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犬にキウイを与えても大丈夫?栄養素やアレルギーの注意点やレシピをご紹介!

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原産国ニュージーランドでは「フルーツの王様」とも呼ばれているキウイは栄養豊富な果物として人気があります。年間を通じて入手可能で、手軽に食べることができることから、自宅に常備している方も多いのではないでしょうか?そんなキウイには犬にも嬉しい栄養が含まれているのです。

今回は、犬が食べても大丈夫なキウイの栄養素、食べさせる際の注意に加え、愛犬が喜ぶレシピまでをご紹介します。

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目次

  1. 犬はキウイを食べても大丈夫!
  2. 犬にキウイをあげるためのおすすめレシピ2選
  3. 犬にキウイを食べさせる際の3つの注意点
  4. キウイフルーツの栄養を上手に取り入れましょう!

犬はキウイを食べても大丈夫!

キウイ

 中国原産のチャイニーズグーズベリー(中国すぐり)がニュージランドに輸入され、品種改良が重ねられて誕生したキウイ。そんなキウイには、ビタミンの他に腸内環境を整える栄養成分やカリウムなど、犬の健康にも嬉しい栄養素がたっぷり詰まっています。 

キウイの栄養素・成分を紹介

 キウイに含まれている主な栄養素は4種類のビタミンの他に食物繊維やミネラルなど5種類。そのどれもが犬の健康にも役立つ成分です。 

  • 消化酵素アクチニジン
  • 食物繊維
  • カリウム
  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • 有機酸
  • ポリフェノール
  • 葉酸

【1】消化酵素アクチニジン

 アクチジニンはキウイに含まれる酵素の一種で、特にグリーンキウイに多く含まれています。キウイ特有の栄養成分であるアクチニジンは、たんぱく質の分解を助け、消化を促進する働きのある天然の酵素です。キウイにはこの分解酵素が豊富に含まれており、犬が食事で摂取した肉や魚といったたんぱく質の消化吸収を促す働きがあります。 

【2】食物繊維

 大きめのキウイ1個(100g)には、約2.5gの食物繊維が含まれています。キウイに含まれている食物繊維はペクチンとアラビキシランで、水溶性と不溶性の2種類。どちらも、腸内環境を整え、善玉菌を増やす働きがあります。 

【3】カリウム

 キウイには、カリウムが豊富に含まれています。犬の細胞内に最も多く含まれているミネラルであるカリウムは、細胞が正常に働くために欠かせない栄養素です。同じミネラルであるナトリウムとセットで働き、犬の体内のph調整や筋肉の収縮のを働きを助ける成分です。ただし、腎臓機能が低下していると、カリウムが排出されず過剰摂取となり高カリウム血症を発症する恐れがあります。カリウムは、不足しても過剰に摂取しても犬の健康に悪影響を与えるため、特に腎臓機能が低下している場合は、キウイの食べ過ぎには注意が必要です。 

【4】ビタミンA

 キウイには、犬の体内でビタミンAに変換されるβカロチンが含まれています。βカロチンは、ニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれている栄養素として知られていますが、果物であるキウイにも菊花より多く100g中66mg含まれています。βカロチンは、犬の成長促進、粘膜細胞の保護、目の健康、皮膚や被毛の健康維持など役立つ栄養素です。誤解されがちですが、同じビタミンAに変換されますが、犬の体内に蓄積されるレチノールはキウイには含まれていません。 

【5】ビタミンC

 ビタミンCが豊富な果物として知られるキウイは、黄色の果肉のキウイで100g中140mgとかわついのレモン1個以上の含有量です。また、果肉が緑色のキウイでも、100g中69mgと8個分のレモン果汁以上のビタミン100g中140mが含まれています。犬は、体内でビタミンCを生成できますが、特に、シニア以上の犬、病気の犬ではその量では不足してしまいます。ビタミンCは、免疫機能の維持に役立つ重要な栄養成分。また、加熱によって壊れてしまう性質のため、生で摂取できるキウイは、ビタミンC不足解消に役立つ果物といえます。 

【6】ビタミンE

 別名若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンE(トコフェロール)もキウイには含まれています。ビタミンEは、抗酸化作用があり不足すると体調不良を起こすことがある栄養素です。キウイには、このビタミンEが100g中1.3mgとアスパラガスやオクラと同等の量が含まれています。 

【7】有機酸

 有機酸はキウイの酸味となる成分です。生命維持に必要なエネルギーを作り出すシステムをクエン酸サイクルと呼びます。クエン酸サイクルが行われることによって、脂肪や乳酸が分解されエネルギーに変換されるのです。キウイの有機酸には、クエン酸、リンゴ酸、キナ酸などが含まれ、疲労回復に役立つとされています。また、鉄の吸収を高める働きがあることから貧血予防にも役立ちます。 

