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【獣医師監修】犬のくしゃみは病気の可能性も?くしゃみを頻繁にする場合に心配な病気とは

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愛犬が小刻みに頭を振ってくしゃみをしている姿は、なんだか愛らしいと思ってしまいますよね。しかし、犬がくしゃみをする原因は花粉やほこりだけではなく、心配な病気が隠れている可能性があります。特に子犬やシニア犬、基礎疾患を抱えている子は注意が必要です。

ここでは犬がくしゃみをする原因と、くしゃみがサインとなる病気の例を紹介します。愛犬のくしゃみの原因や病気の可能性を知っておき、早期発見に繋げましょう。

【獣医師監修】犬のくしゃみは病気の可能性も?くしゃみを頻繁にする場合に心配な病気とは
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目次

  1. 犬のくしゃみのメカニズムについて
  2. 犬がくしゃみを頻繁にする場合に心配な病気
  3. 犬のくしゃみを予防する方法
  4. 愛犬がくしゃみを頻発していたら獣医師へ相談してみましょう

犬のくしゃみのメカニズムについて

犬 くしゃみ

犬のくしゃみは人間と同様に、細かい異物が鼻の中に入ることで神経を刺激して、一気に空気を吸い込んで吐き出すという動作から起こります。これがくしゃみのメカニズムです。 人間には鼻の中に異物をキャッチする鼻毛がありますが、犬には鼻毛が生えていません。そのため、異物が入ったときにはくしゃみで対応します。 

くしゃみが起こる原因

犬がくしゃみをする原因は以下の3つが考えられます。どれも人間とほとんど同じです。

犬は嗅覚がとても鋭いので、人間にとっては当たり前になっている匂いにも敏感に反応します。人間が「臭い!」と思うものは犬にとってかなりの刺激臭となるので、普段の生活で犬にストレスを与えていないか見直してみましょう。 犬にとっての刺激臭となるものは、タバコ、アルコール、芳香剤や殺虫剤があります。

犬のくしゃみの原因

  • ほこりや花粉、細かい異物などが鼻に入ったとき
  • 刺激のある匂いを嗅いだとき
  • 病気の症状があるとき

くしゃみが出るとき併発する可能性のある症状

犬がくしゃみをするときに合わせて出る症状は、鼻水です。病気の場合は膿や血が混じることがありますが、危険なサインの可能性があるので注意してください。 ほこりや異物が入った場合は数回のくしゃみで治まりますが、連続して何度もくしゃみをしていたり、何日も長引くようであれば病気を疑いましょう。

病気ではないくしゃみの場合もある?

例えばお散歩に行く前のルンルン気分のときや、おもちゃで夢中になって遊んでいるときなどに、「クシュンクシュン」とくしゃみをすることがあります。

犬は嬉しくて興奮した感情をコントロールするために、くしゃみをすることで落ち着かせていることもあり、くしゃみには病気ではない意味もあるようです。嬉しいと感じているときのくしゃみであれば安心ですね。

犬がくしゃみを頻繁にする場合に心配な病気

犬
laulaco Unsplash

愛犬が連続して何度もくしゃみをしていると心配になりますよね。くしゃみが出る病気というとハウスダストや花粉などを想像する方が多いと思いますが、実はもっと心配な病気が隠れている可能性もあります。
放置すると危険な病気もあるので、くしゃみが頻発している場合は一度病院で相談してみましょう。

1.ウイルス感染

くしゃみが出る病気の中に、生後6ヶ月未満の子犬が感染しやすいウイルス感染が存在します。ケンネルコフやジステンパーウイルスは風邪のような症状から始まり、放置すると最悪の結果、死に至ることもあるので注意が必要です。

ウイルス感染は定期的に混合ワクチンを接種していれば感染する確率が下がります。もしも感染してしまったとしても、症状が軽減されるので、混合ワクチンは毎年打っておくことが推奨されています。

2.鼻腔腫瘍

鼻腔腫瘍は、シニア犬や長頭種がかかりやすい病気とされています。くしゃみや鼻水に合わせて鼻血が出る場合、鼻腔腫瘍が原因かもしれません。鼻腔腫瘍は血の混じった鼻水が続いた後、顔の変形や神経痛といった症状が出てきて犬にとって辛い状態になってしまいます。血の混じった鼻水が続いた時点で病院を受診することをおすすめします。

治療法は腫瘍の種類によって異なりますが、一般的な抗がん治療に加えて、放射線治療などが推奨される場合があります。

一般的に、鼻腔内の悪性腫瘍は完治が難しいと言われています。全身麻酔をかけての外科手術を行い、可能な限りの範囲で腫瘍を取り除き、抗がん剤などでの治療が継続されます。

3.歯根膿瘍(しこんのうよう)

歯とくしゃみの症状は、一見関係ないように感じますが、歯石が原因でくしゃみを起こす場合があります。歯と歯茎の間に歯石が溜まって根本が炎症を起こすと、歯根膿瘍となり、膿が鼻腔まで達してくしゃみを引き起こします。同時に鼻水の症状も見られます。鼻水の色は、透明よりも濁ってくる場合が多いです。

治療法は、外科治療(皮膚の下に溜まった膿を全身麻酔下での外科手術で処置する方法)と、内科治療(抗生物質などによる投薬)があります。外科を選んだ場合、原因となっている歯を抜歯することもあります。

犬のくしゃみを予防する方法

寝ている犬
zackdowdy Unsplash

ハウスダストやほこりを防ぐため、犬の生活圏内にはホコリやカビがたまらないよう清潔にすることを心がけることが大切です。

また、犬は臭いを嗅ぐ習性があります。刺激臭となるものは普段の生活で犬に近づけないように注意し、使用する際は窓を開けたり空気清浄機を使用するなどの対策を取りましょう。

繰り返しくしゃみをして鼻水など他の症状も出ている場合、心配な病気が隠れているかもしれないので病院を受診してください。

空気清浄機を設置するのもおすすめ!

くしゃみの予防には、こまめな部屋の掃除は欠かせませんが、それに加えて空気清浄機を設置しておくのもおすすめです。筆者も愛犬がよく過ごす部屋には空気清浄機を置いていました。ハウスダストや花粉、キツくて嫌な臭いを吸い取ってくれるので、鼻がムズムズして愛犬が頻繁にくしゃみをするようなことは、あまり見られなかった印象です。

愛犬がくしゃみを頻発していたら獣医師へ相談してみましょう

犬
Sarah Chai Pexels

犬のくしゃみにはホコリなど一過性のものが多いのですが、頻発するくしゃみは病気が隠れている可能性があるので、少し注意して症状を観察してください。くしゃみを伴う可能性のある病気を知っておくことで早期発見が可能になるので、愛犬のために覚えておくとよいでしょう。

くしゃみを予防するためには部屋をきれいに保つこと、換気をすることが大切です。タバコやアルコール、臭いのきついスプレーなどの刺激臭は、犬に近づけないように気をつけてくださいね。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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