犬は里芋を食べても大丈夫?与えるメリットや適量・注意点を解説

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私たち人間にも身近な食材である里芋は、犬が欲しがっていた場合与えてもいいのか判断に迷いますよね。

今回は犬に里芋を与えても大丈夫なのか、食べるメリットや注意点を解説します。

適量や調理のポイントについても解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

犬は里芋を食べても大丈夫?与えるメリットや適量・注意点を解説

目次

  1. 犬に里芋を与えても大丈夫なのか
  2. 犬に里芋を与える際の適量と調理のポイント
  3. 犬が里芋を食べるメリット
  4. 犬に里芋を与える際の注意点
  5. まとめ

犬に里芋を与えても大丈夫なのか

犬に里芋は与えても大丈夫なのか

犬に里芋を与えても大丈夫なのかと疑問に思う飼い主さんもいますが、犬は里芋を食べても問題ありません。

ただし生のままではなく、必ず加熱して与えましょう。

生のまま食べてしまうと、里芋に含まれる成分であるシュウ酸カルシウムにより、里芋中毒を起こしてしまう危険があります。

私たち人間でも生の里芋を触ると口の周りや手がかゆくなってしまう方がいます。

これは里芋に含まれるシュウ酸カルシウムの結晶が口や手に刺さって刺激されているためと考えられています。

犬が里芋中毒を起こした際の症状は、よだれや嘔吐、重度であれば呼吸困難などです。

どれだけの量を食べれば里芋中毒を起こしてしまうかは愛犬の個人差によるため、少ない量でも発症する場合があります。

里芋中毒を防ぐため、愛犬に与える前には必ず加熱するようにしてください。

犬に里芋を与える際の適量と調理のポイント

里芋の適量と調理ポイント

犬に里芋を与える際は、適量を見極めなければいけません。

また加熱するほかにも、調理する際に押さえておいていただきたいポイントもあります。

ここからは里芋を与える際の適量についてと、調理ポイントについて見ていきましょう。

犬に与える里芋の適量

犬に与える里芋の適量は、主食の約10%以内を目安にしましょう。

これはおやつを与える際の適量の考え方と同じく、里芋を多く食べさせてしまうと、主食で食べている総合栄養食の栄養バランスが崩れてしまう恐れがあるためです。

愛犬の里芋の適量は以下の手順で求められるため、ぜひ参考にしてみてください。

  • 愛犬が1日に食べているカロリーを知る
  • 里芋は何カロリーまで与えられるかを知る
  • 里芋のg数に置き換える
  • 里芋1個分の重さに換算する

ここでは体重4kgの犬が、現在100gあたり370kcalのフードを1日85g食べている場合を例に見ていきましょう。

100gで370kcalのフードを使用していますが、実際に食べている量が85gであれば以下の式より1日の摂取カロリーを求めます。

  • 1日に摂取しているカロリー=370kcal×85g/100g=314.5kcal

例で挙げた犬は、1日314kcalを摂取していることがわかります。

里芋をはじめおやつなどの副食を与える場合、栄養バランスに影響が出ないよう10%以内に抑える必要があるため、以下の式から里芋の1日あたりのカロリーを求めましょう。

  • 里芋やおやつが食べられる1日のカロリー=314kcal×10%=31.4kcal

文部科学省の食品成分データベースによると、里芋のカロリーは100gあたり約53kcalのため、以下の式から31.4kcalぶんの里芋のg数を求めます。

  • 1日に食べてもいい里芋のg数=100g×31.4kcal/53kcal=59.3g

59gの里芋を食べると、31.4kcalを摂取することになります。

里芋の標準的な大きさは40g程度であるため、4kgの犬の場合、1日1個食べたとしても主食に影響なく楽しむことができますよ。

