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犬に魚は大丈夫?与える際の注意点と気になる栄養素

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犬というと肉を食べるイメージが強いかと思いますが、犬は雑食性の動物なので、魚を食べさせても大丈夫です。ただし、調理法や与え方にはいくつか気をつけることがあります。そこで今回は、犬にとって嬉しい魚の栄養素や与える際に注意したいこと、愛犬のために簡単に作れるおすすめレシピまで、まとめてご紹介します。

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目次

  1. 犬は魚を食べても大丈夫!
  2. 犬に魚を食べさせる際の注意点
  3. 愛犬のための魚を使ったおすすめレシピ
  4. 犬に魚を与える場合は量や頻度に気をつける

犬は魚を食べても大丈夫!

犬
rfish77

結論、犬は魚を食べても大丈夫です。調理法には気をつけなければいけませんが、魚に含まれている栄養素は、犬の健康維持に役立ちます。

実際、白身魚が主原料のドッグフードも数多くあり、抵抗なく食べる犬も少なくありません。

魚の基本情報

ひと口に魚といっても実に種類が豊富です。そんな中からドッグフードにもよく使用されているマダラをピックアップし、100gあたりに含まれる主な成分を以下に示します。なお、100gのマダラは、およそ大きめの切り身1切分にあたります。

・エネルギー:77kcal

・水分:80.9g

・たんぱく質:17.6g

・脂質:0.2g

・炭水化物:0.1g

・カリウム:350mg

・カルシウム:32mg

・マグネシウム:24mg

・リン:230mg

魚に含まれる嬉しい栄養素・成分3つ

魚には、以下のような栄養素・成分が含まれており、適切に与えることで犬にメリットをもたらしてくれます。

カルシウム

カルシウムはミネラルの一種で、骨や歯の強化維持の働きがあります。また、血液の凝固作用の促進や、筋肉の収縮のサポートなどの役割も担っています。

DHA・EPA

イワシやサバなどの青魚には、多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれています。

DHAは、脳の血流を活発化して記憶力や学習能力をアップさせることが期待できます。EPAは、血液をサラサラにして中性脂肪値を下げる働きをします。

たんぱく質

同じ動物性たんぱく質でも、肉に含まれているたんぱく質よりも魚のたんぱく質のほうが消化されやすいので、効率よく摂取できるのが特徴です。たんぱく質は、筋肉や臓器、血液など体の基礎栄養成分で、生命の維持に欠かせません。

犬に魚を食べさせる際の注意点

犬
marliesebrandsma Unsplash

犬に魚を食べさせる際は、必ず骨を取り除いてから与えましょう。鋭い骨によって口の中や喉などが傷ついてしまう恐れがあります。

また、犬はあまり咀嚼をせずに食べ物を飲み込んでしまうので、大きな切り身のままではなく、小さくカットしてから与えましょう。そうすることで、消化しやすくなります。

注意が必要な魚に含まれる栄養素・成分

さまざまな栄養が含まれている魚ですが、犬に魚を与える際に懸念されるのが、中毒の原因となるヒスタミンという物質です。

ヒスタミン

イワシやサバなどの青魚や、カツオやマグロなどの赤身魚には、「ヒスチジン」という成分が多く含まれています。ヒスチジンは特定の細菌の作用により、「ヒスタミン」という物質に変換します。このヒスタミンを犬が摂取すると、中毒を起こすので注意が必要です。

魚を常温に出しっ放しにしていると細菌が増殖し、それに伴いヒスタミンがどんどん生成されることから、中毒を起こすリスクが高くなります。

中毒を起こすと、魚を食べてから2〜3時間後に、下痢や嘔吐、発疹、めまいなどの症状が見られます。ただし症状は一過性なので、数時間後には治ることがほとんどです。

なお、ヒスタミン中毒は、食物アレルギーの症状と似ていることから、「アレルギー様食中毒」と呼ばれています。

魚の1日の摂取量目安は?

犬に1日に与えてもよい魚の摂取量の目安は、犬の体重に応じて以下とされています。

なお、青魚は与えすぎると不飽和脂肪酸の過剰摂取となり、黄色脂肪症を引き起こす原因になるので、与える量・頻度に特に注意してください。

・体重5kg:10g以下

・体重10kg:約15〜20g

・体重20kg:約40g

魚の調理法は何がおすすめ?

お刺身などの生魚も犬は食べられますが、蒸したり焼いたりなど、加熱した魚を与えることをおすすめします。というのも、生魚にはアニサキスという寄生虫が寄生していることがあるからです。

アニサキスが寄生した魚を犬が食べると、嘔吐や激しい腹痛を伴います。アニサキスは70度以上で加熱すると死滅するので、リスクがある生魚をわざわざ与えるよりも、加熱調理した魚を与えたほうが安心です。

魚の他の部位(皮や内臓)は与えてもいい?

魚の皮は身とともに犬に与えて大丈夫です。また、内臓はごく新鮮なものであれば、犬に食べさせることができます。ただし、必ず火を通すようにしましょう。

魚を加工したは魚肉ソーセージや煮干しは与えてもいい?

魚を加工した魚肉ソーセージや煮干しは、人間の嗜好に合わせて味付けされているので、塩分の過剰摂取になってしまいます。もし与えるのであれば、犬用のソーセージと煮干しにしましょう。

愛犬のための魚を使ったおすすめレシピ

犬
Pixabay Pexels

ここでは、簡単に作れる魚を使ったおすすめレシピをご紹介します。

白身魚と野菜のスープ

材料を水で煮るだけなので、とても簡単に作れます。魚と野菜にプラスして、美味しさたっぷりのササミも入っているので、喜んで食べてくれるでしょう。スープなので噛む力が弱くなってきたシニア犬などにもおすすめです。

材料

・白身魚:80g

・ニンジン:1/5本

・水:適量

作り方

・白菜とニンジンを小さくカットする

・鍋に1と白身魚、ササミ、水を入れて煮る

・白身魚とササミを少しほぐせば完成

鮭のジャーキー

とにかく簡単に作れる犬のおやつが、鮭のジャーキーです。オーブンに入れてじっくり焼けば完成なので、ぜひ作ってみてください。

材料

・生鮭:1切れ

作り方

・皮付きのまま、できるだけ薄くスライスする

・予熱なしの160度のオーブンで、40〜50分焼く

・カリッとしたら完成。水分が抜けてないようであれば、様子を見ながらさらに焼く

犬に魚を与える場合は量や頻度に気をつける

犬
Amal Santhosh Pexels

魚は、犬にメリットをもたらしてくれる素晴らしい食材です。ただし、いくら栄養素がたくさん含まれているからといっても、与えすぎると栄養バランスが崩れてしまうほか、黄色脂肪症を引き起こすリスクがあります。量・頻度に気をつけて与えるようにしましょう。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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