犬用ブラシを選ぶ時のポイント!用途に合わせたブラシを使いこなして上手な被毛ケアを

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犬の清潔な被毛を保つためには適度なブラッシングは欠かせません。しかしブラシの種類が多く、どれを使っていいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。また、犬種の被毛タイプによってお手入れの方法も変わってきます。そこで今回は、犬用ブラシの選び方やブラッシングの手順についてご説明します。

犬用ブラシを選ぶ時のポイント!用途に合わせたブラシを使いこなして上手な被毛ケアを

目次

  1. 犬用ブラシの必要性
  2. ブラシの種類と選ぶ時のポイント
  3. 犬種ごとに違うブラッシングの手順
  4. 犬用ブラシのお手入れ方法
  5. 愛犬にぴったりなブラシで楽しくケアを

犬用ブラシの必要性

犬 ブラッシング
Ron Lach Pexels

そもそも犬用のブラシはなぜ必要なのでしょうか?

定期的にブラッシングを行うことで、どのような効果が期待できるのでしょう。

犬のブラッシングの必要性や、頻度について解説します。

ブラッシングが必要な理由

犬のブラッシングが必要な理由の第一として、ノミやダニの除去が挙げられます。

ノミやダニのほかにも、ほこりや花粉など、目に見えない汚れが被毛に付着していることで、皮膚病などの原因にもなってしまいます。つまりは、犬の健康を守るためにもブラッシングが必要であるということです。