【8】ポリフェノール

 抗酸化作用が高いことで知られている成分がポリフェノールです。ポリフェノールは、植物が生育過程で受ける自然からのストレスから自分を守るために作られる自然由来のケミカル成分です。代表的なポリフェノールとして、アントシアニン、カテキン、イソフラボンなどが挙げられます。キウイには、体内で生成された活性酸素を取り除く働きがあるポリフェノールがたっぷり含まれています。 

【9】葉酸

 造血のビタミンとも呼ばれる葉酸(ビタミンBc)は水溶性ビタミンの一つ。葉酸は、細胞の分裂、生成や再生や、造血機能を維持するために欠かせない栄養素です。また、犬の体の発育に関わるため、母犬はたっぷり摂取したいビタミンでもあるのです。キウイには、この葉酸が100g中36μg含まれています。 

犬にキウイをあげるためのおすすめレシピ2選

キウイジュース

 キウイを与えると、犬は消化不良やアレルギーの症状を起こしてしまうことがあります。もし食べた後に何かしらの症状が出た場合、犬の体質に合っていない可能性があるので、与えることをやめて適切に対処しましょう。 

  1. ミキサーにかけてジュースやスムージーにしてもOK
  2. 手作りのドライキウイ

レシピ【1】ミキサーにかけてジュースやスムージーにしてもOK

 キウイには、カリウム、カルシウム、ナトリウムなどミネラルが豊富に含まれています。水分を取りたがらない犬の熱中症対策や水分補給にジュースやスムージーがおすすめです。 

ジュースやスムージーの作り方

 キウイは、皮にも豊富な栄養が含まれている果物のため、皮の栄養も与えたいもの。そこでぜひ作りたいのが、ミキサーで作るジュースやスムージーです。ポイントは、無農薬のキウイまたは、ニュージーランド産など低農薬のキウイは、たわしで良く洗って使用すること。

スムージーは同系色の果物や野菜と相性が良いと言われています。果肉が緑色のキウイを使用する場合は、小松菜やブロッコリーでグリーンスムージーを作りましょう。また、果肉が黄色のキウイの場合は、ニンジンやレモン、リンゴなどを合わせましょう。 

レシピ【2】手作りのドライキウイ

 市販のドライキウイには、添加物や糖分の心配がありますが、手作りのドライキウイなら保存食としても活躍してくれます。また、乾燥されることで栄養価が高まることも、ドライフルーツの魅力です。

ドライキウイは、天日干し、オーブン、電子レンジ、ドライフードメーカーなどで作ることができます。おすすめは、紫外線パワーを吸収できる天日干しです。 

キウイの天日干しの方法

 からっと晴れた日に、薄くスライスしたキウイを野菜ネットや竹ザルを使用して干します。太陽の力で、ミネラルやビタミンの栄養素が凝縮される上、楽に持ち運びできるようになります。

ただ、残念ながらビタミンCは失われてしまう可能性があります。

犬にキウイを食べさせる際の3つの注意点

犬
ciabattespugnose Unsplash

 犬の健康維持にも役立つキウイですが、食べさせすぎには注意が必要です。また、食べさせる時には以下の点に注意しましょう。 

1.キウイの皮は剥いてあげて

 ニュージーランドでは、皮ごと食べられているキウイ。実は、キウイを皮ごと食べると果肉のみを食べた時に比べ、食物繊維、葉酸、ビタミンEが多く摂取できるとされています。しかし、皮部分の消化は犬が苦手なため、皮ごと食べさせないようにしましょう。また、ニュージーランド産など安全が確認されているキウイ以外は、残留農薬の心配もあるため皮はむいて与えることがおすすめです。 

2.腎臓の数値に問題がある場合は控える

 キウイは、カリウムを多く含む果物です。中でも、ゼスプリ・グリーンキウイには、果物の中でもトップクラスとなる100mg中301mgのカリウムが含まれています。カリウムは、犬にとって必須ミネラルの一つですが、腎臓の機能が低下していると摂取したカリウムを排泄できず、高カリウム血症となる可能性があります。そのため、カリウム制限のある場合や腎臓機能が低下している犬にキウイは与えないようにしましょう。 

3.主食ではなくおやつとしての量を守る

 キウイのカロリーは、100gあたり59kcalと果物の中では高い方ではありませんが、主食として与えるのではなく、よく遊んだ日や外出した時などに疲労回復おやつとして与えることがおすすめです。また、市販されているキウイゼリーやドライキウイなどは、保存料、酸化防止剤などの添加物や砂糖などの糖分が加えられていることから、犬に与えないようにしましょう。 

キウイフルーツの栄養を上手に取り入れましょう!

キウイ

 最近では、ニュージーランド産だけではなく国産のキウイも店頭に並ぶようになり、手頃な価格であることも手伝って、特に女性に人気がある果物です。小さな果実ですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富で、犬のエイジングケアにも期待できるため、おやつやデザートとして与えるのに向いていると言えます。ただし、腎臓機能が低下している場合やアレルギー体質の犬には、与えないようにしましょう。 

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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