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犬に毛玉ができる理由は?適切なブラッシング方法や頻度を解説

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きちんと愛犬をブラッシングしているのに、トリミングに連れていくと毛玉ができていると指摘される…。

そんな経験のある方は多いのではないでしょうか?

毛玉ができてしまうと家庭でのブラッシングではなかなかきれいになりにくく、毛を切らないといけない場合も多いですよね。

ケアしているはずなのに気づいたらできてしまい、なかなかきれいになりにくい毛玉はなぜできてしまうのでしょうか?

今回は、ブラッシングをしているのに毛玉ができる理由や対処法についてご紹介します。

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目次

  1. ブラッシングしているのに毛玉ができる理由と対処法
  2. 毛玉ができやすい体の部分
  3. 犬の毛玉の正しいとり方の手順
  4. 犬のブラッシングの頻度は?
  5. 犬の毛玉を放っておくとどうなる?
  6. 犬の毛玉の予防方法
  7. 犬の毛玉対策に役立つグッズ
  8. まとめ

ブラッシングしているのに毛玉ができる理由と対処法

ブラッシングをしている犬

「ブッラッシングしているのになんで毛玉ができるんだろう?」と悩んでいる飼い主さんは少なくありません。

ブラッシングは適切な方法でしないと毛玉ができてしまいます。

ではどういった場合に毛玉ができやすいのかを紹介します。

毛の根元からブラッシングしていない

毎日ブラッシングしているのに毛玉ができてしまう原因の一つは、毛の根元からブラッシングできていないことです。

特にダブルコートの犬種は毛量が多いため、毛の根元までブラシが届かないことが多いです。

根元にできた小さな毛玉にどんどんほかの毛が絡みつくと、大きな毛玉になってしまいます。

根本からしっかりとブラッシングするためには、しっかりと根本が見えるように指で毛をかき分けてから行います。

毛の根元に一本線が見えるくらいしっかりとかき分けましょう。

根元をかき分けたらその根元を重点的にブラッシングします。

このとき、しっかりブラッシングしようと地肌に強くブラシを当ててしまうと犬が痛みを感じるため力加減には気をつけましょう。

毛のもつれがあり、ブラシが引っかかる場合は強く引っ張らず、弱い力で少しずつもつれをといていきましょう。

一箇所のブラッシングが終われば1~2センチずつ場所を変えていき、少しずつ進めていきます。

後ろ足の内側や前脚の後ろ側は胴体とこすれることが多いため、毛玉ができやすい場所です。

この部分も少しずつ根元からブラッシングしていきましょう。

静電気が起きる状態でブラッシングしている

静電気が起きることで毛がもつれたり、ほこりやごみがくっついてしまったりと、毛玉の原因になってしまいます。

特にロングコートの犬は静電気が起きやすいため以下のような対策を行いましょう。

  • 適切な湿度を保つ
  • 犬の服やマットの素材を確認する
  • ブラッシングスプレーや毛玉ローションを使用する

適切な湿度を保つ

特に冬場は湿度を40~60%に保てるよう加湿器を使用しましょう。

加湿器がない場合は部屋の中で洗濯物を干すだけでも湿度をあげられます。

服やマットの素材を確認する

犬に服を着せる場合やマットを選ぶ際はポリエステルやナイロンなどの化学繊維を避け、天然繊維のものを選ぶと静電気が起こりにくくなります。

静電気防止加工がついている服もあるので、そのようなものを選ぶこともおすすめです。

ブラッシングスプレーや毛玉ローションを使用する

ブラッシング時は特に静電気が起こりやすいため、ブラッシングスプレーを使うと良いでしょう。

被毛を水で濡らすことでも静電気を抑えられますが、乾いた後は静電気防止効果がないため、専用のスプレーがおすすめです。

小さな毛玉をとらないまま、シャンプーをしている

毛玉やもつれを取らないままシャンプーをすると、その場所が乾きにくく毛が絡まりやすくなります。