また里芋を与えた分のカロリーは主食から引き、ほかのおやつを与える場合はおやつのカロリーも合わせて計算を行わなければいけません。

食べ過ぎなければ厳密に計算する必要はありませんが、時間のあるときに愛犬の正しい摂取カロリーの数値を計算し、知っておくのもよいでしょう。

里芋の調理のポイント

里芋を犬に与える際のポイントは、以下の4点です。 

  • 皮を厚めに剥く
  • 蒸すのではなく茹でる
  • 細かく切り食べやすいようにして与える
  • 葉や茎をかじらないよう注意する

里芋を与える際に注意したいシュウ酸カルシウムは、皮付近に多く含まれています。

厚めに皮を剥き、シュウ酸カルシウムを少しでも減らすようにしておきましょう。

またシュウ酸カルシウムは水溶性のため、茹でることにより大幅に減らせます。

蒸したり電子レンジを使ったりして里芋を柔らかくする方法もありますが、シュウ酸カルシウムの量は蒸しても電子レンジでも減らせません。

必ず5分以上お湯でしっかり茹でるようにしてください。

また茹で汁には里芋から抜けたシュウ酸カルシウムが大量に含まれているため、愛犬のための料理には使わず、捨てることを忘れないようにしましょう。

里芋は細かく切り、万が一でも喉にひっかからないよう配慮することも必要です。

シュウ酸カルシウムは里芋の実だけでなく、葉や茎にも含まれています。

里芋を畑などで育てている場合は、葉や茎は犬がかじらないようにすぐに処分してください。

犬が里芋を食べるメリット

犬が里芋を食べるメリット

生で与えるには危険な里芋ですが、加熱して与えると以下のような栄養素を摂ることができます。

  • ガラクタン
  • カリウム
  • ビタミンB1

各栄養素を摂ると、どんな効果が期待できるか見ていきましょう。

ガラクタン

ガラクタンは水溶性食物繊維のひとつで、里芋独特のぬめりに含まれています。

犬がガラクタンを摂ることで期待できる効果は、以下の3つです。

  • 消化を促す
  • 免疫力の向上
  • 便秘の解消

ガラクタンは免疫力が向上するため、がん予防にも効果的です。

与えてみてぬめりが平気そうな犬であればぬめり取りをせず、与えてあげましょう。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、ナトリウムを排出する働きもあるため塩分を摂りすぎた際に排出する手助けをしてくれます。

犬がカリウムを摂ることで期待できる効果は、以下の3点です。

  • 利尿作用
  • 高血圧の予防
  • 心臓機能や筋肉機能の調節

カリウムは神経の伝達や筋肉の収縮にも深く関わっています。

体の維持に必要な成分のため、積極的に摂りたい成分です。

ビタミンB1

ビタミンB1はチアミンとも呼ばれる水溶性ビタミンの1種です。

犬がビタミンB1を摂ることで期待できる効果は、以下の2つです。

  • 疲労回復
  • 皮膚や粘膜の健康維持

ビタミンB1はエネルギーを生産するために欠かせません。

たくさん運動するなど活発な犬におすすめです。

里芋は水分も豊富

上記の栄養成分が含まれているほか、里芋の約84%は水分で構成されています。

水分が多いため、里芋を食べることで里芋の栄養成分を摂り入れながら、水分補給も行えます。

夏場の脱水対策や、冬場に寒さで水をあまり飲まない犬にもおすすめといえるでしょう。

犬に里芋を与える際の注意点

犬に里芋を与える際の注意点

里芋を食べることによって期待できる効果を見てきましたが、犬に里芋を与える際には以下の注意点があります。

  • 過剰摂取しない
  • 結石症を起こしたことのある犬は獣医師に相談する
  • 心臓病や腎臓病を患っている犬には与えないようにする
  • アレルギーを起こす可能性がある
  • 消化不良を起こす可能性がある

