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犬の脱水症状について詳しく解説!原因と症状・対策方法を知ろう!

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「うちの子はあまり水を飲まないな…」と思っている飼い主さんはいませんか? 気温や湿度が上がる夏は、熱中症予防のために、意識的に水を飲ませてあげる必要がありますよね。 ただ、水分が不足することから起こる脱水症状は、夏だけではなく暖房を使用する冬にも起こる恐ろしい症状です。

今回は、脱水症状を起こさないために知っておきたい、犬にとって適正な水分摂取量、水を飲ませる工夫、脱水になった時の注意点などを詳しく解説します。

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目次

  1. 犬の脱水症状について
  2. 犬が脱水症状を起こした時の注意点について
  3. 犬の脱水症状を防ぐためにできること
  4. 犬の脱水症状を防ぐためにひと工夫
  5. 愛犬の脱水症状を防ぐために飼い主さんも意識しよう!

犬の脱水症状について

水を飲む犬
Didgeman

 脱水とは、水分の摂取不足や病気、ケガなどによって、体内の水分が失われることを言います。

気温や湿度が高い環境にいると、汗をかけない犬はハァハァとパンティングすることで体温を下げようとします。 このパンティングが長い間続くと、体内の水分が失われていきます。この時に、犬が水分を摂取できないでいると、カラダから大量の水分(体液)が減少し、脱水症を引き起こします。脱水症を起こしたときに現れる体の不調、それが「脱水症状」です。 

犬にとって適正な水分摂取量を知っておこう

 熱中症予防のために、特に暑い日には犬にも水分摂取を心がけている方も多いはず。 1日に犬が必要な水分摂取量(飲水量)は、体重の40〜60倍(ml)と覚えておくと計算しやすく、体重1kgにつき100mlを超えた場合は過剰であると言われています。

5kgの犬で200〜300ml、ペットボトルにすると1本半程度の量が適量とされていますが、食事にも水分が含まれているため、大体の目安として覚えておくことがおすすめです。また、運動量が多い犬の場合には、これより増えることもあります。 

犬が脱水症状を起こした時の注意点について

犬
Pitsch

 犬の脱水症は、犬のカラダから水分が10%以上失われた時に起きます。この時に見られる症状が脱水症状です。 

脱水症状の判断

 犬が脱水症状を起こしていると判断できる最も一般的な症状が、皮膚のハリがなくなることです。背中や腰の皮膚をつまんで軽く引っ張り離した時の皮膚の戻り具合で脱水かどうかの判断ができます。正常な皮膚は、指を離すと1.5秒以内に元に戻りますが、2秒以上かかる場合は脱水の可能性があります。

また、犬の口の中が粘ついている、動きが鈍い、パンティングが止まらない、よだれが大量に出る、目がうつろになる、嘔吐、下痢、血便などの症状が現れます。さらに重篤な脱水になると、犬の目が落ちくぼむ、倒れるなどの症状が起こり、最悪の場合は死に至ります。

犬が脱水症状を起こした場合、時間との勝負だとも言われます。犬の様子がおかしいと感じたら、緊急で診察対応をしてくれる動物病院へ連れて行き、獣医師に症状をよく説明して対応してもらうことが命を守ることにつながります。 

犬にポカリを飲ませてもいいの?

 ポカリスエットは人間用のスポーツドリンクの一種で、人間の体液に近い濃度で作られた電解質溶液です。人間が飲みやすいように、大量の糖分や化学成分、食塩などが含まれています。薄めれば犬に与えても大丈夫だという意見もありますが、糖分の他に添加物、香料が含まれているものを犬に与えることはおすすめできません。

最近では、犬用のスポーツドリンクが数多く発売されているので、脱水症状を起こさないように犬に与える場合は犬用のスポーツドリンクを選ぶことが犬の健康を守る上でも大切です。 

犬の脱水症状を防ぐためにできること

水を飲む犬
5033181

 特に暑い日や湿度の高い日に、犬が水を飲んでくれないと脱水症状にならないかと心配になりますよね。健康な犬は、必要なときに自発的に水を飲みます。しかし、どんなに勧めても犬が水を飲まない時は、何らかの原因があることが考えられます。ここでは、愛犬が水を飲まない原因について探っていきます。 

加齢によるもの

 犬もシニアになると、人間と同じように喉の渇きを感じにくくなったり、代謝が落ちたことによって水分をとらなくなる場合があります。 

カラダのどこかに痛みがある場合

 犬が水を飲みたそうにしているけれど飲まない場合は、お腹が痛かったり炎症があることが考えられます。また、怪我をしているなど、カラダのどこかに痛みがある可能性もあります。 

水の匂いや水飲み用のボウルが嫌い

 犬は匂いに敏感です。いつもと違う水やボウルで水を与えた場合、警戒して飲まなくなることがあります。また、水が飲みにくいデザインのボウルの可能性もあります。

食事で十分な水分が含まれている場合

 犬に手作り食やウエットフードを与えている場合は、食事に十分な水分が含まれているため、飲む水の量も少なくなります。 

犬の脱水症状を防ぐためにひと工夫

水を飲む犬
Didgeman

 犬にとって、水は生きていく上でとても大切なもの。犬のカラダの約60%は水分です。この水分が何らかの原因で減少してしまうと、カラダにさまざまな障害を起こすことになります。犬の健康を保つ上でも脱水症状を起こさないように、水分摂取を心がけたいもの。そこで、水を飲まない犬たちにはひと工夫して少しでも水分摂取できるようにしてあげましょう。 

常に新鮮な水を用意する

 夏場は、水も傷みやすい季節。匂いに敏感な犬は、水の匂いがいつもと違うだけで飲まなくなる可能性があります。そんな夏場には、冷蔵庫で冷やした水を眼の前で入れてあげる、水に氷を入れてあげてみるといったひと工夫をしてみましょう。 

ドライフードには水分を加えて

 ドライフードに含まれている水分量はわずかに5〜10%程度です。ドライフードを水でふやかすと、数倍に膨れ上がります。このことから、犬がドライフードを消化する時に体内の水分を大量に消費していることがわかります。ドライフードだけを犬に与えている場合には、脱水症状を起こさないように水や野菜や肉の茹で汁、ウエットフードなどをトッピングして少しでも多く水分を摂取できるようにしてあげましょう。 

ゼリー寄せなどを食事にトッピングする

 水分を美味しく摂取するために、寒天や葛などでゼリー寄せを作ってあげることも有効です。茹でた鶏肉や茹で野菜で作れば、脱水症状の予防だけでなく犬も美味しく水分を摂取してくれます。 

愛犬の脱水症状を防ぐために飼い主さんも意識しよう!

水を飲む犬
wolframo

 室内で暮らしている犬は、年間を通じて脱水症状になる可能性があります。実は、特に気をつけたいのが、暖房で室内を暖めている冬場です。寒い季節のため、熱中症や脱水症状を忘れがちですが、乾燥している季節の上、室温が高いことから脱水を起こしやすく、またそのことに気がつかない犬の飼い主も多くいます。どんな季節でも、長時間犬がハァハァとパンティングしていたら、脱水症状を疑うことを忘れずにいましょう。 

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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