ドーベルマンって実は甘えん坊なの?ドーベルマンの性格や育て方について徹底解説!
ドーベルマンは、警察犬や軍用犬として活躍している犬種です。犬好きな人でも近寄るには一瞬躊躇してしまうような迫力がありますよね。 その見た目から、ちょっと怖そう…というイメージを持っている方がいるかもしれませんが、実は甘えん坊な面もあるのです。そんな魅力たっぷりのドーベルマンについてご紹介します。
ドーベルマンについて
家庭犬としてよりも使役犬としてのイメージの強いドーベルマンですが、実はアメリカでは家庭犬としても大変人気があり、ドッグショーへも多く参加しています。
ドーベルマンの歴史について
ドーベルマンの歴史はまだ浅く、ドイツにて19世紀の後半にジャーマンピンシャーを軸に、ジャーマンシェパードやロットワイラーなどと交配を重ね生み出されたのが発祥とされています。
当時、税務職員でありながらブリーダーをしていたドーベルマン氏は、自分の護衛をしてくれる優秀な犬を生み出そうとしてこの交配を手掛けました。 様々な交配を繰り返して完成されたドーベルマンは、訓練性や働きが良いだけでなく、家庭犬としても飼い主に対して愛情深い性質が評判を呼び、使役犬として世界中で採用されるようになっていきました。
戦後になるとアメリカで急激に人気が出始め、人気犬種ランキング上位の常連となりました。ところが残念ながら、この人気を商売にしようと乱繁殖が繰り返され、1976年には全身がクリーム色のアルビノ種が突然変異として誕生してしまいました。ドーベルマンのアルビノ種は、残念ながら生まれながらにして聴覚・視覚への障害や免疫疾患や臓器の異常などを持っています。 現在では、正しい繁殖を行うための注意喚起として、アルビノ因子を持つ可能性のある子犬に関しては、血統書の登録番号の末尾に「Z」を付けるようになっています。
ドーベルマンの特徴について
ドーベルマンの特徴を紹介します。
毛色、被毛、抜け毛
ドーベルマンの毛色はいくつか種類があるのですが、認定色はブラック&タンと、ブラウン&タンのみとなっています。 稀に誕生する白に近いクリームのアルビノや、タンが一切入らないブルー、白っぽい斑模様のイザベラに関しては、先天性疾患を持つ可能性が高いため認定されていません。
被毛は短毛で抜け毛もあまり多くなく、普段は数日おきにブラッシングをするだけで十分です。換毛期だけは、コーミングを併用して換毛を取り除いてあげるようにしてください。
体型、体質
ドーベルマンは、大型犬に属しています。
体高:65~70㎝
体重:35~45㎏
筋肉質でシャープな印象を受けるドーベルマンは、前を見据えて立つ姿は大変凛々しく歩く様子は力強そうでありながら優雅な雰囲気をかもし出しています。
本来ドーベルマンの耳は垂れ耳なのですが、イメージを保つために断耳をする習慣が根強く残っています。尻尾も本来は長いのですが、こちらも耳と同様に断尾されます。
ヨーロッパ地域では動物愛護の観点から、断耳と断尾は既に禁止となっているのですが、日本も含めてそうではない国はまだ多数存在しています。
寿命、かかりやすい病気
ドーベルマンの平均寿命は10〜13歳程度です。あまり長生きをする犬種ではありませんが、大型犬のなかで考えると平均的だとも言えます。
ドーベルマンのかかりやすい病気としては、股関節形成不全があります。これは遺伝的な要因が強く、3歳前後までに発症する確率が大変高いです。親犬や祖父母犬に発症歴があった場合には、繁殖には使うべきではないとされています。
また、大型犬に多い胃捻転にもかかりやすいです。ドーベルマンはその体型からも特にかかりやすい犬種なので、食後の運動は避け、食べ過ぎにも注意をする必要があります。
ドーベルマンの性格について
ドーベルマンは警戒心が大変強く、時には攻撃的な面を見せることもあります。ただし、怖いだけの犬ではなく可愛らしい一面もあります。
頭が良く、甘えん坊な一面も
ドーベルマンは頭が良いだけでなく、飼い主に対して大変忠実です。また、家族に対しての愛情もかなり強く持つ性質がありますので、家族の前では甘えたような仕草を見せてくれます。 そのギャップを見て、ドーベルマンの虜になってしまう人は多くいます。
好奇心旺盛で、いろんなことに興味津々!
ドーベルマンはとにかく好奇心が旺盛です。様々なものに深く興味を持ち、与えられたことにも何でも一生懸命取り組もうとします。
学習能力も大変高いので、興味を持ったものに真剣に取り組む姿勢が警察犬などに向いているのかもしれません。
ドーベルマンの育て方について
ドーベルマンの育て方の注意点などを紹介します。
しつけ
ドーベルマンは学習能力や訓練性が高いので、しつけ自体は難しいことはありません。
ただし、まずは主従関係をしっかりと構築することを成功させないと、しつけどころではありません。
そのため、初心者には不向きな犬種とされていますが、ドッグトレーナーなどにしっかり付いてもらい訓練を行っていくのであれば、飼育できないことはありません。
環境
ドーベルマンはテリトリー意識や防衛意識が大変強いので、番犬としては立派に役目を果たしてくれます。ただし、屋外での飼育は常に周りを警戒し続けてしまう場合があり、気持ちがなかなか休まりません。 昼間は番犬として屋外に繋いでおいたとしても、夜間は家族の側や室内でゆっくりと過ごさせてあげるのがおすすめです。
運動
筋肉がしっかりと付いたドーベルマンの美しい体は、毎日の運動をしっかりと行ってキープしていく必要があります。
1回に付き最低でも1時間程度の散歩を、朝晩の2回行うのが理想です。ドーベルマンは運動不足になるとストレスを溜め込み、破壊などの問題行動に発展してしまうことがありますので、運動はしっかりと行ってあげてください。
ケア
ドーベルマンは、日頃のケアはそれほど手がかかりません。
ブラッシングも数日に1回程度で問題ありませんし、少し汚れてきたと思った場合には固く絞ったタオルなどで拭いてあげるだけでも清潔さを保つことが可能です。
ドーベルマンとしあわせな時間を過ごそう!
ドーベルマンはその怖そうな見た目に反して、実は愛情深くて可愛らしい面が多数あります。ただし、一度攻撃に転じたら他の犬や人に怪我をさせてしまう力も持っています。
それをコントロールするのは飼い主の大切な仕事ですから、毅然とした態度でしっかりとしつけを行っていくことが重要です。そうすれば、頼りがいや愛嬌があり、他の犬では得られないような素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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