愛犬のお手入れに活躍するスリッカーブラシについて!正しい使い方やおすすめの商品など
犬のお手入れで活躍するスリッカーブラシ。抜け毛やホコリ、ゴミなどを取り除くほか、毛並みを美しく整える役割も果たします。
今回は、スリッカーブラシの正しい使い方や使う際の注意点、そしておすすめの商品をご紹介します。
スリッカーブラシとは?
スリッカーとは、くの字型に曲げられたピンがたくさん付いた、犬の被毛を整えるためのブラシの一種です。
犬の被毛は、犬種にもよりますが細く絡まりやすいため、一度絡んでしまうとヘアブラシなどでほぐすことは困難ですが、スリッカーブラシであればもつれや毛玉を比較的容易にほぐすことができます。また、被毛に付着した誇りを落としたり、血行を良くする効果も期待できます。
スリッカーの正しい使い方
スリッカーのピンが付いている面を下にし、上から握るように持つと、余分な力が入ってしまいます。怪我を負わせないためには、鉛筆のように下から持つ「鉛筆持ち」をして必要以上に力を入れずにブラッシングすると良いでしょう。手首のスナップを利かせ、ピンの先端を直接皮膚に当てないように使いましょう。
ソフトタイプとハードタイプ
スリッカーには、ソフトタイプとハードタイプがあります。市販されているものはほとんどがソフトタイプで、プロが使うものはハードタイプが多いようです。
ハードタイプはその名の通りピン(針金)が硬い作りになっており、手早くもつれを取ることができますが、その分犬の皮膚に傷をつけやすいので、初心者にはソフトタイプのスリッカーがおすすめです。
スリッカーを使うときの注意点4つ
スリッカーを使用する場合、安全性を重視するならピンの先に丸い玉突きの商品を選んでも良いでしょう。安全に使用するための注意点をご紹介します。
- スリッカーが不向きな犬には使用しない
- ピンの先端での怪我に注意
- 毛玉を無理にブラッシングしない
- 針金の向きが不揃いになったものは使用しない
1.スリッカーが不向きな犬には使用しない
数あるブラシの中では最も使用されていて、抜け毛やもつれをほぐすために大活躍するスリッカーブラシではありますが、犬種によっては不向きな場合があります。基本的に、短毛でアンダーコート(下毛)の生えていないチワワやダックスフンド、パグ、フレンチブルドッグなどには不向きです。これらの犬種にはラバーブラシや獣毛ブラシの使用をおすすめします。
2.ピンの先端での怪我に注意
スリッカーブラシは使い方によっては犬を傷つけてしまう危険性があります。よくある例として、強い力でブラッシングすることにより「擦過傷(さっかしょう)」という傷ができ、犬の皮膚が赤くなったり血がにじむ症状が見られることがあります。また、顔周りのブラッシングでは目に怪我をさせないよう注意しましょう。
3.毛玉を無理にブラッシングしない
耳の後ろや脇の下は、ブラッシングを怠ると毛玉ができやすい場所です。酷く固まった毛玉を無理にブラッシングすると犬に痛い思いをさせてしまいます。まずはハサミで縦に切り込みを入れ、犬が痛くないように毛の根元をきちんと持って、ブラッシングします。ブラッシング後はコームを通して確認しましょう。
4.針金の向きが不揃いになったものは使用しない
スリッカーはどんなに良いブラシを選んだとしても、必ずいつかは寿命がきます。ピンの角度が不揃いになったものは被毛を十分にブラッシングできないだけでなく、怪我をさせてしまう可能性もあります。時々ピンの向きをチェックし、不揃いになっていたら買い換えを検討しましょう。
スリッカーブラシのおすすめ10選
スリッカーは商品によって主に大・中・小などのサイズがあります。小さいものは小型犬用、大きいものは大型犬用と考えがちですが、初めて購入するのであれば小さいサイズのものがおすすめです。大きいブラシは重いため扱いが難しく、目の周りや耳、足先などの細かい部位のブラッシングが容易ではありません。色々なメーカーから作られている中から、おすすめ商品をご紹介します。
【1】プロのトリマー推奨!本格派なら武蔵
トリマーさんが推奨する、本格的で品質の高いブラシです。耐久性があり、ピンの土台部分にはクッション性があるため力をほどよく吸収し、初心者にも扱いやすいおすすめの商品です。
- 商品名:岡野製作所/ステン プロスリッカーブラシ武蔵
【2】超ソフトタイプで優しい
一般的に販売されている商品と比べ、柄の部分が約3cm長く作られていて、手のサイズが大きい人でも扱いやすいと評判です。超ソフトタイプなので怪我の心配が少なく、細かいピンが密植されているので、ブラッシングすると被毛をふわふわに仕上げることができます。
- 商品名:ケイプロペット/ロングティー スリッカー ソフト
【3】愛犬家に定評のあるローレンス
イギリス製で、トリマーさんや愛犬家に定評のある、使いやすいスリッカーブラシです。高品質の細いピンがラバーの中に隙間なく埋め込まれているので、ふわふわの仕上がりになります。一般的なスリッカーブラシよりも軽く、楽にブラッシングできます。
- 商品名:ローレンス/ソフトスリッカーブラシ
【4】ワンタッチで抜け毛をポイ!