その結果、さらに大きな毛玉になってしまいます。

そのため、自宅でシャンプーをする場合には、しっかりと毛玉やもつれをとってからシャンプーすることが大切です。

手順は「毛の根元からブラッシングしていない」で紹介したブラッシング方法で行いましょう。

毛玉ができやすい体の部分

犬の後ろ姿

特に毛玉ができやすい場所を把握し、ブラッシングをする際にその部分を入念にお手入れしましょう。

特に毛玉ができやすい場所はこの5つです。

  • 脇の下
  • 内股
  • 耳裏の付け根
  • お腹
  • お尻

脇の下

脇の下は脚を動かす度にこすれる部分なので、一番毛玉ができやすい場所です。

また、犬が立った状態でブラッシングをするときれいにとくことができないので、きちんとブラシが当たるように脚を上げて位置を動かす必要があります。

服を着せている場合はさらに毛玉ができやすくなるため、小まめに毛玉ができていないかチェックし、できている場合はブラッシングをしてあげましょう。

内股

内股も脇の下と同様に動くたびにこすれるため毛玉ができやすくなります。

お手入れしにくい部分なので、ブラッシングする際には時間をかけてケアしましょう。

耳裏の付け根

後ろ足でよく掻くため毛が絡みやすい部分です。

耳の大きい犬種はこすれやすい場所でもあるため毛玉ができやすくなります。

また、耳を触ると嫌がる犬もいるためブラッシングしにくい部分です。

お腹

お腹は犬が寝ているときにこすれたり、飼い主がなでたりすることが多いため、毛玉ができやすい場所です。

部位的には広く、脚に比べると平面になるためブラッシングは比較的しやすい場所です。

しかし、立った状態だと下から覗かないと見えないため、ブラッシングする場合は毛玉やもつれがないか注意して見てみましょう。

お尻

お尻の毛は比較的長い毛が多く、尻尾を振ったりおすわりをした状態でこすれやすいため毛玉ができやすい場所です。

尻尾が長い犬種の場合はブラッシング時に尻尾を持ち上げなければいけないため、嫌がる犬も多いです。

一気にブラッシングをするのではなく、少しずつ根本からブラッシングをしていきましょう。

犬の毛玉の正しいとり方の手順

ブラッシングされる犬

毛玉ができやすい場所が分かったら毛玉の大きさに合わせてケアをしていきましょう。

小さな毛玉のとり方

毛玉を無理にとかそうとブラシでひっぱると犬が痛がってしまうため、痛くないように毛玉より根本の毛を押さえ、少しずつブラッシングする必要があります。

手順1:毛玉と皮膚の間をしっかりと指で押える

手順2:スリッカーブラシで毛玉の先からすこしずつほぐす

手順3:コームで毛の流れを整える

大きな毛玉のとり方

毛玉が大きくなってしまっている場合は、ブラシとコームだけでなくはさみも使います。

ブラシを通す前にはさみで毛玉に切れ込みを入れてからブラッシングをすることがポイントです。

手順1:毛玉をいくつかに分けるように縦に切り込みを入れる

手順2:スリッカーブラシやコームで少しずつ毛玉をとく

手順3:それでも毛玉をとかせない場合は毛玉取り用のローションを塗ってスリッカーブラシで少しずつとかす

手順4:毛玉が取れたらコームで毛並みを整える

はさみを入れる際に刃先を犬の方に向けると誤って皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、皮膚とは逆の方向に刃先を向ける点に注意しましょう。

犬のブラッシングの頻度は?

濡れている犬

犬のブラッシングは1日1回、毎日行うことが理想です。

ですが、犬がブラッシングを嫌がる、忙しくて時間がとれないという場合は以下の頻度で行いましょう。

  • 毛の長い犬種:週に2,3回以上
  • 毛の短い犬種:週に1回以上

※ダブルコートの犬種は抜け毛の多くなる春・秋は頻度を増やしましょう。

小まめにブラッシングをすれば毛玉を防ぐことができ、愛犬とのスキンシップにもなります。

どうしても嫌がる場合は一度に全身を行う必要はないため、頻度を増やして何回かに分けて全身をブラッシングしてもよいでしょう。

犬の毛玉を放っておくとどうなる?

