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【獣医師監修】愛犬の歯茎が腫れているときにあわせて確認すべきことは?考えられる病気と治療法も解説

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愛犬の歯茎に腫れが見られたら、何らかの口腔疾患にかかっている可能性があります。口内環境の悪化は、犬の健康や生活の質の低下にもつながるため、早めに獣医師に診てもらうことが大切です。この記事では、犬の歯茎が腫れているときに考えられる病気と、その治療法について解説していきます。

【獣医師監修】愛犬の歯茎が腫れているときにあわせて確認すべきことは?考えられる病気と治療法も解説
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目次

  1. 愛犬の歯茎が腫れているときに併せてチェックすること
  2. 歯茎が腫れている場合に考えられる病気と治療法
  3. 愛犬の歯茎が腫れていることに気づいたら

愛犬の歯茎が腫れているときに併せてチェックすること

寝ている犬

愛犬の歯茎が腫れているときは、以下のこともチェックしましょう。

歯がぐらぐらしている

怪我をしたわけでもなく、歯茎が腫れたり後退して歯がぐらぐらしているときは、口内環境がかなり悪化していることが考えられます。早急に動物病院で治療を受けましょう。 

硬いものを食べない

歯茎の腫れが見られてから、硬いものを食べなくなったら口腔疾患が疑われます。歯石が歯の表面に付いていないか、口臭がきつくないかといったこともチェックしましょう。 

出血している

歯茎が腫れて、出血も伴う場合は歯茎に炎症が起きています。放っておくとさらに悪化するので治療が必要です。

口を地面にこすりつける

歯茎が腫れて口の中に違和感があると、鼻や口を地面にこすりつけたり、前足でしきりに口のあたりを気にして触ったりする行動が見られます。このような場合、放っておいても自然に治るものではないので、早めに獣医師に診てもらいましょう。

歯茎が腫れている場合に考えられる病気と治療法

動物病院 犬

ここでは、犬の歯茎が腫れている場合に考えられる病気と、その治療法について解説します。

乳歯遺残(にゅうしいざん)による歯周病

乳歯遺残とは、本来自然に抜けるはずの乳歯が抜けずに残り、そこに永久歯が重なって生えてしまった状態です。重なっている乳歯と永久歯の間には歯垢や歯石が溜まりやすいので、歯周病に発展し、歯茎が腫れている可能性が考えられます。

乳歯遺残は小型犬に多く見られ、特に歯の根元が深くて抜けにくい犬歯の部分になりやすい傾向があります。

乳歯遺残の治療法

乳歯遺残をそのままにしていると歯並びや噛み合わせに影響するほか、歯磨きをしても歯の隙間に溜まった汚れが取りづらいので歯周病が進行しやすくなります。そのため、抜けずに残り続けている乳歯の抜歯を行います。

費用の目安

病院によって費用には幅がありますが、全身麻酔下で乳歯の抜歯1本+歯垢・歯石除去で、4万円程度の治療費がかかります。乳歯遺残は複数本の場合もあり、数が多ければその分、治療費もかかります。

通院頻度・期間の目安

乳歯遺残の治療は基本的に日帰りで行われますが、全身麻酔のあとの体調の変化が心配であれば、入院して体調の観察を行うこともあります。治療後、動物病院によっては、オーラルケアの指導を所定の回数まで無料で行っているところもあります。

歯肉炎

犬の歯茎の腫れの原因として、まず考えられるのは歯肉炎です。歯肉炎とは、歯茎(歯肉)に炎症を起こす病気です。歯と歯茎の隙間の歯周ポケットに歯垢が付着し、歯垢内の細菌が出す毒素により炎症が起きます。

歯肉炎が進行すると、歯を支える歯周組織に炎症が起きる歯周炎も起きてしまいます。つまり、歯肉炎は歯周病(歯肉炎と歯周炎の総称)の初期段階ということです。

歯周病は犬の口腔疾患の中で最も多く、3歳以上の犬の約8割が患っていると言われています。そのため、早期に治療をして症状の進行を防ぎ、ホームケアを継続して口内環境を良好に保っていくことが大切です。

歯肉炎の治療法

歯垢と歯石(歯垢が石灰化して歯磨きでは取れないほどに硬くなった状態)を除去する治療を行います。歯石は歯肉炎の直接的な原因ではありませんが、歯石の表面はザラザラしていて、歯石の上にも歯垢が付きやすいので、歯石除去も行う必要があります。

治療は、まず先端が尖ったスケーラーで歯の表面や裏側、歯周ポケットに付着した歯垢・歯石を取り除く「スケーリング」をします。スケーリング後は、歯の表面にスケーラーでできた凹凸が残っており、この状態だと歯垢・歯石が再付着しやすいので、専用の研磨ブラシで磨いて歯の表面をツルツルにします。

歯肉炎は治療をしたのち、自宅で歯磨きをしっかり続けていけば治癒することが可能です。

費用の目安

病院によって費用には幅がありますが、歯肉炎の治療費は3万円程度、歯肉炎から歯周炎にまで進行した初期歯周病の場合は4〜5万円程度です。軽度のうちに治療をすれば、処置も医療費の負担も軽くなるので、愛犬の歯茎が腫れているのを見つけたら、早めに治療をしてもらいましょう。

通院頻度・期間の目安

歯肉炎、および歯周病の治療は、検査から治療までその日のうちに終わります。高齢の子や処置後の体調を観察した方が良い場合は入院となることもあります。

治療は全身麻酔をかけて行うのが一般的で、治療の前に全身麻酔をかけても大丈夫な健康状態なのか調べるための血液検査や胸部レントゲン検査などがあります。事前の検査で問題があった場合は、治療が延期になることもあります。

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犬 歯磨き

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この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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