり、わずかな段差を飛び降りただけで骨折することがあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝にあるお皿のような骨(膝蓋骨)が、本来収まっているはずの「滑車溝」という溝から外れて脱臼する病気です。無症状から歩行困難な状態まで、程度により4つのグレードに分けられています。
進行性網膜委縮症
網膜の組織が変性し、徐々に視力が低下して最終的には失明する病気です。瞳孔が開いて眼底がきらきら輝いて見えるため瞳がビー玉のように見えます。遺伝による病気であるため予防は困難で、次世代に引き継がせないことが大切です。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
小型のプードルがかかりやすい病気で、副腎から分泌される副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されてしまうことで様々な症状を引き起こします。原因は脳下垂体にできる腫瘍や、長期にわたるステロイド剤の使用による副作用が挙げられます。主に中高齢の犬で発症し、多飲多尿や皮膚の以上、腹部膨満などの症状が見られるほか、糖尿病を併発することもあります。
ティーカッププードルに長生きしてもらうには
希少価値が高く、身体に問題がある個体でも市場に出回りやすいと言われているティーカッププードル。長生きしてもらうには、まずその子の健康状態を見極めてから迎えることが大切です。そして、家族の一員になったら一日でも健康に長生きできるようお世話をしましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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