順番に見ていきましょう。

過剰摂取しない

犬に里芋を与える際は必ず適量を守り、過剰摂取しないように注意しましょう。

前述しましたが、適量を守らなければ主食の栄養バランスに影響を与えてしまう可能性があります。

また里芋には水分が多く含まれ、比較的低カロリーで低糖質ではあるものの、油断して大量に与えてしまうと肥満になってしまう場合があることを頭においておきましょう。

前述した適量の計算方法を参考に最初だけしっかりと計算し、愛犬に与えていい里芋の目安を知っておくと飼い主さんの安心にもつながります。

結石症を起こしたことのある犬は獣医師に相談する

里芋は加熱することによりシュウ酸カルシウムの量は大幅に減りますが、ゼロにはなりません。

シュウ酸カルシウムを摂取することで、尿路結石症になってしまう可能性があることを知っておきましょう。

尿路結石症とは、腎臓から尿道までの通り道に石ができてしまう病気です。

結石は大きくなってしまうと尿道や膀胱を傷つけて出血を起こしたり、尿詰まりを起こしたりする危険があります。

特にオス犬は尿道が狭く長いため、詰まってしまうと尿が出ず、緊急での処置や手術が必要です。

以前シュウ酸カルシウム結石症を起こしたことのある犬は、里芋を食べてもいいのかかかりつけの獣医師に相談するとよいでしょう。

心臓病や腎臓病を患っている犬には与えないようにする

里芋は心臓病や腎臓病を患っている犬には与えないよう注意しましょう。

里芋にはカリウムが多く含まれ、利尿作用や高血圧を予防する効果が期待できます。

しかし、心臓病や腎臓病を患っている犬の血流中にカリウムの成分が多くなった場合、脈のリズムを乱し突然死してしまう恐れがあります。

カリウムは里芋だけでなく、バナナやカボチャ、じゃがいも、肉、魚などあらゆるものに含まれます。

安易に与えるのは避け、どうしても欲しがる場合や気になる食材の場合、獣医師の意見を聞いてから与えるようにしてください。

アレルギーを起こす可能性がある

里芋だけではありませんが、初めて食べるものはすべてアレルギーを起こしてしまう可能性があります。

アレルギーを起こしてしまうと出る症状は、軽度であれば皮膚の痒みや湿疹、顔の腫れ、下痢、嘔吐などです。

重度になれば呼吸困難を起こす場合もあり、緊急的な処置が必要となってきます。

里芋が愛犬にとってアレルギーの原因物質となるかどうかは、血液を採取して検査してみなければわかりません。

料金も時間もかかる検査のため、そこまでしなくてもいいのではと考える飼い主さんは、まず舐めさせて様子を見るなど慎重に少しずつ与えてあげましょう。

アレルギーの症状は食べた直後に出るものから、数時間経って出るものまでさまざまです。

1日だけでなく2,3日かけて与え、大丈夫だと判断できれば少し量を増やしながら与えてあげてください。

消化不良を起こす可能性がある

里芋を与える際は、消化不良を起こす可能性があることに注意をしておきましょう。

消化不良とは食べたものが原因で胸焼けや食欲不振、下痢、元気消失などの症状が起こってしまう状態です。

生で与えないことはもちろんですが、よく加熱した里芋でも消化不良を起こす可能性があります。

特に胃腸の動きが未熟な子犬や消化機能が衰えつつある高齢犬は、消化不良を起こす割合が高いため、しっかりと確認しておきましょう。

お腹を壊してもすぐ治まるだろうと放っておく飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、子犬や高齢犬は下痢や嘔吐で体力を奪われたり、脱水症状を起こしたりしてしまう危険もあります。

与える食材のほか、早食いも消化不良の原因です。

与える際は一気に与えるのではなく、細かく量をわけるなど工夫して消化不良を起こさないようにしていきましょう。

まとめ

犬に里芋は大丈夫なのか まとめ

今回は里芋を犬に与えてもいいのか、適量やメリット、里芋を与える際の注意点について解説しました。

里芋は、加熱すれば犬に与えることのできる食べものです。

ガラクタンをはじめカリウムやビタミンB1など良い効果をもたらす成分が含まれているため、嫌がらなければ継続して与えてみてもよいでしょう。

ただし過剰摂取をせず、アレルギーや消化不良に注意することが大切です。

里芋を与えるメリットやデメリットを知り、愛犬と同じ食材を一緒に食べられることを楽しんでください。

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