また、犬のブラッシングをすることで、愛犬とコミュニケーションをとることができます。

ゆっくりと話しかけながら優しくブラッシングを行うことで、愛犬はさらに飼い主のことが好きになるでしょう。

そして、ブラッシングをすることにより、病気の早期発見に繋がることもあります。

ブラッシングは、犬の身体中をマッサージのようにブラッシングをします。

そこで特定の部位だけ嫌がったり痛がったりするようであれば、犬の身体に何らかの異常が起きている場合が考えられます。

このように、犬のブラッシングには様々な効果が期待できるのです。

おすすめの目的に合わせて

犬のブラッシングは、目的に合わせた使い方をするとさらに効果的です。

先述したように、ノミやダニの除去のほかにも、マッサージを目的としたブラッシングもあります。

特に老犬の場合には、血行促進のためにも、マッサージ目的のブラッシングは効果が期待できるでしょう。

頻度

できることなら、犬のブラッシングは毎日行うことをおすすめします。

しかし忙しくて毎日のブラッシングは難しいようであれば、週に3回程度行うと良いでしょう。

過度なブラッシングはかえって犬の皮膚を傷める原因にもなりますので、ブラッシングは優しく行いましょう。

ブラシの種類と選ぶ時のポイント

犬 ブラッシング
Yaroslav Shuraev Pexels

犬用ブラシは、様々な種類があります。

実際にペットショップに行ってみると、何種類もの犬用ブラシが販売されていて、どれを選んでいいか迷ってしまうでしょう。

犬用ブラシの種類と、目的に合った選び方をご説明します。

代表的な種類

犬用ブラシは、代表的な種類が5種類あります。

それぞれ用途は異なりますので、ひとつずつ確認してみましょう。

コーム

コームは、人間も使用できそうなクシ型のブラシです。

主に長毛種の被毛の毛並みを整えるために使用されます。

軽い毛玉をとるのにも有効です。

ほかのブラシの掃除をする際にも使用します。

ラバーブラシ

ラバーブラシはゴム製で、マッサージ効果が高いブラシです。

被毛の短い犬種におすすめです。

表裏でブラシの細かさが異なっているため、被毛のケアとマッサージのどちらでも使用することができます。

スリッカーブラシ

犬の被毛が生え変わる時期、換毛期に使用したいブラシがスリッカーブラシです。

大きな毛玉のスリッカーブラシで少しずつほぐすことができます。

ただし、ピンブラシのように先端が丸くなっていないため、強くブラッシングをすると犬の皮膚を傷つけてしまう可能性があるため注意しましょう。

ピンブラシ

ピンブラシは、ブラシの先端に丸みがあるため、犬の皮膚を傷つけにくいブラシです。

もちろん強くブラッシングをすると犬の皮膚を傷つけてしまうので、優しくブラッシングをします。

ブラッシングを痛がって嫌がる犬におすすめのブラシです。

獣毛ブラシ

犬の被毛についた汚れを取り除くなら、獣毛ブラシが効果的です。

その名の通り牛や豚、馬などの被毛で作られたブラシで、犬の被毛に艶を与えます。

選び方

犬用ブラシを選ぶ際は、まず人が持ちやすく、使用しやすいものを選ぶようにしましょう。

そして犬に対しても傷つけにくい素材が使われているかも意識することが大切です。

定期的に使用するものであるため、安全性を考慮したものを選びましょう。

犬種ごとに違うブラッシングの手順

犬 ブラッシング
Gustavo Fring Pexels

犬のブラッシングは、犬種ごとに手順やブラシの種類が異なります。

具体的な犬種を挙げていきますので、愛犬に合ったブラッシング手順をするようにしましょう。

短毛種

ブルドックやパグ、ドーベルマンなどの短毛種は、そこまで多くのブラッシングを必要としません。

大体週に1度のブラッシングで被毛の健康を保つことができるでしょう。

しかし、皮膚に油分が溜まると皮膚病になる可能性が高くなるため、皮膚を傷めにくいラバーブラシを中心としたブラッシングが効果的です。

シングルコート

シングルコートの短毛種は、フレンチブルドッグやパグです。

特にこれらの目の大きい犬種は、ラバーブラシ以外のブラシを使用すると、頭のブラッシング中に目を傷つけたりする恐れがあるため、基本的にはラバーブラシを使用します。

全身をラバーブラシでマッサージするようにブラッシングし、最後に濡れタオルなどで身体をきれいにしてあげましょう。

ダブルコート

ダブルコートの短毛種は、柴健やジャックラッセルテリアなどです。

こちらはラバーブラシ以外にもスリッカーブラシなどを使用します。

まずはスリッカーブラシで全体のアンダーコートを取り除き、その後コームやラバーブラシで全体的な被毛を整えていくと良いでしょう。

長毛種

サラサラとした被毛が特徴の長毛種は、特に定期的なブラッシングが必要です。

その艶やかな被毛を保つためにも、正しいブラッシング方法を覚えておきましょう。

シングルコート

シングルコートの長毛種は、トイプードルやヨークシャーテリアです。

コームやスリッカーブラシ、ピンブラシを主に使用します。

スリッカーブラシを使用し、首から背中へと被毛の流れに合わせてブラッシングします。

毛玉があれば優しくほぐしていきましょう。

頭の部分は皮膚が痛まないようにラバーブラシで優しくブラッシングしてあげましょう。

最終的にはコームで全体的に被毛を整えてあげると良いでしょう。

ダブルコート

ダブルコートの長毛種は、ゴールデンレトリバーやボーダーコリー、ロングコートチワワなどの寒さに強いと言われている犬種です。

こちらもスリッカーブラシをメインに使用し、コームやラバーブラシで被毛を整えていきます。

ダブルコートの犬種は、換毛期に特に抜け毛が目立つため、スリッカーブラシで優しく入念にブラッシングをしましょう。

手順はシングルコートの犬種と同様ですが、抜け毛が多いためシングルコートよりも辛抱強くブラッシングをする必要があるでしょう。

犬用ブラシのお手入れ方法

犬 ブラッシング
Gustavo Fring Pexels

犬用ブラシは、清潔に保っていないと、抜け毛や油などが溜まり不衛生です。

そのため、ブラシ自体も定期的な掃除が必要になります。

種類別お手入れ方法

スリッカーブラシやピンブラシは、コームを使用することで簡単に抜け毛を取り除くことができます。

ブラシによっては、ワンタッチで抜け毛がとれるタイプのブラシも販売されているため、衛生的にブラッシングをしたいのであれば、そちらがおすすめです。

ラバーブラシであれば、全体的に洗うことができるため、定期的に洗って乾かせば衛生的です。

基本的にはブラシを使用した後はブラシに挟まった抜け毛を取り除くようにしましょう。

愛犬にぴったりなブラシで楽しくケアを

犬 ブラッシング
Ron Lach Pexels

ブラッシングは愛犬との大切なスキンシップの時間です。

愛犬の状態や必要に応じて複数種類のブラシを使い分けましょう。

nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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