毛の長い犬

毛玉のできやすい部位やケアの方法をご紹介しましたが、いざやるとなると面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。

「トリミングでまとめてやってもらえばいいか…」と思うかもしれませんが、毛玉を放っておくとこのような問題が起こります。

  • 汚れが溜まり不衛生になる
  • 皮膚が痛む
  • 毛玉を処理するときに痛みを伴う
  • 腸閉塞のような病気の原因になる

汚れが溜まり不衛生になる

毛玉の内側はごみやほこりがたまりやすくなります。

また、通気性も悪いため細菌やダニ、ノミの住みかになってしまうこともあるため、衛生的によくありません。

皮膚が痛む

毛玉になっている毛同士が引っ張り合うため、痛みや皮膚の炎症を起こす可能性があります。

ひどい場合は皮膚が引っ張られて歩きにくくなってしまったり、皮膚が裂けてしまったりすることもあります。

毛玉を処理するときに痛みを伴う

毛玉ケアで紹介したように毛玉を取るには何回もブラシを通したり、はさみを使う必要が出てきます。

そのため、犬が痛みを感じることも多く、ストレスを与えてしまいます

また、毛玉が大きいほど処理に時間がかかってしまい余計に痛みやストレスを感じさせてしまうでしょう。

腸閉塞のような病気の原因になる

ブラッシング不足で抜け毛が犬の体についたままの場合、体をなめたときに毛や毛玉を飲み込んでしまうかもしれません。

毛は消化できないため、便と一緒に排出できないと体内に溜まってしまいます。

そのまま放置しておくと、最悪の場合腸閉塞のような病気になる危険性があります。

犬の毛玉の予防方法

トリミング中の犬

毛玉を予防する一番の方法は定期的にブラッシングを行うことです。

シャンプーのあとにブラッシングをする場合は、しっかりと毛を乾かすように心がけましょう。

乾いているように見えても内側の毛は濡れたままということがよくあります。

毛を湿ったままにしておくと毛玉になりやすく、皮膚炎を起こすこともあるため、乾いているかしっかりと確認しましょう。

犬の毛玉対策に役立つグッズ

犬のシャンプーとブラシ

放置しておくと大変な毛玉ですが、ケアはなかなか大変です。

そこで毛玉対策に役立つグッズをご紹介します。

毛玉ほぐし用のカッター

毛玉ほぐし用のカッターはブラシのように使用し、毛玉のある場所で毛の根元を持ってカッターをくるっと回すことで毛玉を取り除くことができます

大きくなった毛玉は取れないものが多いため、小まめなブラッシングの際に使うとよいでしょう。

毛玉ローション

「グルーミングスプレー」とも呼ばれる犬の毛に吹きかけるスプレータイプのものもあります。

保湿成分によりブラッシング時の静電気を抑えたり、毛玉をとかしやすくする効果があります。

ブラッシングやシャンプーの前に使うと効果的です。

まとめ

笑顔のゴールデンレトリバー

毛玉ができる原因やケアの方法をご紹介しました。

一番大切なことは毎日のブラッシングで毛玉を予防し、愛犬とのスキンシップをとることです。

毎日のブラッシングでは毛玉を予防するだけでなく、愛犬の体に触れ、異常がないか確認することもできます。

毎日ケアをすることは大変ですが、愛犬の健康を守り、絆を深めるためにもできる限り小まめで丁寧なブラッシングをしてあげましょう。

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momo

この記事のライター

momo

動物に関わる仕事がしたいと思い、トリマーを目指して勉強中です。犬にまつわる疑問などについて発信していきます。

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