持ち手が握りやすく、疲れないブラシです。この製品の一番の特徴は、ピンに絡まった抜け毛の取りやすさです。ピンが付いている面の裏側にボタンが付いていて、押すとピンの根元の面が持ち上がり抜け毛を簡単に取り除くことができます。
- 商品名:ドギーマン/イージープロ
【5】ベルギー製のプロ用ブラシ
ベルギー製のプロ仕様のブラシです。ピンがアンダーコートの奥まで届いて抜け毛をたくさん除去できるので、ブラッシングが楽しくなると評判です。ヘッド部分のカーブと持ち手の絶妙な角度により、ブラッシングのときに自然に手首を使うよう設計されているので、手首に負担がかかりにくく、とても扱いやすいでしょう。
- 商品名:ショーテック/スリッカーソフト
【6】小回りの利く三角形!
トライアングルスリッカーはその名のとおりブラシ部分が三角形になっています。顔周りや耳、脇の下などの小回りを利かせたい作業にとても便利な商品です。柄の部分が比較的長いため使いやすく、プロにも一般の飼い主さんにも扱いやすいブラシです。
- 商品名:SPC/トライアングル スリッカーブラシ ソフト
【7】トイプードル用・柴犬用など犬種特化!
スタイルズのスリッカーには、細めのピンでアンダーコートもしっかり除去する「柴犬用」、根元から巻き毛を伸ばす「トイプードル用、ピン先に玉が付いていで地肌に優しい「チワワ用」があります。ステンレスピンはさびにくい設計です。
- 商品名:スタイルズ/スリッカーブラシ(ロングコートチワワ用)
【8】天然木と豚毛で被毛を傷づけずにブラッシング
高級仕様のスリッカーブラシで、天然の豚毛が被毛に艶を与えます。毛にダメージを与えないから、安心してブラッシングができます。
- 商品名:BYBO/高級猪毛ブラシ 豚毛スリッカーブラシ
【9】サビにくいステンレスピンを使用
多くのプロのトリマーさんも愛用している、日本製の高級スリッカーブラシです。サビにくい良質なステンレスピンを使用し、被毛をふんわりと仕上げてくれます。小・中の2サイズが展開されています。
- 商品名:岡野製作所/ステンレス製 高級ハードタイプ ONSスリッカーブラシ ハード小
【10】ピン先が柔らかく皮膚が弱いコでも安心!
クッション性がよい樹脂製の玉がピン先に付いており、皮膚が弱いコのブラッシングにおすすめです。ピンの隙間が狭いので、抜け毛をしっかりとキャッチしてくれます。
- 商品名:ドギーマン/ハニースマイル 犬用ソフトスリッカーブラシ
スリッカーを使って愛犬とコミュニケーション
スリッカーを使ったブラッシングは、もつれや毛玉をほぐして毛並みを整えるだけでなく、血行を促したり病気の早期発見にも効果的です。力を入れてしまうと怪我のもとになるので、鉛筆持ちを基本にし、力を入れずスリッカーで優しくブラッシングしましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
被毛のお手入れ(ブラッシング編)に関する記事
飼い方/育て方
犬の毛玉取りを安全におこなう方法を伝授!便利なグッズもご紹介!
愛犬にできてしまった毛玉って普段どうされていますか?何もせずに放っておくと毛玉は大きくなってし...
2023年4月28日
飼い方/育て方
コツを掴んで愛犬にブラッシングを好きになってもらおう!長毛・短毛それぞれにおすすめの商品も
ブラッシングは、愛犬の被毛の健康を守るだけでなく、清潔に保つためにどんな犬種でも欠かせません。...
2023年4月19日
健康管理/病気
犬のブラッシングの正しいやり方を解説!効果や頻度、おすすめグッズも紹介
ブラッシングは、毛並みを整えるというだけではなく、犬の健康にも重要な役割を果たします。 この...
2023年4月18日
飼い方/育て方
犬用ブラシを選ぶ時のポイント!用途に合わせたブラシを使いこなして上手な被毛ケアを
犬の清潔な被毛を保つためには適度なブラッシングは欠かせません。しかしブラシの種類が多く、どれを...
2023年2月1日
飼い方/育て方
犬用ブラシはこう選ぶ!初心者さんでも使いやすいおすすめ商品もご紹介
愛犬のブラッシングは、被毛のもつれをほぐしたり、抜け毛を取り除いて皮膚の新陳代謝を促すものだけ...
2022年12月19日